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CATEGORY : Libra Carl 5&7&9 コスメ系パーマ液

システアミンとシステインの効果

カラーの前処理にシステアミン←時系列見ると2012年のなので…もう10年以上も前の記事になりますね。

 

カラーリングしながら毛先の収まりを改善する…WECO BASE の非公開Facebookグループでは定番の一つではありますが

珍しく深堀する質問を頂きました。

「カール7のシスアミやTHE CYSで処理すると髪がしっかりと補強され艶々になる仕組みを教えてください。」

実はこういった質問は少ないので知ろうとする意欲が少し嬉しかったりします♪

ではでは本題に…

髪はケラチンで出来ているのですが…そのケラチンタンパクはアミノ酸の集合体でもあります。

アミノ酸というのはアミノ基(NH2)とカルボキシル基(COOH)から構成されます。

アミノ基とカルボキシル基が脱水縮合してアミノ酸へ

アミノ酸の末端のアミノ基とカルボキシル基が脱水縮合してペプチド

ペプチドの末端のアミノ基とカルボキシル基が脱水縮合してジ・トリ・テトラ・ペンタ・ヘキサペプチドと分子量が多くなるにつれて呼び名は変り…ポリペプチド!PPTのことですね。

ペンタペプチドと言えば昔クローダ社からPEPケラチンという廃盤になった活性ケラチンがありましたね…話が逸れますので機会があればまた(笑)

 

で、アルカリカラーやアルカリ還元剤に含まれるアルカリ剤、これは髪を明るく脱色したり酸化染料の重合を促進、または還元効率をアップするために必要なものです。

ただこのアルカリ剤によってタンパク質は加水分解を起こします。

先程書いた脱水縮合とは逆の反応で

タンパク質が分解する際にアミノ基とカルボキシル基が切れてポリペプチド(PPT)はペプチドへ、さらにペプチドはアミノ酸へ

これを繰り返すことで高分子のケラチンタンパクは低分子化し毛髪外へ流出し

疎水性の高分子ケラチンは低分子化して親水化します。

親水化するとハリコシが無くなり結合水が減り自由水が増える事から乾きにくく乾いたらバサバサに

これがダメージの正体です。

またアルカリは脂質を乳化して溶かすだすので髪が保水力を失い乾燥し硬くなります。…この脂質に関してはまた別の機会に(笑)

 

ではダメージを減らすにはどうしたらいいのか?

 

答えは一つではありませんが本日のお題「システアミンとシステインの効果」です。

カラー剤にシステアミンやシステインを混ぜる!

カラー剤に混ぜるとシステアミンとシスチンはそれぞれ酸化されシスタミンとシスチンになります↓

汚い字ですみません💦

ここからは僕個人の憶測でしかないので信じるか信じないかはお任せしますが…(笑)

アルカリカラーやアルカリ還元剤を塗布してある程度放置すると目的の脱色や酸化発色しますが、同時にケラチンが加水分解されます。

ということはアミノ基とカルボキシル基がある状態になるのですが、そこにシスチンやシスタミンが存在すると末端にあるアミノ基と髪のカルボキシル基が架橋します。

シスチンの方はカルボキシル基も存在するので、髪側のアミノ基と架橋すると考えられます。

分解された髪のタンパク質が架橋され毛髪外へ流出することが抑えられるので結果的にダメージを抑制したことになります。

もちろん元の構造を維持しているわけではないのでノーダメージではありません。

 

THE CYS(システイン)をカラー剤に混ぜた時と、カール7(システアミン)を混ぜたときを比較するとTHE CYSの方がハリコシが強く硬い仕上がりに、カール7のほうは柔らかく仕上がります。

この違いはシスチンの方が架橋数が2つ多いからだと思います。

ここらで気付く方も多いとは思いますが酸熱トリートメントです。

酸熱は物によりますがアルデヒド基やカルボキシル基を持ったジカルボン酸類とメチレン架橋やイミン結合、アミド結合しますが、この仕組みと同じ様に架橋します。

違いはジカルボン酸類に無いSS架橋を分子構造にあるかないかの違いで、仕上がりの質感はジカルボン酸類の様にただ硬く仕上がることはなく、あくまで自然な健康毛に近い弾力とハリコシそれから艶になります。

操作は簡単♪カラー剤の1剤2剤合わせた総量にTHE CYS(システイン)もしくはカール7(システアミン)のどちらかを5%混ぜるだけ!!

なんですが…実はこれだけだと少しアミン臭が残るんです(笑)

ということはまだ導入したシスタミンやシスチンのアミノ基が架橋されていない…はずなので、これを回避するため2つの解決方法があります。

①酸性条件下に置いてプロトン化してアミノ基をNH2→NH3+にイオン化させ架橋やすくする

②別途カルボキシル基を導入する

①に関してはカラー乳化後にマルチアシッド10倍希釈塗布してチェンジリンスすることでシスタミンもしくはシスチンのアミノ基がイオン化して髪側のカルボキシル基と架橋。

②はカラー剤の1剤2剤合わせた総量にTHE CYSもしくはカール7のどちらか、そこにイージスを各5%ずつ混ぜる。イージスはジチオジグリコール酸といってよく還元反応調整剤として使われますが、分子構造をみるとSS架橋を持ったジカルボン酸なんですよね。ジチオジグリコール酸の持つカルボキシル基とシスタミンもしくはシスチンのアミノ基と架橋する。

この①と②で処理するとアミン臭は無くなる。そしてシステアミンやシスを混ぜただけと比べると弾力、ハリコシ、艶すべてにおいて上回る結果になりました。

ちなみに①はアッシュ系が退色しやすいデメリットがありますがマルチアシッドの方が軽い仕上がり。

②はアルカリ条件下でできるのでアッシュ系の退色の心配なく、②の方が弾力とハリコシ艶が一番強くでます。

僕はサロンワークで軟毛・細毛・エイジング毛・ブリーチ毛にはTHE CYSを

通常の毛やダメージ毛・硬毛・太い毛にはカール7を

あと基本的にはイージスで調整します。寒色系以外は最後にマルチアシッド→ミラーズ→ラメトリで仕上げる事が多いです…迷ったら参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

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酸性チオグリコール酸とアルカリ性チオグリコール酸

前回の続きです→酸性還元とアルカリ還元

pHが酸性だと水素イオンがたくさんあるからSH基のHがイオン化しにくく

アルカリ性になると水素イオンが減るからSH基の水素がイオン化しやすくなります…と。

またイオン化(チオラート)しやすさは還元剤ごとで違い

例としてチオグリコール酸とスピエラについて書きました。

では同じチオグリコール酸で酸性とアルカリどんな違いがあるでしょう?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

髪は濡れるとアニオンに傾きます。

チオグリコール酸はアルカリ性に傾くほどイオン化してチオールアニオンが増えます

髪もチオグリコール酸もアニオンに傾くのですが…

チオグリコール酸はアルカリ性で還元力が増すほど髪は同じアニオン同士なので反発するので浸透に時間がかかります。

酸性チオだとイオン化しにくいのでチオールアニオンが発生しにくく髪と反発することなくすっと浸透していきます。

まとめると酸性チオグリコール酸は浸透は早いけど還元力は弱い、アルカリ性チオは浸透は遅いけど還元力は強いということになります。

もちろん髪の状態(親水化ダメージの度合い)によるので一概には言えませんが💦

このチオグリコール酸の特徴を使う代表的な還元法でpH移行還元というのがあるのですが

酸性チオグリコール酸で毛髪深部へ短時間浸透→アルカリチオグリコール酸で酸からアルカリへ一気にpHを移行

するとアルカリチオ単品還元と比較して短時間で還元できるのでアルカリによるダメージを最小限に抑えることが出来ます。

1stでは酸チオ、2ndではアルカリ性のチオ以外でもシスやシスアミといったチオグリコール酸より負担の少ない還元剤の組み合わせも有効ですし

2ndのアルカリの強さをコントロールすることで一気に短時間還元からじっくり還元も調整できます。

また1stにスピエラ→アルカリチオというpH移行もありますが意図が少し違うのでこの辺はまたの機会に(笑)

画像は左から

リブラクリーム5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

リブラカール5…pH5.5 チオグリコール酸4% ジチオジグリコール酸1%

リブラジェル5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

リブラスピクリーム…スピエラチオ換算2.5%

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Gioさんnoteから拝借→じっくり還元のすすめ

リブラシリーズのpH移行還元の実例です。

ダメージ差が激しい時には酸性から還元を始めるとリスクは多少抑えることが出来ます。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

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酸性還元とアルカリ還元

pHってなんて読みますか?

僕はペーハーって覚えたのでずっとペーハーペーハー言ってたんですが…

ドイツ読みでペーハー

英語読みでピーエッチ

当初はペーハーが主流だったけど国際単位でピーエッチに統一したんですって。

ピーエッチって言うんですよ!!って注意されてもなかなか直らないもんですね💦

そのpHは日本語で水素イオン濃度のことなんですが…

水素イオン(H+)が多く、水酸化物イオン(OH-)が少ないと酸性

水酸化物イオン(OH-)が多く、水素イオン(H+)が少ないとアルカリ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ちょっと前置きが長くなりましたが^^;

今日のお題~酸性還元とアルカリ還元~のお話です。

むかしからアルカリ性のチオグリコール酸が主流なのは扱いやすく還元力があるからですが

最近は酸性還元剤が増えてきました。

還元剤は構造中にSH基を持っていて、チオール基とか聞いたことがあると思います。

このSH基の水素がイオン化するとチオラートアニオン(S-)といって還元力を発揮します。

ちなみに酸性だと水素イオンがたくさんあるからSH基のHがイオン化しにくく、アルカリ性になると水素イオンが減るからSH基の水素がイオン化しやすくなります。

簡単に言うとアルカリ性に傾くほど還元剤がイオン化しやすいのでチオラートアニオンが増えて強い還元力がある状態になります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ただこのイオン化のしやすさというのは還元剤ごとに違いがあります。

pkaという指標があって酸解離定数のことなんですが

くだいていうと酸(還元剤)が解離(イオン化)する定数(値)です。

で、この値が小さいほど低pHでもチオラートアニオンを生成しやすく還元力を発揮します。

例えば…

チオグリコール酸のpka10.40

スピエラのpka6.90

チオグリコール酸の本気の還元力はpH10.40の時です…アルカリの強さで髪は溶けますけど(笑)

…あと薬機法上限はpH9.6までしか作れないのでチオグリコール酸は本気出せない奴です。

スピエラはpH6.90で本気の還元力が出せます。

その他還元剤が気になる方はこちら→還元剤のpkaと-logPow 一覧

この2つの還元剤を比べるとチオグリコール酸で強い還元力を使おうとしたら強アルカリで髪が加水分解(アルカリダメージ)覚悟で

スピエラなら髪の等電点に近い酸性域で還元できるからアルカリダメージがほぼない状態で施術できます。

理屈の上では(笑)

実際には対象の毛髪状態、還元場所や分子構造など様々な要因でチオグリコール酸の様にスピエラは使えませんし、逆も同じです。

画像は左から

リブラクリーム5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

リブラカール5…pH5.5 チオグリコール酸4% ジチオジグリコール酸1%

リブラジェル5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

リブラスピクリーム…スピエラチオ換算2.5%

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このブログの書き始め本当は~酸性チオグリコール酸とアルカリチオグリコール酸~というタイトルつけてて深堀したかったのですが(笑)

それはまたの機会にm(__)m

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酸解離定数pkaからみえること、みえないこと

WECOのカーリング剤…リブラシリーズにはスペック表にphとpkaを記載してあります。

こちらむかし書いた記事→還元剤とpHとpka

今回これを噛みくだいてもう一度書きます。

このpkaは酸解離定数といって、言葉のまんまなんですが酸が解離する定数(笑)

正確にには違いますが、あえて分かりやすく美容室限定で言うなら…

「還元剤が」

「イオン化して還元力として半分働く」

「pH値」

例えばチオグリコール酸はpka10.40です。

7%のチオグリコール酸があったとしたらpH10.40に調整されて、やっと3.5%のチオグリコール酸がイオン化(チオールアニオン)して還元力を発揮します。

が、現実は薬機法でpH9.6まで還元剤はチオ換算7%までしか作れませんし…作ったとしてpHが高過ぎて髪が溶ける事故が多発するかな^^;

ちなみにスピエラは?というとpka6.90なので、チオグリコール酸のように強烈にアルカリに寄せなくても低pHで簡単に還元剤の半分をイオン化して還元力を発揮します。

そのためアルカリによるタンパク質の溶出が少ないのでダメージ感は少ないです。

ところで、定数はなんで解離(イオン化)したのが100%ではなく、50%という半分なのかという疑問が出てくると思います(笑)

それはpHが上がる程にチオールアニオンが増えて還元力が強くなっていきますが

50%超えるとカルボキシレートアニオンが増えてチオールアニオンと相殺されるので

結局のところ還元剤はpkaを超えたpHに設定しても、配合%の半分しか使えないことになります。

ただひとつ、システアミンは分子構造にカチオンを持っていてカルボキシレートアニオンの影響を受けないので、美容室で扱う還元剤の中ではアルカリにするほどバケモノの様な還元力を発揮するすこし変わった還元剤になります…サロンで使うpHではないですが^^;

還元剤のpkaと-logPow 一覧

↑のリンク先に各還元剤のpkaが書いてあります…

ここまで書いておきながらアレですが…

けっこう当てにならないです(笑)

pkaを考慮して施術しても、実際髪に対する還元反応は分子構造の影響で違うからです。

チオは酸性だと浸透性が物凄く強く疎水部へとか…

システアミンは速攻還元するくせ、一定のpH超えるまではいつまで経っても毛髪表面しか還元しないとか…

GMTはアイロン熱で還元力がビックリするくらい強くなるとか…

チオグリセリンなんかはスピより疎水度が強いクセに浸透が悪いとか…

もちろん上記以外にもまだまだ僕も知らない理由があると思います。

こういった理屈ってわかったところで技術が上手くなることはありません。

が、講師の先生方の施術を受けるときに、こうした予備知識があると合点することが多く上達の近道の手助けにはなると思いますm(__)m

最後に、、、ブログ内容間違ってたらごめんなさい~~(笑)

 

 

 

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浸透が早い酸性チオ

昨日のジオさんのブログ→傷んでガサガサのカチカチになった癖毛を艶髪にできる?

から経由してご質問がありましたので書いておきます。

・酸性チオは浸透が早い!

・還元場所がアルカリチオとは違う!

ポイントはこの2点です。

チオはアルカリ性に傾くほどカルボキシレートアニオンといってアニオンが多くなります。

ちなみに髪は水に濡れると表面はアニオンになる

ということはアニオン同士反発するんです。

じゃ、酸性のチオは?というと

アニオンが発生しないので、髪のアニオンと反発するものが無いのでスッと浸透しちゃう♪

しかも還元場所は酸性だと疎水部

アルカリ性だと親水部を還元

とはいっても酸性のチオは全然還元力はありませんけどね^^;

だけどpH移行還元で酸性で入りにくい疎水部へ浸透させておいてから、アルカリに振ると疎水部と親水部両方が均一に還元しやすいという♪

同じチオ同士でもpHが違うと作用する場所も違うので、ある意味2種類の還元剤を使った複合還元と同じ効果があります。

時間とアルカリのコントロール次第ですが…伸びづらい捻じれの強いクセを伸ばしたい時や、ダメージ差のあるコールドパーマなんかにオススメです。

リブラカール5 チオグリコール酸4%ジチオジグリコール酸1% pH5.5

リブラジェル5 チオグリコール酸6% pH6

各1000ml 2.160円

 

 

では( ´ ▽ ` )ノ

 

 

 

 

 

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リブラシリーズの目安

最近リブラシリーズの還元力の強さや目安などの質問を多く頂いたのでこんなんどうでしょう?

ミルボンのカラーチャートに合わせた目安です。

カール5…チオ4%ジチオ1%

カール7+…チオグリ5.9%

カール7…シスアミ5.6%

カール9…チオ2%チオグリ2%シスアミ2%

※実際には毛髪のダメージの種類・毛質・浸透時間・還元時間・加温の有無などなどで大きく影響されますので、目安はあっても最終的にはカールテストでチェックしてください。

 

カール5以外はチオ換算7%に合わせてあります。ダメージ毛を対象とした時、2%換算と比べるとアルカリに頼らずともストライクゾーンが広がるためチオ換算7%にしています。

それでも酸チオと中性チオグリはかなりストライクゾーンが狭いです。pH移行還元のプレ還か、薬剤のpH調整用にどうぞ。(チオグリは少量のアルカリでもpHが上がりやすい。)

またチオグリは構造的に浸透しずらいです。逆にじっくり還元には向いてます。

中性シスアミはストライクゾーン広めですが、健康毛だと力不足です。

 

取引先の多くのサロン様は

5プレ還→9

7プレ還→9

が、多いです。

僕はというと…

5プレ還→MM

の流れがお気に入りです。とにかく艶と柔らかさが欲しい時に組み合わせです。

しっかりしたリッジが欲しい時には9とMMを2:1ミックスに置き換えます。

モンキーマジック(MM)…サルファイト4% シス3%

 

では(´・ω・)ノ

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表層還元パーマ~3分還元~

髪の結合で強い順だと…

 

ペプチド結合→SS結合→イオン結合→水素結合

 

なんだけどダメージ毛になるほどペプチド結合やSS結合が減少し、水素結合の占める影響が大きくなるそうです。

 

まぁ、確かにダメージ毛の方が寝癖はつきやすい(笑)

 

今回は通常のパーマのプロセス

水素結合・イオン結合・SS結合からの応力緩和

と違い

はじめにこの水素結合で応力緩和からのイオン結・SS結合

 

要するに乾かしてから一液塗布

 

特徴は毛髪の表層だけを還元するので、還元時間は3分!!

 

今回のお客様は結婚式が終わったばかり…さっそくバッサリとカット^^

そこに可愛く動きのあるパーマをかけたいとのこと

はじめに肩くらいにバッサリとカット。

フォレシャンにCMCバブリングCR➡一度お湯を流してから

ミラーズ1プッシュCRまた、一度お湯を流す

ラメトリCR続けて五花オイル混ぜてCR

前処理でミラーズによる糖質コンプレックスをしておくと乾燥したときに未処理に比べ水分量の均一化が図れます。

 

そしてSSS10倍希釈を噴霧しながらワインドです。

ちなみにSSSは水素結合を緩めてくれる効果抜群なので、健康毛にはSSSです♪

もちろんハイダメージにはAliceを噴霧しながらワインドするのがオススメです。

そして温度が安定のソキウスデジで乾燥…今回は70℃10分

リブラカール9(pH8.8 システアミン2% チオグリセリン2% チオグリコール酸2%)

を塗布して3分放置

リバートA8倍希釈→ブロム5分×10分

ロッドアウト↓

 

シャントリ後の状態↓

一液の還元時間が3分ということで、毛髪のたんぱく質の流出が最小限のためか、柔らかい質感でお客様にも喜んで頂きました♪

 

では(´・ω・)ノ

 

 

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pkaとリバースアクション

リバースアクションとpkaについて少し似た質問を多く頂きましたので、簡潔にアップしておきます。

pkaについてはこちら過去記事にサラリと目を通してもらい…

還元剤のpkaと-logPow 一覧

還元剤とpHとpka

どの位のpHで還元剤がイオン化(働く)したかの数値です。

還元剤…

RSH ⇄ RS + H+

pHが高いとH+のイオン化数が増えて還元力が強くなり、低いとイオン化しない還元剤が毛髪内に残留します。

この残留した還元剤は後ほど…

 

 

で、リバースアクションについてはまずはこちらの式を…

 

還元反応式

KSSK + RSH ⇄ KSSR + KSH  (1)

KSSR + RSH ⇄ RSSR + KSH  (2)

 

パーマ液を塗布すると、この(1)式から(2)式へと→側へ反応が起きます。

このアクション(反応式)をリバース(逆に)したのがリバースアクション…まんま(笑)

 

で、見やすくしたのがこちら…

SS結合 ⇄ ミックスジスルフィド (1)

ミックスジスルフィド ⇄ ジチオジグリコール酸 (2)

 

ということでジチオジグリコール酸を塗布すれば今度は一液塗布したときの逆反応(リバースアクション)でSS結合まで戻ります。

…が、実際にはそんな簡単ではありません(笑)

この辺りは非常にメンドクサイので端折ります。知りたい方はググってくださいm(__)m

 

とりあえず…一剤塗布しました。

このとき最初のpkaの話し戻りますが、イオン化していない還元剤が残留しています。

ここに低濃度のブロム酸を塗布して残留した還元剤をジチオジグリコール酸に変えます。
※僕はブロム酸を20倍に希釈してます。

2RSH+O → RSSR

毛髪内に残留したジチオジグリコール酸に追加して高濃度のジチオジグリコール酸を塗布して追加します。

具体的には…

テストカールOK→ブロム20倍希釈→ジチオジグリコール酸→放置タイム→酸化剤

 

単純に反応式では逆反応させればOKなのですが、実際には2剤を使わずにこのリバースアクション(逆反応)だけでSS結合まで完結するにはスゴイ時間がかかりますので、酸化剤は使います。

ちなみに僕はイージス(ジチオジグリコール酸)に、SSS Rate(ケラチン・エルゴチオネイン・ピリドキシン)を5%添加して放置してます♪

 

※一応分かりやすい様にまとめたつもりです。わからないときは質問の前に、実際に毛束で試したりググって下さい(笑)

僕はググりにググってググりまくりました。そして検証。

でもまだまだ分からないことが多いです。ですので間違いも^^;

記事内容でここ訂正したほうが…という個所がありましたらご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたしますm(__)m

 

では(´・ω・)ノ

 

 

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ダメージ毛に前処理は必要ですか?

最近、前処理がなぜ必要か?どんな時必要か?といった内容のメッセを多く頂きます。

前処理が好きな僕からすると「シザーでセーム革で拭くことって必要ですか?」くらいの衝撃…

そんな意地悪はほどほどに書いてみます(笑)

 

通常カラー剤やパーマ剤は健康毛に作用させることを前提に作られているのでハイダメージ毛には対応しません…こともないけど(笑)

もちろんダメージ用の薬剤もありますが、それでも限度はあります。

そんなときの前処理です。

 

髪は傷むほどに親水化してアニオン(-)に帯電します。

傷むほどに親水化してアニオンにより施術しにくくなるなら、疎水物とカチオン(+)を足して健康毛に近い疎水性のコンディションにしたら?です。

 

例えばカラーリングで毛先が濁ってしまう時があります。

dpp_5024

おそらく、毛先ほどダメージしてアニオン(-)に傾いてると考えられます。

また薬剤の浸透経路のCMCも失っているのも原因の一つかと…

カラー剤は時間経過で発色するように作られているのですが、ジアミン染料がCMC不足によって浸透せず、また表面のアニオン(-)に捕まり重合して表面で重なって発色するのでこれが原因だと考えられます。

ちなみにカラー剤の染料ジアミンは活性化するとカチオン(+)の電荷を持ちます。

 

ということで、傷んだ毛先にCMCとカチオン化ケラチンで前処理すればいいんでないでしょうか?

例えば…

①フォレシャンでバブリング→栓をしてCMC類似脂質足してチェンジリンス→流してタオルドライ→アリス塗布→ハーフドライ→カラー剤塗布

他には…

②アリス塗布→ハーフドライ→カラー剤にCMC類似脂質(研究用なら10%、医薬部外品規格なら5%ほど)添加したものを塗布

dpp_5025

などなどです。↑は①のやり方にカラー剤にCMC10%混ぜた仕上がりです。

濁りやすいアッシュも綺麗に染まりました。

②は毛先ブリーチ毛など毛先のダメージが極端な場合にオススメ♪…ブリーチ毛のカラーリングにはコラーゲンPPTもあると便利です。

カラーに対してはこんな感じです。

 

次にパーマや矯正の前処理です。

還元剤はSS結合を切断します。

下の図はあくまでイメージです。こんな穴っぽこは空いてません…。

この穴っぽこ部分に還元剤が効きすぎるとテロンとしたり最悪ビビリ毛なるものになります。

始めから還元力をコントロールするのも大事です。

ですが髪と同質のケラチンPPTを入れて、還元剤の還元力(ダメージ)を減力・分散させればどうでしょう?

ということで…

トランプ or SSS or トランプSSSミックス10倍希釈塗布→アリス重ね付け→ドライ

前処理ではこのドライ工程で無極性にすることが重要で、定着率と持続性がアップします。

ウェット塗布が良ければ再度水スプレーやCMC(ウルティアミスト)などで濡らして塗布してください。

パーマや矯正における前処理は、ダメージ毛に対して過剰な処理をするとただの減力となり、下水の肥やしともいわれるので、薄めに使うのがオススメです。

 

ざっくりと書きましたが、ダメージ毛に対して薬剤が健康毛に近い反応になるようにコンディションを調整するのが前処理ということで…

もちろん正解は無いので、実際やってみて目で指先で結果がどうなったか感じてみてはどうでしょうか?

 

では(´・ω・)ノ

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