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TAG : 残留アルカリ

クリープパーマとアルカリ

クリープパーマって…パーマの一剤に含まれるアルカリ剤のアルカリ膨潤を利用し、コルテックス内部のミクロフィブリルケラチンとマトリックスケラチン間のズレ(SS/SH交換反応)を起こし、共有結合以外の二次的結合力を高めることによって、カール形成力をUPさせたり、システイン酸などを抑制する技術なんですよね^^

クリープパーマ施術のコツはアルカリと中間水洗と中間処理ってとこでしょうか…詳しくはこちらをクリック→クリープパーマ

 

個人的には短時間ハード系チオが一番シンプルで操作が楽!!でもこの施術方法も数あるうちの一つ^^;他にも…

・酸性還元剤で時間掛けてからの→超短時間ハード系アルカリ還元剤→中間水洗→クリープ

・じっくり中性還元剤からの→短時間アンモニア水溶液(アルカリ)→中間水洗→クリープ

クリープパーマの施術方法は書籍でもWEB上でも情報が溢れていてやり方も様々です…でも施術方法やクリープパーマの理論などは基本概念は同じなので解釈の違いはあっても本質は同じことの説明なんですよね★

でも、クリープパーマの中間水洗後の毛髪のpHを気にしている専門書や美容師さんって意外と少ないんですよね^^;

ちなみに毛髪のpHをアルカリふらなければクリープは起こりませんのでパーマ剤の選択肢は必然的にアルカリ還元剤になります。

そのアルカリ還元剤に含まれるアルカリには大きく分けてアンモニアとモノエタノールアミンの二つが代表的です。

~アンモニアの特徴~

・アンモニアは時間経過で徐々に揮発し毛髪内部には残留しにくい。

・残留しにくいのでアルカリ干渉しにくい。

~モノエタノールアミンの特徴~

・モノエタノールアミンは揮発しにくいため、毛髪に残留しやすい。

・モノエタノールアミンは時間経過とともに徐々にpHがアルカリ側に上がる。

・残留しやすいのでアルカリ干渉して酸リンス後も酸性からアルカリ性になる。

 

で、ここから実験!!【クリープパーマが失敗する時って…中間水洗後のpHが原因!?】

某メーカーのハード系チオ

pH9.6

アルカリ剤:モノエタノールアミン

※簡易pH計なので若干誤差はあります^^;

ロッドに毛髪を巻きつけてハード系チオに10分間浸けた後に中間水洗し、35℃のぬるま湯の中にドボン!!

↓中間水洗直後は中性のpH6.8

↓んん…!?5分後にはpHが7.7

↓さらに10分後にはpH7.9それでもまだ中性域

↓しか~し、15分後にはpH8.1の弱アルカリ領域突入!!

↓で、20分後のpH8.3

↓25分後のpH8.5

↓30分後のpH8.6

↓中間水洗後の中性域pH6.8からモノエタの残留アルカリによって35分後には弱アルカリ域pH8.7まで上昇しました^^;

恐るべし!!モノエタノールアミンの残留性!!ちなみにpHを計測しやすいようにビーカーには500ccの水…今回の実験で10分後は中性域のpH7.9だったのでクリープタイムに10分置いても問題のないpHでしたが、実験のように500ccの水の中ではないので、実際にはもう少しpHはアルカリに傾いていると予測できます。

つまり、“中間水洗”をしっかりしたつもりでもアルカリ剤の種類やアルカリ度によっては“中間水洗しきれてない”状態なのでは?

中途半端な実験だったので、また日を改めてもう少し工夫してpHを測定してみます^^;

※現在取引先の製薬会社から頂いたデータによると、中間水洗後約30分放置すると、もとのpH9付近に戻るみたい…使用するアルカリ度やpH計測機器など、計測の手法次第で結果は違いますけど^^;

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