~夏の汗~
毎年6月あたりになるとお客様からよく相談されるのが髪がパサパサになる。首・肘・膝の内側が痒くて掻いてしまい沁みるという…
汗の出始めはミネラル類が多く含まれていてアルカリ性に傾いています。
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クリープパーマが話題になったあとこちら→美容ブログ 美容室・サロンでは、縮毛矯正やビビリ補修が話題となっています。
で、なぜいまさらクリープパーマの記事を書くかというと…
まさに…今更聞けない!!って方も中にはいるじゃないですか?
またね、クリープパーマは特別なパーマ技法ではなくベーシックなパーマ技法として定着してるってことでね、改めてここに書きます。
昔ぼくが書いた記事がこちら
もうね…当時とは考え方(無駄が多い)が違うからお恥ずかしい限りで^^;
難しい理論は抜きで簡単に手順を書きますね…
①アルカリのシステアミンで10分還元します。
②中間水洗で還元剤をよく流します。
③湿熱で10分(クリープタイム)
④2剤で酸化
以上です。クリープパーマのポイントは中間水洗と湿熱による放置タイムになります。
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より失敗を防ぎ、ウェーブ効率を上げる方法としてW還元をオススメします。
①酸性チオグリコール酸で付け巻きでワインドします。
②アルカリのシステアミンで10分還元します。
③中間水洗で還元剤をよく流します。
④湿熱で10分(クリープタイム)
⑤2剤で酸化
※これはあくまで僕個人が最善だと考えているW還元クリープパーマです…詳しくはこちら
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ここからはよりクリープパーマを成功させるお話しです…以前こんな記事を書きました
中間水洗後に毛髪のpHは中性になりますが…クリープタイム中に毛髪内部に残留したアルカリ剤によってpHがドンドンアルカリ領域に引っ張られます。
このアルカリ側に傾くことで効率よくクリープすると考えられますが…
ここでよくお考え下さい!!
お客様の髪質はひとりひとり違いますよね?
ダメージの種類だって違います。
ここで重要なのはこういった施術方法では無く、目の前の毛髪に合わせるということです!!
つまり、クリープタイムは全員が10分では無いということですね^^
僕が実験したデータ上では、10分の時点では約pH8まで上がりましたが…
バージン毛ではまだクリープタイムを置いた方が良いかもしれませんし…
ブリーチ毛では5分で充分かもしれません…
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「酸リンスをネットで調べていたら売ってる酸リンスはどれも効果が無いに等しい
クエン酸で対応できるとありました。
パーマにとっての酸リンスと酸度の関係を教えて下さい」
というメールを頂いたので独断と偏見でお答えします^^;まずはじめに酸リンスとバッファー剤の僕の認識です↓
・酸リンス=短期的に酸性に傾ける、酸度が低い。
・バッファー剤=中長期的に酸性に傾ける、酸度が高い。
ブロム酸は酸性領域のほうが活性化しますので、SH-HSからS-Sへとしっかりと再結合させるためにパーマの一剤でアルカリに傾いた毛髪を酸性側に傾けなければなりません。
パーマの中間処理のときは酸リンスで十分だと思います…というのも、クリープパーマとアルカリで実験したときのことですが、酸リンスやバッファー剤無しで中間水洗のみでも、中間水洗後直後は中性のpH6.8→5分後にはpHが7.7→10分後にはpH7.9と、まだ中性域でした。
何が言いたいかというと、ブロム酸は7分×2度付けが多いと思いますが、中間水洗がしっかりしていればブロム酸を14分間付けている短時間だったら短期的に酸性に働く酸リンスで十分じゃない?ってことです^^;
また、WECO BASEではカラーとパーマの同時施術はしませんが、カラーとパーマの同時施術の際にバッファー剤だと中長期的に酸性に傾くので、パーマ後のアルカリカラーに影響しますし、先にアルカリカラーをするとパーマの二剤(ブロム酸)のためpHを下げる必要があります…ということはpHによる色調変化が起きますよね^^;二剤を過酸化水素で対応する手もありますが…。
話しは戻りますが、パーマの中間処理時に使うのは酸リンスで十分だと思います。しかし、後処理にはバッファー剤が必要だとも思います…だって残留アルカリでダメージの進行が気になるから^^;
ということで…
「酸リンスをネットで調べていたら売ってる酸リンスはどれも効果が無いに等しい、クエン酸で対応できるとありました。」…バッファー効果が無い事分かりますが、一時的に酸性に傾けることは可能で、効果が無いということはないと思います^^;薬局で販売しているクエン酸を1%溶かしたクエン酸リンスで十分です♪
「パーマにとっての酸リンスと酸度の関係を教えて下さい」…カラーとの同時施術を考えなければバッファー剤と酸度の関係を研究した方が良い結果が出やすいと思います。酸リンスの場合時間経過とともにパーマの一剤に含まれるアルカリに干渉されて、徐々にpHがアルカリに傾いてきますので^^;バッファー剤の場合は酸度は高いけれど毛髪の等電点を保ち、ある程度アルカリ剤でアルカリ干渉しても毛髪の等電点を維持する力が強い…つまりアルカリに動じないのがバッファー剤です。
とはいっても製造メーカーさんによってバッファー剤の性能(酸度)は全く違うのでいろいろ試して下さい^^;
あと、先ほどもちょっと触れましたがカラー施術のみのときは酸リンスもバッファー剤も使わないほうが良いです…カラー剤はpHによって色調変化して色味がくすみやすい傾向になるので^^;
それでも残留アルカリによるダメージが気になるのであれば時間をゆっくりと5分くらいかけながらバッファー剤を薄めのものでpHをゆっくりと等電点へ戻すと色調変化が起き難いですよ。
でもオススメは酸リンスやバッファー剤など使わず、一週間お客様に髪を洗ったら直ぐに完全ドライをしてもらうこと!!
いくら毛髪内部にアルカリが残留していてもシャンプー直後はほぼ中性…コンディショナーやトリートメントするなら弱酸性です…クリープパーマとアルカリのときの実験の様に、髪が濡れたまま放置すれば残留アルカリによってpHは時間経過とともにアルカリに傾いてダメージを起こしますが^^;
なのでシャンプー後すばやく乾かしてpHがアルカリに傾く前に乾かしてしまえば問題無いのでは?
“水の無い所にpHは無し”ってね^^
※急いで書いたので、乱文・誤字・脱字はお許し下さい。
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クリープパーマって…パーマの一剤に含まれるアルカリ剤のアルカリ膨潤を利用し、コルテックス内部のミクロフィブリルケラチンとマトリックスケラチン間のズレ(SS/SH交換反応)を起こし、共有結合以外の二次的結合力を高めることによって、カール形成力をUPさせたり、システイン酸などを抑制する技術なんですよね^^
クリープパーマ施術のコツはアルカリと中間水洗と中間処理ってとこでしょうか…詳しくはこちらをクリック→クリープパーマ
個人的には短時間ハード系チオが一番シンプルで操作が楽!!でもこの施術方法も数あるうちの一つ^^;他にも…
・酸性還元剤で時間掛けてからの→超短時間ハード系アルカリ還元剤→中間水洗→クリープ
・じっくり中性還元剤からの→短時間アンモニア水溶液(アルカリ)→中間水洗→クリープ
クリープパーマの施術方法は書籍でもWEB上でも情報が溢れていてやり方も様々です…でも施術方法やクリープパーマの理論などは基本概念は同じなので解釈の違いはあっても本質は同じことの説明なんですよね★
でも、クリープパーマの中間水洗後の毛髪のpHを気にしている専門書や美容師さんって意外と少ないんですよね^^;
ちなみに毛髪のpHをアルカリふらなければクリープは起こりませんのでパーマ剤の選択肢は必然的にアルカリ還元剤になります。
そのアルカリ還元剤に含まれるアルカリには大きく分けてアンモニアとモノエタノールアミンの二つが代表的です。
~アンモニアの特徴~
・アンモニアは時間経過で徐々に揮発し毛髪内部には残留しにくい。
・残留しにくいのでアルカリ干渉しにくい。
~モノエタノールアミンの特徴~
・モノエタノールアミンは揮発しにくいため、毛髪に残留しやすい。
・モノエタノールアミンは時間経過とともに徐々にpHがアルカリ側に上がる。
・残留しやすいのでアルカリ干渉して酸リンス後も酸性からアルカリ性になる。
で、ここから実験!!【クリープパーマが失敗する時って…中間水洗後のpHが原因!?】
某メーカーのハード系チオ
pH9.6
アルカリ剤:モノエタノールアミン
※簡易pH計なので若干誤差はあります^^;
ロッドに毛髪を巻きつけてハード系チオに10分間浸けた後に中間水洗し、35℃のぬるま湯の中にドボン!!
↓中間水洗直後は中性のpH6.8
↓んん…!?5分後にはpHが7.7
↓さらに10分後にはpH7.9それでもまだ中性域
↓しか~し、15分後にはpH8.1の弱アルカリ領域突入!!
↓で、20分後のpH8.3
↓25分後のpH8.5
↓30分後のpH8.6
↓中間水洗後の中性域pH6.8からモノエタの残留アルカリによって35分後には弱アルカリ域pH8.7まで上昇しました^^;
恐るべし!!モノエタノールアミンの残留性!!ちなみにpHを計測しやすいようにビーカーには500ccの水…今回の実験で10分後は中性域のpH7.9だったのでクリープタイムに10分置いても問題のないpHでしたが、実験のように500ccの水の中ではないので、実際にはもう少しpHはアルカリに傾いていると予測できます。
つまり、“中間水洗”をしっかりしたつもりでもアルカリ剤の種類やアルカリ度によっては“中間水洗しきれてない”状態なのでは?
中途半端な実験だったので、また日を改めてもう少し工夫してpHを測定してみます^^;
※現在取引先の製薬会社から頂いたデータによると、中間水洗後約30分放置すると、もとのpH9付近に戻るみたい…使用するアルカリ度やpH計測機器など、計測の手法次第で結果は違いますけど^^;
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海水浴…ダイビング…サーフィン…海で遊んだ後の髪はゴワゴワになったりカラーの退色が起きやすい^^;どうしてゴワゴワになったり色落ちしやすくなるか…?
健康な髪はpH4.5~6.5という弱酸性なんですが、海水はpH8.0~8.5のアルカリ性です。
髪の毛はpH4.5~6.5の酸性域だとアミノ基“+”とカルボシル基“―”によるイオン結合(塩結合)が最も強力な状態にあり、また収斂作用によりキューテイクルが引き締まり毛髪内部の栄養分が流出しにくくなります。
ところがパーマ剤やカラー剤などに含まれるアルカリ剤によってpHがアルカリになるとこの“イオン結合”は簡単に切れ、また膨潤作用によってキューティクルが開き毛髪内部の栄養分が流出しやすくなります。
パーマ剤やカラー剤のダメージはこのアルカリの作用によって薬剤を浸透・活性化されることによってダメージが起きるのですが…。
要はpHがアルカリだと毛髪内部の栄養分が流出してしまうって事です。
また、海水は水道水に比べミネラル分が豊富なのですが、ダメージ毛はミネラル(遷移金属)を吸着しやすい性質があって特にCa+(カルシュウムイオン)を吸着します…そうなると髪質はゴワゴワ・バリバリになってしまいます…塩分により脱水作用も原因のひとつですが^^;
解りやすい?図がコレ↓
海水=ミネラル(遷移金属)吸着+イオン結合切断+アルカリ膨潤=退色、ゴワツキ、栄養分流出事件!!
おまけに紫外線も↓
紫外線=S-S 結合(シスチン結合)切断+タンパク変性+キューティクル剥離=退色、ゴワツキ、栄養分流出事件2
実は海は海水だけではなく紫外線との複合的なダメージが最大の原因なんですね。
なので海へ遊びに行く時はUVカットできるヘアオイルで保護してから遊びましょ♪
どんな商品かって?もちろん“ハホニコの16油”ですよ☆
でもそれだけでは万全ではありません…海から出たらリンゴ酢を3%混ぜた炭酸水をバシャバシャかけてください^^これで応急処置完了です。
リンゴ酢に含まれるリンゴ酸が海水にアルカリに傾いたpHを酸性に戻してくれます。また、炭酸水は毛髪内部の不純物をある程度除去する働きがあります♪
リンゴ酢はミツカンで^^;炭酸水はコンビニで売ってるので充分です!!
あくまでダメージを悪化させない応急処置なので、ちゃんとサロンでトリートメントしてみると良いですね^^
ではでは、夏をお楽しみ下さいませ。
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