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TAG : pH

ケミカル技術の極意はpHコントロールにある…の巻き。

最近になってまたブログ村に参加しました…今までのINとOUTのランキング以外にPVという新たなランキング形式ができたので、毎回ランキングバナーを設置する手間が省けたことが主な理由です…まぁ、本来はフッターで設定してしまえばいいのですが^^;

で、最近はブログ村のおかげか、確かにアクセス数が伸びています♪…そうなると俄然やる気が沸いてきます!!

…ですが今までこちらのブログでは割と具体的な内容で、一通り書いてきた(つもり)ので確証あるネタが無く…一言で云えば書くことが無い^^;

溜まっている検証課題をこなせば書くことあるんですが…最近はこいつが可愛くて可愛くて日曜営業はスタッフ任せで休んでしまうくらい^^;→Borzoi bell’s life

なので今までのケミカルブログとは違い、しばらくは抽象的な内容になりますのでご了承下さい。

 

では本日のお題…ケミカル技術の極意はpHコントロールにある…の巻き。

 

まず始めに、ダメージにはいくつかの原因と種類に分類してカラーリング・パーマの施術において対応が変わってきます。

・石鹸系のシャンプー剤

・過保護なしっとりトリートメント剤orオイル

・紫外線

・海やプール

・ハイトーンのカラー(Pブリーチ)

・メッシュなどポイントカラーのダメージムラ

・縮毛矯正とパーマの繰り返し

・毎日のスタイリングに超高温(160℃以上)でのコテ&ストレートアイロンによる熱変性

これらのダメージの原因が一つならまだしも、今時のダメージは2つか3つもしくはそれ以上の複合的なダメージを負っています^^;

こういった複合的ダメージ原因を負った髪に対し、メーカーが提示するダメージ対応マニュアル通りに施術をすると大変な事件が起きます。

よくあるのは…

・カラーリングで毛先がくすむ…よく言えば毛先が暗くなるグラデーションカラー…なわけないか!

・パーマ・矯正で毛先がビビる…毛髪の原型を破壊する最終破壊兵器…核兵器に近いものを感じます。

もうメーカーが提示しているダメージ対応マニュアルでは複合的なダメージに対応しきれないのがサロンのリアルな現場で起きている現状ってことですね^^;

では、上手く対応するにはどうすればよいか?と考えたとき失敗の原因の多くはpHのアンコントロールでおきているということ!!

カラーリングで毛先が沈むのはダメージ用とか毛先用・微アルカリ剤カラーといったpHが通常のアルカリカラー剤よりやや中性よりのもの…

当然、リフトなんかほとんどしないからアンダーが削れずにどんどん色が入っていく

しかも、ご丁寧にOxyは0.75%とか1.5%ではありませんか?

余計に…深く、沈む…くすむ…。

ダメージなんか気にせず通常のアルカリカラー剤使っていればそんなことなかったかもしれないのにね^^;

ダメージばかり気にしすぎて、お客様の希望のカラーデザインを無視していたら納得しないと思いますが…。

 僕個人としてはカラー剤はかなり攻めても良いと思う…その後の乳化とpHの適切な処理ができていればのお話。

 

また、その逆を行くのがパーマや矯正…還元剤の働きがあるから攻めすぎると後戻りできない…つまりビビるということ。

ただのアルカリならビビることはそうそうないけれど、還元剤とアルカリ剤の組み合わせだと微アルカリ程度でも複合的ダメージ毛は簡単にビビりますからね^^;

膨潤とは?

スピエラなど除けば従来の還元剤は酸性域では還元作用が弱いけどアルカリ域だと還元作用が強くなる…これはパーマ剤における基礎知識なので還元剤濃度やアルカリ度などのスペックを把握している美容師さんは数字で頭では分かってはいても、ビビらせてしまったということは経験と感覚つまり皮膚感覚では理解できていないということ。

詰まるところどんな薬剤でも感覚で施術するわけですから^^;

ただ、そんなこと言ってしまうと根も葉もないので、パーマ・矯正でリスクのあるダメージ毛に上手く対応するには、酸性→中性→微アルカリ→アルカリと毛髪に必要な還元力に見合う還元剤濃度とpHを徐々に上げていくのが無難…ビビらない施術ではなくビビらせ難い施術…ということ。

W還元+Wクリープに?

マルチ還元

マルチ還元Ver. 2

つまりリスキーではなくセーフティな施術方法ということですね^^

 

ちなみに今日も縮毛矯正日和…

この時期は湿気で癖が暴れるので毎日190℃のストレートアイロンを丁寧に引く可愛らしいお嬢さん。

熱変性もそれなりなので、アルカリに振らなくてもそこそこの還元剤濃度があれば十分還元してくれるのでパイモアさんの酸性矯正剤STRAIGHT Mu PLUS(酸性タイプ)でゆっくりじんわり還元させます。

大体8割還元まできたら、シャンプー台で一剤を流してからアルカリ還元剤“Libra Carl 9”を塗布して2~3分放置してお流し。

今回の中間処理はWltear Mistのみ塗布してフルウェットからデンマンブラシで弧を描くようにブロー。

ストレートアイロンはアドスト160℃設定、ステムはオンベースで圧力はかけず優しく挟み熱をゆっくりそっと置いていくイメージで弧を描きながら…毛先にいくにつれて強く内に巻いていく↓

 

あとは二剤処理してお終い。仕上げにWltear Mistつけてからつむじ中心に放射状にハンドブローすれば完成↓

トップ中心にストロークで質感調整後↓

今回使用したパイモアさんの矯正剤は酸性タイプとはいってもpH6.5なのでほぼ中性です…が、とても使いやすいのでもう10年以上愛用しています。

個人的には非常に汎用性の高い矯正剤のひとつで、僕の矯正剤のメインアイテムとなっております^^

 

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ケミカル , 縮毛矯正

人シャンと犬シャン…

最近書いているプライベートブログのほうで書きましたが→犬用シャンプーの開発!?

ふふふ…現在犬用シャンプーの開発をしています!!

あれ?どうしちゃったの?って聞こえてきそうですが^^;

まぁ、僕個人の趣味です(笑)

っていっても本気で取り組んでますよ!!人と犬の肌のpHからして違いますからね。活性剤選びも一苦労です…さらに犬や動物に関するエビデンスも少ないから^^;

 

それにしても美容師が犬用シャンプーを作るって初めてじゃないかな??とりあえず僕の知る限りはいない!!

…って、普通は作らないよね^^親バカ・犬バカですみません。

コンセプトはね、犬にも使える人用シャンプーじゃなくて、人間も使える犬用シャンプー(笑)

詳しくはこちらに詳しく書きましたので興味のある方はどうぞ→犬用シャンプーの開発!?

 

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ケミカル

クリープパーマとアルカリ

クリープパーマって…パーマの一剤に含まれるアルカリ剤のアルカリ膨潤を利用し、コルテックス内部のミクロフィブリルケラチンとマトリックスケラチン間のズレ(SS/SH交換反応)を起こし、共有結合以外の二次的結合力を高めることによって、カール形成力をUPさせたり、システイン酸などを抑制する技術なんですよね^^

クリープパーマ施術のコツはアルカリと中間水洗と中間処理ってとこでしょうか…詳しくはこちらをクリック→クリープパーマ

 

個人的には短時間ハード系チオが一番シンプルで操作が楽!!でもこの施術方法も数あるうちの一つ^^;他にも…

・酸性還元剤で時間掛けてからの→超短時間ハード系アルカリ還元剤→中間水洗→クリープ

・じっくり中性還元剤からの→短時間アンモニア水溶液(アルカリ)→中間水洗→クリープ

クリープパーマの施術方法は書籍でもWEB上でも情報が溢れていてやり方も様々です…でも施術方法やクリープパーマの理論などは基本概念は同じなので解釈の違いはあっても本質は同じことの説明なんですよね★

でも、クリープパーマの中間水洗後の毛髪のpHを気にしている専門書や美容師さんって意外と少ないんですよね^^;

ちなみに毛髪のpHをアルカリふらなければクリープは起こりませんのでパーマ剤の選択肢は必然的にアルカリ還元剤になります。

そのアルカリ還元剤に含まれるアルカリには大きく分けてアンモニアとモノエタノールアミンの二つが代表的です。

~アンモニアの特徴~

・アンモニアは時間経過で徐々に揮発し毛髪内部には残留しにくい。

・残留しにくいのでアルカリ干渉しにくい。

~モノエタノールアミンの特徴~

・モノエタノールアミンは揮発しにくいため、毛髪に残留しやすい。

・モノエタノールアミンは時間経過とともに徐々にpHがアルカリ側に上がる。

・残留しやすいのでアルカリ干渉して酸リンス後も酸性からアルカリ性になる。

 

で、ここから実験!!【クリープパーマが失敗する時って…中間水洗後のpHが原因!?】

某メーカーのハード系チオ

pH9.6

アルカリ剤:モノエタノールアミン

※簡易pH計なので若干誤差はあります^^;

ロッドに毛髪を巻きつけてハード系チオに10分間浸けた後に中間水洗し、35℃のぬるま湯の中にドボン!!

↓中間水洗直後は中性のpH6.8

↓んん…!?5分後にはpHが7.7

↓さらに10分後にはpH7.9それでもまだ中性域

↓しか~し、15分後にはpH8.1の弱アルカリ領域突入!!

↓で、20分後のpH8.3

↓25分後のpH8.5

↓30分後のpH8.6

↓中間水洗後の中性域pH6.8からモノエタの残留アルカリによって35分後には弱アルカリ域pH8.7まで上昇しました^^;

恐るべし!!モノエタノールアミンの残留性!!ちなみにpHを計測しやすいようにビーカーには500ccの水…今回の実験で10分後は中性域のpH7.9だったのでクリープタイムに10分置いても問題のないpHでしたが、実験のように500ccの水の中ではないので、実際にはもう少しpHはアルカリに傾いていると予測できます。

つまり、“中間水洗”をしっかりしたつもりでもアルカリ剤の種類やアルカリ度によっては“中間水洗しきれてない”状態なのでは?

中途半端な実験だったので、また日を改めてもう少し工夫してpHを測定してみます^^;

※現在取引先の製薬会社から頂いたデータによると、中間水洗後約30分放置すると、もとのpH9付近に戻るみたい…使用するアルカリ度やpH計測機器など、計測の手法次第で結果は違いますけど^^;

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