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中性システアミン “Libra Carl 7” 

先日、中性に調整したシステアミン濃度7%のカーリング剤の化粧品申請が完了しました♪

現在工場からの出荷待ちです^^;発売準備が整い次第ブログアップしますので、もうしばらくお待ち下さい。

NET/500ml 1.300円(税抜き)

“Libra Carl 7”開発の経緯としては…単純にダメージの大元であるアルカリに極力頼らずにウェーブ効率の良い還元剤を作ってしまえばいーじゃん!!って感じでした^^;

基本的に還元剤はアルカリ領域でウェーブ効率が良くなるけど、その分ダメージが^^;でも中性域であってもあまりウェーブ効率が落ちない還元剤がシステアミンとチオグリセリン…理由があって今回はシステアミンのみなんですけど^^;

その理由ってのが後からアルカリにふって使えるって事☆

毛質によってはアルカリやS1へアタックできる還元剤が必要な時って必ずあると思うんです…ちなみに同量のアルカリを添加した場合、チオグリセリンは少量でもpHが一気に上昇するので調整が難しくなるため今回はシステアミンのみなんです。

名前の由来にもなった“Libra”は天秤って意味で毛質によってはケースバイケースで酸性にもアルカリにもふれるようにpHは中性に調整、システアミン濃度も後から精製水で調整できるように高めに設定♪pH調整や濃度調整が美容師のお好みで用事調整できるバランスが天秤みたいでしょ^^?

 

実際にどのくらいのかかり具合かはこちらで参考程度に見て下さい。

“Libra Carl 7” プロトタイプでの検証…

コールドパーマ

ホットパーマ

クリープパーマ

…ってな感じですべて中性もしくは弱酸性のままで検証しました。サロンワークでは現実的に考えて多少のアルカリ還元剤が必要に迫られるケースはあると思いますが^^;

上の画像は何かって?これには…“Libra Carl 7”の秘密が!!

次回は「ポルフィリンと酸化還元反応」について…気分次第で書いてみます。

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中性システアミンでクリープパーマ

クリープ時に使用したケラチンはファイマックスー750Ver.と某有名:アルキル化ケラチンVer.で検証。

毛束はカットウィッグの“SPILO 102 ライトブラウン”から切り取ったものを使用。

還元剤は現在開発中の中性システアミン7%で手順は以下の通り。

①20mmロッドに中性システアミン7%塗布、湿熱で10分。

②中間水洗

③左がファイマックスー750(φ型ケラチン)を精製水で10倍希釈、右がアルキル化ケラチン(γ型ケラチン)をエタノール35%溶液で10倍希釈したもので10分湿熱クリープ。

④クリープ後ヘマチンでケラチンを架橋

⑤バッファ剤…φ型の酸縮合による高分子化の為。

⑥ブロム酸を7分の2度付け。

 

ウェット状態↓ではあまり差は無いけれど、クリープ無しのコールドパーマホットパーマに比べればかなりウェーブが安定している…まぁ、本当はアルカリでアクティブさせたクリープが一番なんですが^^;

ドライ後↓はクリープ時に使用したケラチンPPTの種類の違いでは驚きの結果です!!

左がファイマックスー750で右がアルキル化ケラチンです…一目瞭然の結果ですね^^

柔軟性、ハリコシ、手触りはどちらも遜色ない…ただ違うのはファイマックスー750の方が“ツヤツヤ☆”そして“軽いっ!!”

個人的には美容業界最強!?の某有名会社のアルキル化ケラチンの方が安定したウェーブ形成すると予想してたんですけど^^;結果的にはWECO BASEのファイマックスー750の方がダレが少ない♪

結果から考察するに…

同じ疎水性ケラチンでもファイマックスー750の分子量は750、今回使用したアルキル化ケラチンの分子量は20000~40000。

つまりファイマックスー750という低分子の方が毛髪内部のダメージ箇所隅々までに行き渡り、毛髪内部の細部まで浸透し、ヘマチンにより架橋…たぶんこのときにヒスチジン残基に結合する量が必然的に高分子のアルキル化ケラチンよりも効率が良かったのだと推測。

さらに、ファイマックスー750の最大の特徴、酸縮合により分子量約750から約24000へ分子量が高分子化する為、毛髪内部をクリープ後分子量が増した為に形状が安定し、ドライ後のダレが最小限に止めたと推測する。

どちらも内部・外部に作用しますが、イメージ的にはファイマックスー750が主に内部から…アルキル化ケラチンが主に外部からってとこでしょうか^^?

 

 

 

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中性システアミンでホットパーマ

今日はコールドパーマとデジタルパーマの中間であるホットパーマで、現在開発中の中性システアミン7%で検証♪

毛束はカットウィッグの“SPILO 102 ライトブラウン”から切り取ったもので左から…

・中性システアミン7%

・中性システアミン:酸性チオグリコール酸 3.5%:3.5%

・酸性チオグリコール酸7%

今回は処理剤やクリープ無しで、デジロッド20mmに一剤塗布後、60℃で10分間加温。二剤はブロム酸で7分の2度付け。

ウェット後がこちら↓

ドライ後がこちら↓

左から…

中性システアミン7%

中性システアミン:酸性チオグリコール酸 3.5%:3.5%

酸性チオグリコール酸7%

実用的なのはやはり中性システアミン7%でしょうか…前回のコールドVer.の時と比べるとウェット時の変化はあまり無いけれど、ドライ後はデジタルパーマほどではないけれど、ホットパーマなだけにそれなりのリッジが出ている♪

今度はクリープVer.で検証してみます…。

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Forest Shampoo で前処理

この“Forest Shampoo“ご使用中のサロン様へ!!

今回は“Forest Shampoo“を使った前処理を^^

前処理の目的は傷んだ毛髪を補修し、カラーの均一な発色や色味のコントロール、またパーマでは均一なウェーブ形成やダメージ保護e.t.c.…

でも、一歩間違えると…PPT処理剤の種類や濃度、塗布量など必要以上使用すると、カラー剤の酸化反応を阻害して退色を早めたり、パーマ剤の還元力を阻害してウェーブ効率を落としちゃう^^;

であれば、カラー剤、パーマ剤を阻害しない程度に必要なだけ毛髪内部に留まってくれれば…

時間がないので施術方法だけ書きますので、まずはお試しあれ!!

“Forest Shampoo“でワンシャン後…

~パーマ編~

①一丸ファルコス株式会社のプロティキュートUアルファ

②クローダジャパン株式会社のケラテック: IFP-HMW

③WECO BASEのファイマックスー750

~カラー編~

④カチオン化ケラチンならお好みで!!

いずれも10倍希釈でアプリケーターなどで根元から中間に塗布後コーミングしてなじませてから洗い流さずに“Forest Shampoo“でシャンプー→コーミング→お流し…すすぎの際に“Forest Shampoo“がコアセルベートを形成し、先に塗布した前処理剤を毛髪内部に留めてくれます♪

①は健康毛~ミドルダメージ、または熱変性をしている人にオススメです。

②は細毛や軟毛といったハリコシが無い方にオススメです。

③は重さは要らない“軽さ”と“ツヤ”が欲しい!!という方にオススメです。

④は分子量20.000以上の高分子ケラチンが特にオススメです。

分かり難かったらコメント下さい。

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中性システアミン7%

パーマのダメージってアルカリによるところが大きいのです…だったら中性以下でウェーブ効率の良いパーマ剤を作ってしまえばいーじゃん!!

ってことで、システアミン濃度7%と5%の2種類で中性に調整して、中間水洗しやすいように粘度のないサラサラの中性システアミンを取引先の工場で作ってもらいました^^

用意した毛束は美容師さんがカットウィッグとしてよく使う“SPILO 102 ライトブラウン”

薬剤は左から順に…

・中性システアミン7%

・中性システアミン5%

・中性システアミン3.5%※1

・中性システアミン3.5%:チオグリコール酸3.5%※2

※1、中性システアミン7%と精製水を1:1で割ったもの。

※2、中性システアミン7%と酸性チオグリコール酸7%を割ったもの。

今回は純粋にパーマ剤の還元力の違いだけを見たかったので、加温無し、処理剤なし、クリープなしの施術です。

時間がなかったので少しいい加減な(毛束が均一でない^^;)検証ですが…結果はコレ↓です。

今回は20mmのロットでまきまき…自然放置の15分で中間水洗です。

2剤はブロム酸で7分の2度付けです。

ロットアウト直後のウェット状態を見ると左から中性システアミン7%、5%、3.5%なんだか予想通りの結果に^^

写真だと分かり難いかもしれませんが、一番右の中性システアミン3.5%:酸性チオグリコール酸3.5%はリッジが弱いのですが、根元から毛先までのかかりが一番均一でした…まぁ、S1とS2の両方に作用してるので想定内ですが^^;

手触りに関しては中性システアミン3.5%:酸性チオグリコール酸3.5%が一番滑らかで柔らかく、中性システアミンは3.5%、5%、7%の順によく言えばハリコシが、悪く言えば硬質感が出ました。まぁ、中間処理でいくらでも質感コントロールできるのでその辺りは美容師さんにお任せ^^

 

今回の中性システアミン…

・遠赤や湿熱で加温したら?

・ホットパーマにしたら?

・プレ還元に酸性チオグリコール酸5%で中性システアミン5%を再塗布したら?

・処理剤使ったり、クリープさせたら?

・短時間でアルカリ還元剤再塗布でアクティブさせたら?

・1~2%濃度に希釈してビビリ補修にも良いかも?

ん~…どれもウェーブ効率上がりそう^^中性システアミン7%があったらいろいろ出来ちゃう?

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ケミカル , Libra Carl 5&7&9 コスメ系パーマ液

パーマ液を開発中!!

久しぶりの投稿になります^^;

先日発売したばかりのファイマックスー750…予想以上の反響の大きさに驚いてます!!

取引先のサロンさんから頂いたメール中で…

Aさん:「今までφ型入りの処理剤はあっても、φ型のみのPPT処理剤が他社には無いから重宝します。」

Bさん:「値段が高く感じたけど希釈して使うからそんなに他とコストは変わらない。」

Cさん:「ツヤ感と軽さにビックリ!!」

などなど♪喜んで頂ける感想を頂きありがとうございます^^

Aさん:そうなんですよねぇ…よく見かけるφ型ケラチン入りPPT処理剤って初めから羊毛ケラチンPPTとか、コラーゲンPPT、かなり脂性の強い脂質なんかと混合されている商材が多くて、毛髪に軽さと強度のみ求める質感のときにφ型ケラチン独特の軽さと強度が活かしきれなかったりして^^;まぁ、混合型のPPT処理剤は使いやすくて良いんですけどね☆

Bさん:価格は確かに高いです…

ボトルタイプ400ml/9.975円

詰め替え1.250ml/23.100円

けれど製造から販売までの過程でこの価格でないと運営していく上でギリギリの価格なのでご了承ください><

でも高濃度の為、原液使用は不可!!希釈して使うので実際のコストはそんなに他の処理剤に比べて凄く高いというわけでもないです。

詰め替えタイプ1.250mlを1.000ml換算で5~10倍に希釈した時のコストで…

10倍希釈 1.000ml換算…1.848円

7倍希釈 1.000ml換算…2.640円

5倍希釈 1.000ml換算…3.696円

ちなみに今流行り…いやいや定番化しつつあるクリープパーマなどの中間処理にはダメージ度合いに関係なく10倍希釈が適した濃度です!!WECO BASEではほとんどクリープ水としてしか使ってない^^;7倍と5倍希釈はビビリ補修が必要な時くらいかな^^

Cさん:そうです!!φ型ケラチンの特徴は“軽さ”“強度”“ツヤ感”が売りです^^しかもこのファイマックスー750で酸処理後はキトサンやシリコン、ポリマーなどの皮膜系処理剤が非常に綺麗に張り付きやすい性質があり、ファイマックスー750と皮膜系処理剤が相互作用して持続性もアップ!!次回来店時のお客様の髪質が違います^^ツヤ感重視のお客様には特にオススメですね♪

ってことで…ファイマックスー750購入希望者はこちらから↓

WECO BASE 業者様向けSHOPログインお申し込みフォームページ

 

今日は前置きが長かった^^;

今年はいろいろと還元剤を見直していることが多く…また話が長くなるので簡潔に発表します!!

現在…

酸性チオグリコール7%と中性システアミン7%を検証中です。

 

目的

・ダブル還元・トリプル還元などへの応用。

・近年のカラーやパーマの繰り返しによる親水化した毛髪への対応。(酸性チオグリコール酸・中性システアミン)

・親水化したダメージ部分にアルカリ剤を使用しないため過膨潤を防ぐ。(酸性チオグリコール酸・中性システアミン)

・アルカリ膨潤を起こさないため還元剤濃度を高めに配合。(酸性チオグリコール酸・中性システアミン)

・チオグリコール酸は酸性域においてファイマックスー750や高分子ケラチンなどの疎水性ケラチン(一丸ファルコス社プロティキュート)との組み合わせで親水性のオルトコルテックス強化の働きが確認できる為、ハイダメージによってS-S結合の親水性域S1が減少時に有効的に擬似S1結合の合成?再架橋?←この辺が検証中です^^;(酸性チオグリコール酸)

・上記の疎水性ケラチンとの組み合わせでオルトコルテックス強化のためダメージ部分のかかり過ぎを防ぎ、健康毛の部分を緩やかに還元する為、ダメージ部分に左右されずに均一なカール形成。(酸性チオグリコール酸・中性システアミン)

・pHがアルカリ領域になくても疎水性域のパラコルテックスのS-S結合S2への浸透性が高いためウェーブ効率が良い。(中性システアミン)

・最大限還元力を活かすために還元剤を減力するPPTや感触剤は配合しない。必要であれば中間処理時に必要最低限のPPT・CMC・NMFを使用すれば良い。(酸性チオグリコール酸・中性システアミン)

・ビビらせない安全なパーマ。(酸性チオグリコール酸・中性システアミン)

・スピエラを混合できる。※スピエラ販売メーカーによりますが、中性システアミンにスピエラを混合することで酸性になります。(酸性チオグリコール酸・中性システアミン)

ってな感じです^^本当は書きたい理由ってまだまだあるんですけど、その辺はまたの機会に!!

試作品ではかなり良い感じで^^年末までには完成させたいのですがサロンワークもあるし、検証には時間が掛かるので間に合うかどうかわかりません^^;また出来上がったらブログアップします♪

還元剤濃度はどちらも7%で販売予定です。本当はこんなこと言っちゃいけないんだろうけどサロンワークでは髪質によって精製水で希釈して使ってください^^;

仮名称:S1アタック…酸性チオグリコール酸7%は2~3倍希釈。

仮名称:S2アタック…中性システアミン7%はストレートから2倍希釈。

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ファイマックスー750 Q&A

“ファイマックスー750”使ってみた感じはどうでした?今回は“ファイマックスー750”について寄せられた疑問にお答えします。

Q,「ファイマックスー750を他のPPT処理剤と混ぜるときに相性みたいなものはあるんですか?」

A,あります。ファイマックスー750に含まれる成分はアニオン性のφ型ケラチン(羽毛)とアニオン性のペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)で構成されているためカチオン性物質とコンプレックスを生じます。

このコンプレックスの特性を利用すると毛髪外部にファイマックスー750の吸着量を増やせるので、先にカチオン性PPTなどを混合すると効率的では無いかな?と思います。ただ手間を省きたい時はそれでも良いと思います^^;

ただ、手順からしたらファイマックスー750を希釈したものを毛髪内部に浸透させ、酸処理で高分子化させ内部補修、さらにカチオン処理によって毛髪外部に吸着量UPで外部補修!!ってのが効率的です♪…でも、いろいろ試してみてくださいね^^

 

Q,「ダメージの修復のみを施術した場合、
ダメージ度合いにもよると思のですが、低分子や中分子のケラチンも
必要なんでしょうか?
それともφ型を酸処理すると、
高分子になりきらないぶんが、
中、低分子として髪の内部でつくられるのでしょうか?
よく三種混合のケラチンが配合された処理剤をみるので、気になりまして。」

A,分子量20.000以下のケラチンは必要無いと思います。というのもダメージが進行すると、毛髪は健康な状態の疎水性からダメージ毛の親水性へと変化していきます。これは内部のケラチンがアルカリや熱などダメージによってケラチンの架橋構造を破壊することで起きます。

ちなみにケラチンPPTを作る過程の話ですが…基本的には化学修飾されていない分子量20.000以下のケラチンは加水分解する過程でシスチンのジスフィルド結合を還元し、架橋構造を無くす事で親水性の低・中分子量のケラチンPPTなります。

つまり低・中分子量の加水分解された親水性ケラチンPPTはダメージの進行した親水性になった毛髪に対して補修効果は期待できません^^;

何故なら、親水性に傾いたダメージ毛はファイマックスー750の様な疎水性ケラチンPPTで補修することでダメージ補修と言えるので低・中分子の親水性ケラチンPPTは必要無いと思います。

 

「それともφ型を酸処理すると、
高分子になりきらないぶんが、
中、低分子として髪の内部でつくられるのでしょうか?
よく三種混合のケラチンが配合された処理剤をみるので、気になりまして」

ですが、確かにφ型ケラチンを酸処理すると高分子になりきらない部分もあると思いますがほとんどが高分子化するので、低・中分子の特性が必要な時は混合したほうが良いと思います。

あと、三種混合の処理剤って…たぶんあの有名メーカーさんの処理剤だとは思いますが^^;同じ羽毛由来のφ型ケラチンでも製造過程が違うので分子量や特性も違います…なので別の処理剤だと思って使ってください^^

もし他のPPTと混合するならケラチンの場合、疎水性が強くなる分子量20.000以上のものや、分子量の違うシルクなど試してみても面白いですよ!!

 

※ファイマックスー750のカチオン処理のときのカチオン物質の組み合わせは自由!!

・リピジュア

・キトサン

・カチオン化セルロース

・カチオン化ケラチン、シルク、e.t.c.…

パッと思いついたカチオン物質だけでもこれくらいあります^^いろいろと試してお好みの組み合わせを見つけてください♪

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クリープパーマとアルカリ

クリープパーマって…パーマの一剤に含まれるアルカリ剤のアルカリ膨潤を利用し、コルテックス内部のミクロフィブリルケラチンとマトリックスケラチン間のズレ(SS/SH交換反応)を起こし、共有結合以外の二次的結合力を高めることによって、カール形成力をUPさせたり、システイン酸などを抑制する技術なんですよね^^

クリープパーマ施術のコツはアルカリと中間水洗と中間処理ってとこでしょうか…詳しくはこちらをクリック→クリープパーマ

 

個人的には短時間ハード系チオが一番シンプルで操作が楽!!でもこの施術方法も数あるうちの一つ^^;他にも…

・酸性還元剤で時間掛けてからの→超短時間ハード系アルカリ還元剤→中間水洗→クリープ

・じっくり中性還元剤からの→短時間アンモニア水溶液(アルカリ)→中間水洗→クリープ

クリープパーマの施術方法は書籍でもWEB上でも情報が溢れていてやり方も様々です…でも施術方法やクリープパーマの理論などは基本概念は同じなので解釈の違いはあっても本質は同じことの説明なんですよね★

でも、クリープパーマの中間水洗後の毛髪のpHを気にしている専門書や美容師さんって意外と少ないんですよね^^;

ちなみに毛髪のpHをアルカリふらなければクリープは起こりませんのでパーマ剤の選択肢は必然的にアルカリ還元剤になります。

そのアルカリ還元剤に含まれるアルカリには大きく分けてアンモニアとモノエタノールアミンの二つが代表的です。

~アンモニアの特徴~

・アンモニアは時間経過で徐々に揮発し毛髪内部には残留しにくい。

・残留しにくいのでアルカリ干渉しにくい。

~モノエタノールアミンの特徴~

・モノエタノールアミンは揮発しにくいため、毛髪に残留しやすい。

・モノエタノールアミンは時間経過とともに徐々にpHがアルカリ側に上がる。

・残留しやすいのでアルカリ干渉して酸リンス後も酸性からアルカリ性になる。

 

で、ここから実験!!【クリープパーマが失敗する時って…中間水洗後のpHが原因!?】

某メーカーのハード系チオ

pH9.6

アルカリ剤:モノエタノールアミン

※簡易pH計なので若干誤差はあります^^;

ロッドに毛髪を巻きつけてハード系チオに10分間浸けた後に中間水洗し、35℃のぬるま湯の中にドボン!!

↓中間水洗直後は中性のpH6.8

↓んん…!?5分後にはpHが7.7

↓さらに10分後にはpH7.9それでもまだ中性域

↓しか~し、15分後にはpH8.1の弱アルカリ領域突入!!

↓で、20分後のpH8.3

↓25分後のpH8.5

↓30分後のpH8.6

↓中間水洗後の中性域pH6.8からモノエタの残留アルカリによって35分後には弱アルカリ域pH8.7まで上昇しました^^;

恐るべし!!モノエタノールアミンの残留性!!ちなみにpHを計測しやすいようにビーカーには500ccの水…今回の実験で10分後は中性域のpH7.9だったのでクリープタイムに10分置いても問題のないpHでしたが、実験のように500ccの水の中ではないので、実際にはもう少しpHはアルカリに傾いていると予測できます。

つまり、“中間水洗”をしっかりしたつもりでもアルカリ剤の種類やアルカリ度によっては“中間水洗しきれてない”状態なのでは?

中途半端な実験だったので、また日を改めてもう少し工夫してpHを測定してみます^^;

※現在取引先の製薬会社から頂いたデータによると、中間水洗後約30分放置すると、もとのpH9付近に戻るみたい…使用するアルカリ度やpH計測機器など、計測の手法次第で結果は違いますけど^^;

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Forest Shampooの特徴

たくさんのサロン様から“Forest Shampoo“や“ファイマックスー750”の販売方法などのお問い合わせがあるなか…

「“Forest Shampoo“は特にどんな効果に優れていますか?」

とのお問い合わせが多かった為、今日“Forest Shampoo“が髪に与える効果を理論的に説明します^^;

界面活性剤はコカミドプロピルベタイン(両性界面活性剤)をメインにして、助剤にアミノ酸系界面活性剤(アニオン性界面活性剤)を構成しました…その他の成分にはφ型ケラチングロスフィリンペリセアに続きカチオン性高分子を中心に配合しました…ここに“Forest Shampoo“の技術的な秘密が!!

某メーカーのように界面活性剤のみでトリートメント効果を最大限発揮するならシルク界面活性剤をメインにした骨格処方を真似してしまえばそれなりに良いものはできると思います^^;…ただ、シルク界面活性剤は高価な為、製造単価が跳ね上がる分それは最終的にお客様の負担が大きくなるということになります。

なので…製造単価を抑えつつ、トリートメント効果を最大限発揮するには界面活性剤と添加するトリートメント成分のバランスが生命線になってきます。

ちなみに“Forest Shampoo“の技術的な秘密とは…両性界面活性剤をメインにアニオン性界面活性剤を助剤として加え、カチオン性高分子を高濃度に処方したこと!!

どういうことかというと、両性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性高分子で骨格処方されたシャンプーはすすぎの際に水に不溶性のトリートメント成分によるコアセルベート(複合体)を形成するという特徴があるってことです♪

“Forest Shampoo“の何の成分がコアセルベーション(複合化)するかというと…

γ型高分子ケラチン(分子量:40.000)、α型高分子ケラチン(分子量:45.000)キトサン(分子量:80万)、カチオン化セルロース(分子量:40万)のカチオン性高分子です。

公表している時点でもう秘密では無いのですが^^;…でもハッキリ言えば“Forest Shampoo“に似たようなものは作れても同じものは作れないんですね★

シャンプーすすぎの際コアセルベートの生成条件として…

・表面電荷密度だったり…濃度…ポリマーの種類…電荷密度…分子量…イオン強度とかいろいろ^^;

これらの配合が0.05%変わるだけで質感は異なってきますし、髪にとって悪い方向にコアセルベートしかねない^^;

ただ言えるのは“Forest Shampoo“に含まれるトリートメント成分は一種類当たり最低で0.5%以上3%未満配合ということ!!少なく感じるかも知れませんが市販で販売されているトリートメントに含まれるトリートメント成分の50~300倍の濃度だということです。

※何故分かるかといえば…配合原料の原価、成分配合の番手、販売価格を推測すればトリートメント成分のおおよその配合%はある程度分かるんですけどね^^;

ちなみに“Forest Shampoo“にはシリコンを含みません。質感の向上にはシリコンは絶対に欠かせない成分なのですが、シリコンを流用したコアセルベーションは使い続けることによって、例え0.01%の極うす~い剥がれやすい濃度でも剥がれにくい強固な皮膜形成をするからです。

なので“Forest Shampoo“使用時はノンシリコンシャンプー同様に髪質によって多少軋むかもしれませんが、コンディショナーやトリートメント無しでも乾かすと柔らかでサラサラの質感になります…これは子供の毛髪と同じ!!濡れると軋み、乾くとサラサラ☆

カチオン性高分子(ケラチンやキトサン)を利用したコアセルベートは健康毛に類似した毛髪表面に整える効果によるものです^^v

“Forest Shampoo“には他にφ型ケラチン(分子量:750)、ペリセア(分子量:834)のアニオン性低分子も高濃度に含みますが、すすぎの際にカチオン性高分子とイオンコンプレックスを生じコアセルベートします!!

おまけにヘマチンを処理剤並みに高濃度処方したのでカラーやパーマの前後に使用するととても効果的です。詳しくはここをクリックして下さい→カラー剤とヘマチンパーマ剤とヘマチン

 

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