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還元剤の最適な中間処理とその理由。

2015年発売からあっという間に7年!!こちら→ジチオジグリコール酸ローション新・発・売!!

※現在は2500mlは廃盤で1000mlリフィルのみとなっています。

 

↑の過去記事にも記載してありますがまずはこちら…

 

①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR

②KSSR+RSH⇄KSH+RSSR

 

髪にRSH(還元剤)を塗布するとKSSK(ケラチン)が開裂しKSH(1/2シス)とKSSR(1/2と還元剤がくっついたミックスジスルフィド)になります。これが①式

 

さらに反応が進みKSSR(ミックスジスルフィド)とRSH(還元剤)が反応し(1/2シス)とRSSR(ジチオジグリコール酸)が生成されます。

 

本当は還元剤のpkaとイオン化によって髪の内部から洗い流すことが出来る出来ないの話が重要なのですが今回は端折ります(笑)

※詳しくはFacebook非公開グループの固定ページに記載してある~平衡反応のまとめ~を参照してください。

 

この①式は還元剤を塗布すると右へ反応が進み、ある程度進むと②式へ進みさらに右へ反応が進みます。

 

中間水洗を適切な操作をするとこの①と②の式は逆反応が起きてSS再架橋が起こりますが、現場のサロンでは非現実的な膨大な時間と水洗が必要になります💦

 

であれば中間水洗で起こる逆反応を強制的に促進させればいいわけで…

 

この最後の生成物RSSR(ジチオジグリコール酸)を強制的に増やせば中間水洗よりも効率的に逆反応を促進してSS再架橋をします。

※イージスには逆反応を素早く起こしやすい最適なRSSR濃度とpHを調整しています。

 

ただRSSRを増やすだけでは残留した還元剤(RSH)が悪さをするので、同時に残留還元剤をジチオ化させてダメージ軽減と再架橋を促進します。

 

使い方としてはシンプルで…

 

テストカール後に一剤と同量という少ないお湯で中間水洗し、一剤と同量のイージスを塗布して3分放置するだけで毛髪のSS再架橋を促進します。

 

テストカールが弱くクリープ促進したいときには中間水洗後に10分置いてからイージスを塗布します。

 

ただ中間水洗するだけよりも…

 

クリープ促進よりも…

 

高分子PPTやCMCを補うよりも…

 

イージスを使うことで毛髪そのものの持つ架橋性を回復させ効果的にダメージを軽減できるので現段階では最適な中間処理方法となります。

 

 

 

 

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サルファイト+タンニン矯正

いろいろな矯正方法がある中で今回はサルファイトとケブラリンク(タンニン)を使った矯正です。

 

まずはケブラリンク特徴からですが…

ケブラチョタンニン18%

pH8.5(低分子化活性調整済み)

分子量1500

収斂作用・タンニン架橋・消臭作用

 

いわゆるタンニンなのですがポリフェノールの一種で、そもそもポリフェノールがなんだよ?ってことになってくるのですが(笑)

 

亀の甲羅みたいな六角形の構造式ベンゼン環のHが-OHに置き換わったフェノール性水酸基

 

この-OH(水酸基)がたくさんや多価という意味のポリでポリフェノール

 

で、このポリフェノールがどう髪に作用するかというと…イオン結合・疎水結合・水素結合の3つでタンニン架橋が起きます。

 

①ケブラリンクの水酸基の-OHはアルカリ性に傾くとO-とH+にイオン化します。

 

で髪もアルカリ性になるとイオン結合が切れて、酸性のカルボキシル基-COOHと塩基性のアミノ基NH3+に分かれます。

 

ケブラリンクの-Oとアミノ基NH3+が結合してタンニン架橋がおきます。

 

②先ほどフェノール基はベンゼン環に水酸基がくっついたものと書きましたが、毛髪を構成するアミノ酸のなかにもベンゼン環の構造を持ったアミノ酸があります。

 

チロシン、フェニルアラニン、トリプトファンなど、ベンゼン環そのものは本来水に馴染まない疎水性なので

 

同じベンゼン環を持つ疎水性同士が集まり疎水結合によってタンニン架橋します。※正確には疎水性相互作用になります。

 

疎水性相互作用は分かりやすく言うと水の上に浮いた油の粒が放っておくと一つの大きな塊にまとまるようなイメージで…

 

③髪は水に濡れると水素結合が切れます。ケブラリンクのたくさん持っている水酸基も乾くと水素結合をするのですが①や②でタンニン架橋した髪は水素結合する力が増えているので

 

水素結合自体は弱いものですが、ダメージした髪はSS結合などその他架橋要素が減ると水素結合の割合・影響が大きくなります。

 

ダメージ毛の方が寝ぐせ(水素結合)がつきやすいイメージして頂ければと(笑)

 

この①②③のタンニン架橋の要素を矯正に応用しダメージ毛、エイジング毛などSS結合が少ない毛質にSS結合に頼らないタンニン架橋で毛髪強度を上げながらクセを伸ばすことが出来ます。

 

という事で今回は軟毛・細毛・カラー毛で癖は強い

根元はアルカリ還元とタンニンで補強しつつ、毛先は毛髪強度が落ちているので微還元トリートメントしながらタンニン架橋で補強。

軟毛・細毛・癖強の方はアルカリに弱いのですが…だからと言ってpHを中途半端にすると伸びませんし、強すぎれば過軟化でビビリやすくなります。

 

ちなみにタンニンは前述した①②の効果で膨潤しにくくなりますので

 

アルカリ強めでも過軟化しにくく、しっかりと放置時間を置くことが可能です。

 

あと、②の効果で構造にアミノ基を含有する還元剤システインやシステアミンとケブラリンクは非常に相性が良いです♪

 

使用薬剤

 

根元:TGクリーム:THECys:SSSrate:ケブラリンク(サル割) 4:1:5%:3%

毛先:モンキーマジックジェル:SSSrate:ケブラリンク (サル割) 1:5%:5%

 

放置タイムは25分

 

※モンキーマジックジェル(サルファイト4%シス3%)

ケブラリンクを使用する上でのポイントはpH8以上のアルカリでないとタンニン架橋の効きが甘くなります。

またSSSrateなどケラチンPPTと併用することで架橋効果がアップします。

仕上がりはこの通りタンニン架橋によって毛髪強度が上がりハリコシと艶が出ます。

 

スピエラやGMTなどでpHを中性~酸性で施術すればアルカリによる加水分解ダメージはないので毛髪強度を下げない施術として重宝しますが

 

アルカリカラーしている方だとどうしても毛髪強度が落ちていってしまいます。

 

毛髪強度を上げるにはアルカリ側でないと処理剤は効かないため、中性~酸性域での守りの施術も大事ですが

 

アルカリ攻めながら毛髪強度を上げる施術もできると幅が広がって良いかと思います。

 

 

 

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酸性チオグリコール酸とアルカリ性チオグリコール酸

前回の続きです→酸性還元とアルカリ還元

pHが酸性だと水素イオンがたくさんあるからSH基のHがイオン化しにくく

アルカリ性になると水素イオンが減るからSH基の水素がイオン化しやすくなります…と。

またイオン化(チオラート)しやすさは還元剤ごとで違い

例としてチオグリコール酸とスピエラについて書きました。

では同じチオグリコール酸で酸性とアルカリどんな違いがあるでしょう?

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

髪は濡れるとアニオンに傾きます。

チオグリコール酸はアルカリ性に傾くほどイオン化してチオールアニオンが増えます

髪もチオグリコール酸もアニオンに傾くのですが…

チオグリコール酸はアルカリ性で還元力が増すほど髪は同じアニオン同士なので反発するので浸透に時間がかかります。

酸性チオだとイオン化しにくいのでチオールアニオンが発生しにくく髪と反発することなくすっと浸透していきます。

まとめると酸性チオグリコール酸は浸透は早いけど還元力は弱い、アルカリ性チオは浸透は遅いけど還元力は強いということになります。

もちろん髪の状態(親水化ダメージの度合い)によるので一概には言えませんが💦

このチオグリコール酸の特徴を使う代表的な還元法でpH移行還元というのがあるのですが

酸性チオグリコール酸で毛髪深部へ短時間浸透→アルカリチオグリコール酸で酸からアルカリへ一気にpHを移行

するとアルカリチオ単品還元と比較して短時間で還元できるのでアルカリによるダメージを最小限に抑えることが出来ます。

1stでは酸チオ、2ndではアルカリ性のチオ以外でもシスやシスアミといったチオグリコール酸より負担の少ない還元剤の組み合わせも有効ですし

2ndのアルカリの強さをコントロールすることで一気に短時間還元からじっくり還元も調整できます。

また1stにスピエラ→アルカリチオというpH移行もありますが意図が少し違うのでこの辺はまたの機会に(笑)

画像は左から

リブラクリーム5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

リブラカール5…pH5.5 チオグリコール酸4% ジチオジグリコール酸1%

リブラジェル5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

リブラスピクリーム…スピエラチオ換算2.5%

※新規で購入希望サロン様はこちらからお願いいたします。→サロン業務用 WECOBASE SHOPサイトログインお申し込みフォーム

 

Gioさんnoteから拝借→じっくり還元のすすめ

リブラシリーズのpH移行還元の実例です。

ダメージ差が激しい時には酸性から還元を始めるとリスクは多少抑えることが出来ます。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

 

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酸性還元とアルカリ還元

pHってなんて読みますか?

僕はペーハーって覚えたのでずっとペーハーペーハー言ってたんですが…

ドイツ読みでペーハー

英語読みでピーエッチ

当初はペーハーが主流だったけど国際単位でピーエッチに統一したんですって。

ピーエッチって言うんですよ!!って注意されてもなかなか直らないもんですね💦

そのpHは日本語で水素イオン濃度のことなんですが…

水素イオン(H+)が多く、水酸化物イオン(OH-)が少ないと酸性

水酸化物イオン(OH-)が多く、水素イオン(H+)が少ないとアルカリ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ちょっと前置きが長くなりましたが^^;

今日のお題~酸性還元とアルカリ還元~のお話です。

むかしからアルカリ性のチオグリコール酸が主流なのは扱いやすく還元力があるからですが

最近は酸性還元剤が増えてきました。

還元剤は構造中にSH基を持っていて、チオール基とか聞いたことがあると思います。

このSH基の水素がイオン化するとチオラートアニオン(S-)といって還元力を発揮します。

ちなみに酸性だと水素イオンがたくさんあるからSH基のHがイオン化しにくく、アルカリ性になると水素イオンが減るからSH基の水素がイオン化しやすくなります。

簡単に言うとアルカリ性に傾くほど還元剤がイオン化しやすいのでチオラートアニオンが増えて強い還元力がある状態になります。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ただこのイオン化のしやすさというのは還元剤ごとに違いがあります。

pkaという指標があって酸解離定数のことなんですが

くだいていうと酸(還元剤)が解離(イオン化)する定数(値)です。

で、この値が小さいほど低pHでもチオラートアニオンを生成しやすく還元力を発揮します。

例えば…

チオグリコール酸のpka10.40

スピエラのpka6.90

チオグリコール酸の本気の還元力はpH10.40の時です…アルカリの強さで髪は溶けますけど(笑)

…あと薬機法上限はpH9.6までしか作れないのでチオグリコール酸は本気出せない奴です。

スピエラはpH6.90で本気の還元力が出せます。

その他還元剤が気になる方はこちら→還元剤のpkaと-logPow 一覧

この2つの還元剤を比べるとチオグリコール酸で強い還元力を使おうとしたら強アルカリで髪が加水分解(アルカリダメージ)覚悟で

スピエラなら髪の等電点に近い酸性域で還元できるからアルカリダメージがほぼない状態で施術できます。

理屈の上では(笑)

実際には対象の毛髪状態、還元場所や分子構造など様々な要因でチオグリコール酸の様にスピエラは使えませんし、逆も同じです。

画像は左から

リブラクリーム5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

リブラカール5…pH5.5 チオグリコール酸4% ジチオジグリコール酸1%

リブラジェル5…pH6 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

リブラスピクリーム…スピエラチオ換算2.5%

※新規で購入希望サロン様はこちらからお願いいたします。→サロン業務用 WECOBASE SHOPサイトログインお申し込みフォーム

 

このブログの書き始め本当は~酸性チオグリコール酸とアルカリチオグリコール酸~というタイトルつけてて深堀したかったのですが(笑)

それはまたの機会にm(__)m

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WECO流 ネオクリープ

中間処理でThe Cysを使うとやったら質感が良く、しかもリターンの状態が非常に綺麗で形が崩れないと美容師さんから多くのの声を頂いています。
「何故そうなるの?」という質問が多かったのですが時間があまり取れずバタバタしておりましたが急遽予定が空いたので急いで記載しておきますm(__)m
ただし、これは僕の憶測であり結果論からの推察に過ぎませんので悪しからず…
あ!!その前にThe Cysをこちらブログで紹介していませんでしたね~~(笑)
非公開FBグループでは既にご紹介済みだったので失念しておりました💦

スペック

pH7~8 シス3.2%

薬機法配合上限のシステイン濃度を配合!!

髪をアルギニンと尿素で優しく膨潤して、ネオソリューアクリオの高い浸透効果でシステインを毛髪内へ導入するトリートメントです。

また疑似セラミド・メドゥフォーム-δ-ラクトン・γ-ドコサラクトン・18MEAによりケミカル施術で失われた脂質を補修・補給します。

酸化することでシスチン結合により髪を補強・保湿してしなやかな質感になります。

※ネオソリューアクリオはエステルなのでアルカリで加水分解しますがpH8まで安定する原料であり、また加水分解が進まないように平衡反応をエステル側へ傾けているためpHを7~8に調整してあるThe Cysはアルカリでありながらアクリオは加水分解せず浸透効果を発揮します。

使用方法

・カラーやパーマ、縮毛矯正やデジPの前処理にウェット状態から適量塗布してそのまま薬剤を重ねて塗布して下さい。

・縮毛矯正やデジPの中間水洗後にThe Cysをアプリケーター塗布して約3分コーミング&揉みこんでから流してください。

・スピエラやGMTの溶剤として♪

・還元トリートメントのベース剤としてお使いいただけます。

例:シャンプー後にThe Cysを塗布→トリートメントにマルチアシッド10%混ぜたものを重ねて塗布して10分→洗い流してミラーズアリスもしくはセラックとトリートメントでコンプチェンジリンス(過酸化水素チョイ混ぜ)して濯いだら→五花もしくは六花オイル塗布してドライ&アイロン仕上げ。

・シスケラ一包、SD300を10%、SSSrateを10%のいずれか一つ添加すると補修効果がアップします。

・カラー剤には1剤に10%混ぜてから2剤を混ぜてお使いください。

容量・価格 

1000ml 4500円

さて本題です。

仕組み

まずはこちら平衡反応式。
①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR
②KSSR+RSH⇄KSH+RSSR
分かりやすく書くと…
KSSK=SS結合
RSH=還元剤(チオグリコール酸)
KSH=SS結合を切った片割れ
KSSR=ミックスジスルフィド
RSSR=還元剤が2つくっついた2量体(ジチオジグリコール酸)
これ皆さん紙に書き写して下さい。かなり頭に入りやすくなると思います。
書いたらRSHをチオグリコール酸、RSSRをジチオジグリコール酸と書き直してください。
①SS結合+チオグリコール酸⇄SS切った皮割れ+ミックスジスルフィド
②ミックスジスルフィド+チオグリコール酸⇄SS切った片割れ+ジチオジグリコール酸
平衡反応式というのは右へ左へ反応するのですが①で一剤である還元剤つけると→へ反応します。さらに反応が進むと②の反応式へ進みます。
今度は中間水洗後にイージス(ジチオジグリコール)や0.5%以下のブロム酸を付けるとジチオジグリコール酸が増えて②式は←へ反応して、さらに反応が進むと①も左へ進みます。
これがバックリアクションやリバースアクションというものなのですが。
中間水洗後にThe Cysを塗布するとどうなるか?
チオ②式とシス②式を書いてみると…
チオ②式
ミックスジスルフィド+チオグリコール酸⇄片割れのSH+ジチオジグリコール酸
シスの②式
ミックスジスルフィド+The Cys⇄片割れのSH+シスチン(SS結合)
①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR
②KSSR+システイン⇄KSH+シスチン

という式になります。

シス②式の最後SH+SS…これSS/SH交換反応といって聞き覚えありませんか?

電子伝達還元とも…一番聞き覚えがあるのはクリープパーマですね♪

従来のクリープパーマは一剤で還元剤付けて、中間水洗したら時間を置いてクリープが始まり内部をズラすことでしたが、The Cysを塗布することでこのSS/SH交換反応を促進します。

矯正やデジであれば中間水洗後にThe Cysを塗布して3分ほど揉みこんでコーミングすることでSS結合とミックスが増え、ミックスは熱処理でSS再結合。

コールドであれば中間水洗後にThe Cysを塗布して10分放置でミックスは減り酸化剤でSS再結合。

言われなくてもマニアックな方達の一言二言突っ込みたいことは分かります!!チオのミックスがシスでジチオになるのか?って(笑)

ならないと思います。でも残留チオもある程度あってそこに中間水洗挟んでのシス追加なので、ジチオも増えればシスチンも増えてると推測できます。

何はともあれ自己酸化しやすいシステインだからこそ通常クリープより交換反応が促進されまた多くのSHが導入されSS結合が多くなることでダメージの軽減、形状の安定につながっていると考えられます。

結論

チオ還元のあと中間水洗後にThe Cysを塗布することでSS結合が増えている!!…かもしれない(笑)

 

雑談

結局のところSの数が問題なので内部に導入できる分子量など考慮するとシスがベストなのではないか?と最近では反応性の高いSD300(スルフォン化ケラチン:ケレフェクトSD)も取り扱っていますが、サブユニットになる以上その差は約2倍の開きはでてきます。

どちらが内部に多く導入できますか?と言われればやはりThe Cysなのです。

またコストですね^^;The Cysのが圧倒的に低コストで有利です。そもそも比較するものではありませんが(笑)どちらかというと併用することで相互作用で効果アップは狙えます。

あ、ちなみに助剤にチオが配合されているアルカリシステイントリートメントもありますが今回のケースでは不向きで代用はできません。平衡反応のままですが助剤のチオは0.5%でも邪魔になります。

 

 

 

 

 

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失敗しない軟化・還元チェック

「体調が悪くてキャンセルお願いします。また良くなったら予約します。」

と…コロナ渦にこういった連絡は凄く心配してしまいますね💦

何事もなく全快することを祈るばかりです!!

さてさて午前中に時間が空いたので今日も更新します♪

昨年、非公開のFacebookグループにて投稿した内容…

「何かのヒントになればと投稿します。

髪には約5%の遊んでいるSH基があります。全部がSーSという結合されてるシスチンの状態ではではありません。

髪の頑強さたるSS結合に協力せずに遊んでいるのです。

ただこれが重要でこの5%がいるおかげで髪は引っ張ってもぶちっと切れることがないしなやかさを保ちます。

髪の中でどうなっているかというと…

引っ張ったり曲げたりする力に対してこの5%の遊んでるSH基がちぎれる前にちょっとずれてね~と割り込むようにとなりのSSにSHが入れ替わり形状を自ら変化させて安定します。

普段は遊んでるくせにいざとなったらピンチを救うオイシイところだけ持っていくずるいヤツですね(笑)

一度は聞いたことがあると思いますがこれをSS/SH交換反応といいます。

また別の言い方をすれば応力緩和ということになります。

ただ、5%だとすぐに元の状態に戻ります。

曲げたり真っすぐにしたり形状を長持ちさせたい場合どうすればいいか?

髪の中にいるSH基だけじゃ足りないなら外部から足せばいいじゃん

ってことでRSH(還元剤)を入れてSS切ってSHをいっぱいにすればよりたくさんずれて、その位置で酸化固定すれば形はそうそう元には戻りません。

いわゆるこれがパーマという仕組みです。

ちなみにSS結合の状態は硬いです。

SH基という還元された状態は柔らかいです。

酸性還元剤が増えてきて軟化チェックが難しいといわれますが、還元前と比べて芯が柔らかくなれば還元した状態の目安になります。最終的には指の勘ですが(笑)

…書いてて自分が書きたい内容がどんどん逸れる(笑)

こういったことから、じゃあ営業にどうやって活かせばいいの?ってなりますよね。

柄に無く長文書いたのでいい加減にまとめて終わりますが^^;

髪をいじればカラーでもパーマでもSS結合はダメージして減っていきます。

お客様も年齢とともにSS結合は減っていきます。

要はSS結合を極力減らさないように施術しましょ?という事で。

そのための処理剤や施術方法だったりします。

では!」

そう、柔らかくなるのです。

ではどこがどうして柔らかくなるかという詳細の続きは非公開Facebookグループで→WECO BASE SHOP e.t.c.

 

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Libra Jell 5(弱酸性チオグリコール酸)の使い道

久しぶりのブログ更新になります^^;

コロナ渦で大変ですよね💦

いつもよりご予約のお客様が少ないので、せっかくだから空いた時間におさらいをしようかと…。

6年前?に販売開始した矯正やデジP向けの弱酸性チオグリコール酸♪

PH 6

アルカリ度 0

還元剤 チオグリコール酸6% ジチオジグリコール酸1%

pka 10.40

-logPow 4

と、矯正やデジP向けの還元剤としては物凄~~く弱いスペックとなっております。

単品使用じゃ正直使いものにならないのに、なぜこんなものを作ったのかというと…

まず大手メーカーは強さべつに3つ用意することが多いです。

スーパーハード、ハード、ノーマルといった感じです。

スーパーハードは薬機法上限で作ってるから各社

pH9.6

チオグリコール酸11% ジチオジグリコール酸4%

というスペックが多いはずです。

ここで僕は考えました…

スーパーハードにアルカリ度0+チオグリコール酸7%のスペックを混合比率次第でハードとノーマルの強さが簡単に細かく調整できると!!

…安易!!(笑) ※結局出来上がったのはチオ6%ジチオ1%なんですけど。

しかもダメージ毛先部分は滑りよく馴染むようにセルロースのジェル基材なら髪に負担をかけないで素早く塗布できるんじゃないかと!!

作ってみたらこれがあら不思議!思い通りの還元剤に調整できました♪

※もちろんスーパーハードは医薬部外品なので混ぜて使うには自己責任でお願いしますm(__)m

混合比率の目安として…

SH=スーパーハード   J5=リブラジェル5

SH:J5=2:1でハード

SH:J5=1:1でノーマル

SH:J5=1:2でセンシティブ

J5単品でブリーチ毛でもOK!!

などです。ベースに使うSHによってもっと混合比率を施術者好みに変えて頂いても大丈夫です。

※混合したものはしっかり密閉できる容器に移してもらえれば作り置き保存も可能です。

またpH移行還元など別な使い方もありますがそれはまた別の機会に…

で、J5の最大のメリットはこれです…1000ml/2200円(税込み)という圧倒的低コスト!!

さらに5+1のお得なセット販売もあります♪

矯正よりデジPが多いというサロン様はJ7(中性システアミン5.6%)がオススメです。

全成分

水、チオグリコール酸アンモニウム、PEG-6、PEG-32、ヒドロキシエチルセルロース、PEG-60水添ヒマシ油、ジチオジグリコール酸MEA、シクロヘキサン-1.4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、ササクレヒトヨタケエキス(エルゴチオネイン)、(ジヒドロキシメチルシリルプロキシ)ヒドロキシプロピル加水分解コラーゲン、ヘマチン、オレイン酸、ソルビン酸、ミネラルオイル、ミンク油、オレイン酸ソルビタン、エタノール、リン酸、塩素化パラフィン、水酸化Na、オレス-12、オレス-4、オレス-30、フェノキシエタノール、 ペンテト酸5Na、トコフェロール、デキストリン、香料

※長く放置していたり温度差があるとジェルと液体が一部分離しますが、良く振ったり、マドラーで混ぜて頂ければ問題なくご使用できます。

 

 

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ケレフェクトSDを使う前に平衡反応式を理解すると効果的な使い方が分かる件。

前回の非公開FBグループで約5%存在するフリーのSH基の話でここ最近無かった数の「いいね!」がつきました…
みんなややこしい話が好きなんですね(笑)
前回はSS結合を極力減らさないように!という締めくくりで具体的には何も書いてませんでした^^;
という事で今日は…
ストレートパーマと縮毛矯正
コールドパーマとデジタルパーマ
大きな違いは加熱処理が有るか無しかです。
なぜ加熱処理したパーマの持ちがいいのか? その仕組みを書いてみようか思います。
みんな大好き♡ ややこしい呪文から!
①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR
②KSSR+RSH⇄KSH+RSSR
分かりやすく書くと…
KSSK=SS結合
RSH=還元剤(チオグリコール酸)
KSH=SS結合を切った片割れ
KSSR=ミックスジスルフィド
RSSR=還元剤が2つくっついた2量体(ジチオジグリコール酸)
平衡反応という式で還元剤が多いと右側へ反応して髪が柔らかくなり形状を変えやすく
今度は中間水洗をして還元剤が減ると左側へ反応して髪が硬く形状を固定されていきます。
これは前回非公開FBグループで書いたSH基が増えると柔らかくなり、SS結合は硬いといったものです。
ちなみに↑の反応式は酸化反応式はありません…という事は2剤要らずの式なんですね。
この反応式のポイントは還元の逆反応(バックリアクション)させてミックスジスルフィドを減らせば2剤いらずのパーマが理論上はできますよ~♪
しかも酸化剤使うよりも高いSS再結合率!!
ということなんですが。。。72時間中間水洗という条件付き(笑)
コールドパーマで3日間中間水洗は現実的にはあり得ないので中間水洗そこそこで酸化剤を使って固定します。
※イージス(ジチオジグリコール酸)を使った効果的な逆反応はまた別の機会に紹介します。
じゃあデジや矯正は?というと加熱処理によって…
KSSR+RSH→KSSK+RSH という反応式が成立します
そう①の逆反応で加熱するとミックスジスルフィドはSS再結合するっていう。
つまりコールドパーマやストレートパーマといった非加熱処理に比べ縮毛矯正やデジタルパーマはSS再結合率が高いので持続性の高い施術なんですね。

この平衡反応式以外の反応も起きているので必ずしもこの理論通りにはいきませんが…この辺りの話もまた別の機会に。

ではでは本題です。

「ケレフェクトSDを使う前に平衡反応式を理解すると効果的な使い方わかる件。」

WECO BASE 商材で人気のSD300(ケレフェクトSD原液)…たぶんこのブログには記載していない(笑)
業務用購入サイトページには記載してありますが、SD300は一剤に混ぜるとミックスジスルフィドになります。
SD300+RSH⇄SD300R+HSo3⁻
①の反応式のKSSKをSD300に置き換えたものです。
感の良い方はもうお気づきかと思いますが、ミックスジスルフィドを増やして加熱処理すれば元の髪よりSS結合が増える♪
決して元の毛髪と同じ構造のSS結合とはいきませんがSD300を使った熱処理施術の質感が良好な理由はここにありました♪
容量200ml
価格3.300円(税込み)

全成分

水、加水分解ケラチン、フェノキシエタノール、ピロ亜硫酸Na、ソルビン酸K

※原料生詰め販売により、希釈していない証拠のためキャリオーバー成分も記載しています→(フェノキシエタノール、ピロ亜硫酸Na、ソルビン酸K)

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前処理にジチオジグリコール酸

今日はリタッチ…

のつもりだったけどバッサリいきたいってことで

金太郎にならないように毛先が自然な内側に収まる全体矯正~♪

クセ自体のうねりは強くないんだけど

髪がしっかりしてるから大きく膨らませるように浮いちゃう感じのクセ

しっかりボリュームを抑えたいのと柔らかい質感にしたいので…

 

スパッと切って

前処理にはスポイトでイージス(ジチオ3.5%)を塗布

TGクリーム(アルカリチオ7%)とJ7+(中性チオグリ5.9%)を3:1で割った総量にキャンサー29(キレート剤)を5%ミックス

一発塗布

30分放置

中間はいつものミラーズアリスとラメールトリートメントに五花オイル塗布&ドライ

ネープは220℃シングルアイロン、その他180℃ダブルアイロン

酸化。

上手に収まってくれました♪

今日はイージスを毛先の前処理に使いました

あまりブログでは書かないけど、実はこれよくやるんです。

ジチオジグリコール酸はチオを止めるってよく言うけど…

この場合は還元を止めるわけでは無く

①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR

②KSSR+RSH⇄KSH+RSSR

↑の②式への反応を抑えて出来るだけ①式で終わる様に反応調整しているだけです。

ミックスジスルフィドはアイロンの加熱時にSS再架橋しますので、前処理でイージスを使うことでSS再架橋率が高い=ダメージが少ない矯正が可能になります♪

 

こちらイージス(ジチオジグリコール酸処理剤)の詳細です↓

 

特徴

・酸化エラーの解消

・ごわつきの原因であるミックスジスルフィドを減少させ(ダメージの軽減)、しなやかで柔軟性のある仕上がりにできます。

・中間水洗後に塗布することでキューティクルやマトリックスのSS架橋密度回復。

・還元剤の働きを止めることができます。

 

使用方法

・コールドパーマ

テストカール→イージス塗布3分×2回塗布→ブロム酸で5分+5分酸化

・クリープパーマ

テストカール→中間水洗→クリープタイム→イージス3分→ブロム酸で5分+5分酸化

・矯正・デジ

還元テスト→中間水洗→イージス3分→水洗後セット面で熱処理→過酸化水素1分酸化

 

反応過程

バックリアクション(リバースアクション)…還元剤で開裂したSS結合がうまく元のSSへ再結合できない為にダレやダメージが起きてしまいます。この再結合率を高くするための操作がバックリアクションです。

RSH(還元剤)を塗布するとKSSK(ケラチン)が開裂しKSH(1/2シス)とKSSR(1/2と還元剤がくっついたミックスジスルフィド)になります。これが①式

さらにKSSR(ミックスジスルフィド)とRSH(還元剤)が反応し(1/2シス)とRSSR(ジチオジグリコール酸)が生成されます。

①KSSK+RSH⇄KSH+KSSR

②KSSR+RSH⇄KSH+RSSR

この反応式は平衡反応と言ってヤジロベーの様にバランスを取るように行ったり来たりします。

この①式の→への反応、さらに②の→への反応をイージスを塗布することで逆に←へと反応させると最終的には2剤を使わずにSS再結合を促進しダレやダメージを抑制します。

※完全にSS再結合しないため2剤による酸化は必要です。

イージスを塗布してRSSR(ミックスジスルフィド)が増えると左へ移行しKSSR(ミックスジスルフィド)が増えるとKSH(1/2シス)が増えKSSKとSS再結合へ向かいます。

↑の※印でも書きましたが完全に制御は出来ないので2剤による酸化は必要です。

またイージス塗布することによって残留した還元剤をジチオ化することでバックリアクションを促進します。

 

では( ´ ▽ ` )ノ

 

 

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