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TAG : 縮毛矯正

C系なのかな?

新しい高分子の化粧品原料が届いた!!しばらくはこれで遊べる新たな毛髪処理の研究ができる♪

 

まだ発売されていない原料なので製品名はまだ公開できません…といっても検索したところでみつかりませんが^^;

 

まぁ、製品名からして炭素系高分子なのかな?添付された資料の情報は少ない…

 

とりあえず公開できる特徴は

・ダメージ部分に優先的に吸着し、シリコンの健康毛への過剰な吸着を防ぐ。また、乾燥させた後の感触はカチセロやグアガムと違って硬くならず滑らかな仕上がりになります。

 

ということらしい…感覚的にはプロテシルみたいなのかな?と思いつつ使ってみる^^

 

と、その前にこれの極性はなんだろう?たぶんカチオンだと思うけど…とりあえず希釈した“Mirror’s Alice”に混ぜてみる。

うん…カチオンだ!!

 

まずは矯正のアイロン前のコンプレックスに使ってみようかな…。

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ケミカル

アニオンセルロース~Mirror’s Alice~

いつも新商品が発売するときは前もって告知するのですが…すっかり忘れてました…以後気をつけます。

 

今回新発売のMirror’s Aliceとはアニオンコンプレックスを前提に作りました♪技術者の使い方次第で良くも悪くもなる商品です^^;

 

以下簡潔にまとめました↓

特徴

・主剤はセルロースガムでアニオン性の水溶性高分子のためカチオン性物質とコンプレックスします。

・助剤として配合したペリセア(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)はトリートメントの浸透を促進し毛髪内部のダメージを補修します。

・微量の配合量ですが、11種類のアミノ酸とヘマチンが補修作用を補助します。

・本製品Mirror’s Aliceを精製水で3~5倍希釈と、ジェル状~ローション状と粘度を変えて用途別にお使い頂けます。

使い方

・シャンプー後に本製品Mirror’s Aliceを適量を手に取り毛髪に馴染ませるように揉みこんでから、カチオン性のトリートメントを重ねて塗布しコーミングしながら揉み込んでください。

・お好みのカチオン性高分子処理剤と自由に組み合わせてポリイオンコンプレックスの被膜形成も出来ます。

オススメの使い方!!

・“Forest Shampoo”→“Mirror’s Alice”→“Alice”or“Water Queen”→“Forest Shampoo”

 

注意点

・基本的には市販品・サロン専売品など、あらゆるコンディショナー・トリートメントとコンプレックスしますが、強力にコンプレックスしてしまい、非常に乾き 難くなってしまう恐れがありますのでMirror’s Aliceの使用量は少量でお願いします。

・本製品Mirror’s Aliceはお手持ちのコンディショナーやトリート メントを強力に吸着し洗い流しきれない感じの時はシャンプー剤で軽く泡立ててコーミングしてから洗 い流してください。

・ホームケアでは、一度使用したら1~2週間空けてご使用下さい。

 

↑150ml ボトルタイプ /定価3000円 税込価格3150円

↑ 720ml ボトルタイプと2500mlリフィルタイプは業務用販売のみになりますので、価格は通販サイトからご確認ください。

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ケミカル , Mirror’s Alice NMF&コンプレックス用アニオンセルロース

還元トリートメント

今日は“Libra Carl 7”と増粘剤の組み合わせで還元トリートメント!!

今回、用意した毛髪はブリーチ×2回の過膨潤縮毛矯正(アイロン操作180℃3秒プレス)×2回で、もう毛先はポーラス毛になって全体の手触りはゴワゴワ^^;

毛髪内部はブリーチ剤と縮毛矯正剤の強いアルカリで“ランチオニン”が生成され、毛髪のダメージレベルに合わない過剰な還元剤濃度によって“混合ジスルフィド”を生成、二剤も過酸化水素濃度3%であえて過剰酸化させてシステイン酸も生成★…つまり過収縮によってビビリの状態です。

ポーラス毛+過膨潤によるビビリであれば毛髪内部のS-S結合がほとんど存在していない状態なので、ただ普通にトリートメントしても毛髪内部に定着しないからトリートメントが持続もしなければ効果も薄い^^;

もし、こうなった場合トリートメントで効果的に毛髪を修復するには…還元剤が必要になります!!

酸性領域の還元剤は基本的にコルテックスを強化する働きがあります…還元剤のSH基(チオール基)はアルカリ領域で活性化しS-S結合を切断する作用がありますが、酸性領域だとアルカリ領域に比べ活性化せずにケラチンPPTと組み合わせ、酸化させることで毛髪内部に擬似的にS-S結合を生成して毛髪強化をします。

さらに、“Libra Carl 7”の主成分…システアミンの特性上他の還元剤に比べ、混合ジスルフィドの生成を抑制もしくは減少し、酸化処理によって疎水基相互作用によって過収縮を改善する働きがあるため、今回の様なポーラス+過収縮毛にはシステアミンによる還元トリートメントが効果的!!

上記を踏まえて以下の施術になります♪

①まず、補修したい部分にファイマックスー750の10倍希釈を塗布し、ヘマチンを重ねて塗布して前処理をします。

②“Libra Carl 7”を5倍希釈してシステアミン濃度を約1.4%に調整します。ただこのままだとシャバシャバの液体なので開発中?の増粘剤を3%添加して塗布しやすいゲル状にしたものを前処理剤の上から重ねて塗布します。

③還元時間は自然放置で5分したらお流しです。

④中間処理でファイマックスー750の10倍希釈を塗布したら、テンションをかけずにコーミングしながら湿熱で5分+冷風で1分。

⑤テンションをかけずにブロー後、毛質に合わせて100℃~150℃でアイロン操作。

※アイロン操作時の中間処理のケラチンPPT処理剤はα型ケラチンが熱処理+テンションをかけることでα型からφ型へ移行してファンデルファールス結合を強化するのが有効ですが、今回テンションを加えないので、あえてシステイン酸を抑制する効果の高いφ型ケラチンにしてみました^^;やるなら酸性チオグリコール酸のときで→酸性チオグリコール酸でビビリ補修

⑥ブロム酸で酸化処理。

今回は左サイドのみ還元トリートメントしました。何も付けずにハンドブロードライ…中間部分アップ画像↓

毛先部分アップ画像↓

全体画像↓

写真ではなかなか伝わりずらいですが、ゴワツキがとれて柔らかくサラサラになりました♪

施術ポイントとしてはヘマチンと疎水性ケラチンと還元剤(pHと濃度)でしょうか…。

今回あえて使用しなかった疎水性γ型ケラチン、疎水性α型ケラチン、リピジュア、キトサンなどを併用すればもっと良い結果が得られると思います^^;

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ケミカル , 縮毛矯正 , Libra Carl 5&7&9 コスメ系パーマ液

クリープパーマとアルカリ

クリープパーマって…パーマの一剤に含まれるアルカリ剤のアルカリ膨潤を利用し、コルテックス内部のミクロフィブリルケラチンとマトリックスケラチン間のズレ(SS/SH交換反応)を起こし、共有結合以外の二次的結合力を高めることによって、カール形成力をUPさせたり、システイン酸などを抑制する技術なんですよね^^

クリープパーマ施術のコツはアルカリと中間水洗と中間処理ってとこでしょうか…詳しくはこちらをクリック→クリープパーマ

 

個人的には短時間ハード系チオが一番シンプルで操作が楽!!でもこの施術方法も数あるうちの一つ^^;他にも…

・酸性還元剤で時間掛けてからの→超短時間ハード系アルカリ還元剤→中間水洗→クリープ

・じっくり中性還元剤からの→短時間アンモニア水溶液(アルカリ)→中間水洗→クリープ

クリープパーマの施術方法は書籍でもWEB上でも情報が溢れていてやり方も様々です…でも施術方法やクリープパーマの理論などは基本概念は同じなので解釈の違いはあっても本質は同じことの説明なんですよね★

でも、クリープパーマの中間水洗後の毛髪のpHを気にしている専門書や美容師さんって意外と少ないんですよね^^;

ちなみに毛髪のpHをアルカリふらなければクリープは起こりませんのでパーマ剤の選択肢は必然的にアルカリ還元剤になります。

そのアルカリ還元剤に含まれるアルカリには大きく分けてアンモニアとモノエタノールアミンの二つが代表的です。

~アンモニアの特徴~

・アンモニアは時間経過で徐々に揮発し毛髪内部には残留しにくい。

・残留しにくいのでアルカリ干渉しにくい。

~モノエタノールアミンの特徴~

・モノエタノールアミンは揮発しにくいため、毛髪に残留しやすい。

・モノエタノールアミンは時間経過とともに徐々にpHがアルカリ側に上がる。

・残留しやすいのでアルカリ干渉して酸リンス後も酸性からアルカリ性になる。

 

で、ここから実験!!【クリープパーマが失敗する時って…中間水洗後のpHが原因!?】

某メーカーのハード系チオ

pH9.6

アルカリ剤:モノエタノールアミン

※簡易pH計なので若干誤差はあります^^;

ロッドに毛髪を巻きつけてハード系チオに10分間浸けた後に中間水洗し、35℃のぬるま湯の中にドボン!!

↓中間水洗直後は中性のpH6.8

↓んん…!?5分後にはpHが7.7

↓さらに10分後にはpH7.9それでもまだ中性域

↓しか~し、15分後にはpH8.1の弱アルカリ領域突入!!

↓で、20分後のpH8.3

↓25分後のpH8.5

↓30分後のpH8.6

↓中間水洗後の中性域pH6.8からモノエタの残留アルカリによって35分後には弱アルカリ域pH8.7まで上昇しました^^;

恐るべし!!モノエタノールアミンの残留性!!ちなみにpHを計測しやすいようにビーカーには500ccの水…今回の実験で10分後は中性域のpH7.9だったのでクリープタイムに10分置いても問題のないpHでしたが、実験のように500ccの水の中ではないので、実際にはもう少しpHはアルカリに傾いていると予測できます。

つまり、“中間水洗”をしっかりしたつもりでもアルカリ剤の種類やアルカリ度によっては“中間水洗しきれてない”状態なのでは?

中途半端な実験だったので、また日を改めてもう少し工夫してpHを測定してみます^^;

※現在取引先の製薬会社から頂いたデータによると、中間水洗後約30分放置すると、もとのpH9付近に戻るみたい…使用するアルカリ度やpH計測機器など、計測の手法次第で結果は違いますけど^^;

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ケミカル

ビビリ補修

ナルさんこんにちは!!「縮毛矯正でビビッてしまっている毛の修復方法を教えてください。」という事ですが…まず、1剤のタイムオーバーによる“過膨潤”のビビリか?それとも“熱炭化”によるビビリか?それとも…で施術方法は変わってくるのですが…

“熱炭化”によるビビリは正直難しい場合もあります。最近のストレートアイロンやコテは無駄に220℃も設定温度が上昇するものもあってビックリしますよね!?僕なんかサロンワークで仕上げのコテは160℃以上なんて使った事無いし^^;美容師がビビリの原因のひとつ“熱炭化”させてたらどうかと思うし…150℃で早めの3秒数えれば必要にして充分なカールもつくれるしね?

もし、お客様が自宅で超高温アイロンでスタイリングしてたら巻き方だけでなく設定温度も教えるのも良いかも知れませんね^^

でも、そうじゃなくて一剤のタイムオーバーによる過膨潤のビビリや2剤の酸化不足でシステイン酸増加に伴うゴワゴワ準ビビリ症状はある程度の補修・修正は可能です。

そろそろ縮毛矯正の時期だなぁ~って思って…そろそろアップしようと思っていたブログが出来上がっていましたのでこちら↓をご覧下さい。また、分からない事があったらコメント欄に書き込んでくださいな^^;

 

 

 

今日は《ビビリ補修》について!!幾つかビビリには種類があるのですが、サロンワークでありがちな毛先の過膨潤の補修方法について書いてみます。※クリープパーマ理論同様に施術理論や技術は様々ですので、あくまで参考程度に^^;

これ↓1剤のタイムオーバーによるビビリ毛(過膨潤)!!ドライの状態だとガサガサしてとても髪質が硬くなっているのが見た目でも解ると思います。

濡らすとゴム状にビヨ~ンと伸びます…

極度に低下したCMCの補給と親水化してしまった内部を疎水性ケラチンで補給します。

今日の前処理レシピは…

・ペリセア

・平均分子量35000のα型ケラチン

・平均分子量50000のα型ケラチン

・平均分子量30000のγ型ケラチン

※α型は2種類とも“S-スルホ”作用のあるタイプを使用します。

次に還元剤塗布…pH5.5のチオ濃度3.5%に用事調整したものを塗布します。

さらにラクトンチオールなどの還元剤を重ねて再塗布する酸性W還元も良いかも知れませんね^^;

ビビっている毛先は揉み込んで薬剤をつけましょう!!

※ラクトンチオールは少なからず脱脂作用がある為アルキル化ケラチンや疎水性ケラチン等で対処しましょう!!でないと後日パサついたり、キューティクルの剥離が…。

アイロン施術前の中間処理レシピは始めに…

・ペリセア

・平均分子量35000のα型ケラチン“S-スルホ”作用しないタイプ使用

・平均分子量30000のγ型ケラチン

・平均分子量750のφ型ケラチン

・グロスフィリンで架橋処理…この時点でビビリ毛はチュルンと良い感じ♪

ドライ前には…

・シリル化シルクPPTとキトサンの2種混合液

・ポリクオタニウム―61とポリクオタニウム―64の2種混合液

2種混合液をそれぞれ重ねるように塗布してポリイオンコンプレックスによる皮膜形成。

70~80%ドライ後100~150℃でアイロン操作してから過酸化水素で2剤処理して終了!!

どうでしょうか?何もつけずにただハンドドライしただけですよ~☆サラサラ~…これで毛先1~2cmでも切らせてもらえれば…^^;

完全にビビリは補修しきれるものでは無いけどここまで補修できればまずまずの結果ではないでしょうか?

今回は《ビビリ補修》って内容でしたけど、基本的に還元剤や処理剤の濃度やダメージレベルに合わせて薬剤を用事調整すればダメージは全く起こらない事は無理であったとしても、限りなくダメージを“0”に近づけた施術は可能だと思います^^;

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ケミカル , 縮毛矯正

縮毛矯正剤の過酸化水素

“過酸化水素”について…過酸化水素(H2O2)といえばカラーの2剤に使われますが、パーマの2剤にもなります。。。当たり前じゃん!!って聞こえてきそうですが^^;

日本ではパーマの2剤に臭素酸Na(NaBrO3)の使用率が約90%以上で、残りが過酸化水素で2剤処理されてるそうです。また海外では逆に過酸化水素の使用率が90%以上みたいです…なので、過酸化水素を使ったことのない美容師さんも意外と多いと思います。

・臭素酸Naと過酸化水素の違いは簡単に言えば酸化力の違いが大きく、臭素酸Naは酸化終了まで約10~15分かかりますが、過酸化水素は約5分と早く酸化します。

・臭素酸Naは酸化反応過程で塩析し、過酸化水素に比べ弾力が出ますがカラー剤の退色が起きやすくなります。

・過酸化水素の方が臭素酸Naに比べて10%以上もパーマのウェーブ形成力が保持されます!!

個人的な見解としては過酸化水素処理の方が時間が掛からないのでお客様の負担軽減になるし、パーマの弾力性はトリートメント処理剤でいくらでも調整できるので、わざわざ時間かけてお客様の負担をかけなくても良いと思いますが^^;第一にカラー剤の退色を最大限抑えてパーマを長持ちさせるのが大事!!・・・だと思うよ。

こんなこと言っておきながらなんだけど、やっぱりスタイルによって2剤の使い分けは大事だよね☆

ただ、湿気が急に高くなるこの季節は縮毛矯正の時期ともいえます。

コールドパーマは依然として臭素酸Naとの2剤の組み合わせがほとんどですが、最近の縮毛矯正剤は昔に比べて2剤の組み合わせが臭素酸Naではなく、過酸化水素の組み合わせが多くなってきました。

過酸化水素の2剤処理で大事なのはpHコントロールとタイムコントロールと塗布量のこの3つで決定され、これが上手くできないと癖戻りやダメージの原因になります…何故か?

昔から「ケミカルばっかりやってると頭が固くなるよ~」とか「化学勉強して何の役に立つの?」と先輩によく言われたものです^^;まぁ、どうでもいい話に逸れましたが・・・。

pHコントロールについて…基本的に2剤の過酸化水素は酸化してしまわない為に約pH3に調整され不活性の状態で安定しています。ところがpHがアルカリに傾くと過酸化水素は活性化され過剰に酸化反応を起こし、毛髪内部は・・・言うまでも無いですね^^;

タイムコントロールについて…一剤流した後お客さまをお待たせした経験ありません?…矯正剤の一剤を流した後はpHが中性って油断してる美容師さんは非常に多いと思います…pH測定器持ってなかったら是非買ってきてウィッグで試して下さい!!中間水洗後、本当にpHは中性ですか?ドライしてからアイロン操作完了まで最短でも20~30分はかかりますよね?20分後に少し毛束濡らしてもう一度pHを計測してみてください^^;完全にアルカリ領域に戻ってます!!※中間水洗時にアレを使えば防げるんですが、それはまたの機会に書いてみます♪

タイムコントロールって…つまり時間を置けば置くほどpHがアルカリに傾いてダメージの原因になるって事ですがもう一つ理由があります。

もう一つのタイムコントロールの理由は…あくまで常温での平均値ですが、矯正剤の2剤に含まれる濃度は約1~2%なので過酸化水素の分解速度は約20~30秒で酸化する計算になります…非常に酸化力が強いのがわかると思います^^;また個人的な見解になりますが、過酸化水素濃度や髪質にもよるので一概に言えませんが平均3~7分以内の放置時間が適正で、7分以上の放置時間は過酸化状態になって癖戻りや、ダメージに原因につながると思いますよ!?

最後に塗布量について…一剤の還元反応で“S-S”の安定状態から形状を変えやすい不安定な“SH-HS”の状態になります。この時臭素酸Naと過酸化水素のどちらでも“O”酸素を与え、“H”水素を奪うことによって“S-S”の元の安定した状態に酸化固定させます。

・臭素酸Na(分子量150)の酸化反応過程…SH-HS+NaBrO3→NaBr+3H2O…の様に、SH基の“H”水素と“O”酸素が共有結合し“H2O”水分子が3つと塩析により“BrNa”臭化Na分子1つが生成されます。“H”水素2つに対して“O”酸素3つを反応させるわけですからゆっくりと穏やかに酸化します。

・過酸化水素(分子量34)の酸化反応過程…SH-HS+H2O2→2H2O…の様に、SH基の“H”水素2つに対し、“O”酸素2つを反応させるので…臭素酸Naみたいに塩析物の生成反応が起きず、また分子量が小さいこともあるので素早く酸化します。

で?だから?当たり前じゃん!!…ってまた聞こえてきそうです^^;

では、縮毛矯正の2剤である過酸化水素を塗布してると…髪の毛が発熱し温かくなりますよね?

 

温度が上昇し始めたらどうします?また、アシスタントの方からなんで発熱、温度上昇してるか質問されたら答えられますか?

pHがアルカリに傾いて過酸化水素が活性したから?…半分正解です^^;もう半分の答えは…

臭素酸Naも過酸化水素も同じように塗布しますが、臭素酸Naの時には発熱など起きません。また、過酸化水素を塗布しているとき塗布量が少ないと発熱し温度上昇が右肩上がりに!!…これは臭素酸Naと過酸化水素の酸化反応過程に原因があるのですが…解りやすい図がコレ↓

SH-HS   ←→   NaBrO3          SH-HS   ←→   H2O2

この時の酸化反応過程で、過酸化水素は“H”水素2つに対し“O”酸素2つなので当然 “H2O”水分子2つが生成され何も残りません。

ところが臭素酸Naの場合“H”水素2つに対し、“O”酸素3つを使い、“H2O”水分子2つと“BrNa”臭素Na分子1つを生成します。そう、“O”酸素が1つ余ります!!これ重要!!

毛髪内部は連鎖してますので、化学式通りに酸化物質を単純に塗布してればOK!!OK!!なんてことはありません^^;↓の図の様に毛髪内部は連鎖してます。もう一度酸化反応過程を計算すると・・・

SH-HS                        SH-HS                  SH-HS   ←→   2NaBrO3         SH-HS     ←→    2H2O2 SH-HS                        SH-HS

臭素酸Naも過酸化水素も同じ塗布量のとき“SH-HS”が仮に3つ連鎖した場合、臭素酸Naは2分子で“H2O”水分子3つと“BrNa”臭素Na分子2つを生成し完全酸化します。

ところが過酸化水素2分子だと“H2O”水分子2つ生成しますが、過酸化水素1分子足りずに残り1つの“SH-HS”は酸化できずに酸化不足を起こします^^;

…そう、発熱理由はこれなんです!!過酸化水素は酸化力が非常に強く、また“SH-HS”も安定した“S-S”になりたい為、一時的に“SH-HS”二つに対し無理やり“H2O2”がくっついてしまいます…この時の分子間移動による結合エネルギーが発熱するんですね^^;

結局は化学式通りにしか酸化安定はしないので結果は酸化不足により癖戻り&ダメージになります。1剤の還元も大事だけど2剤の完全酸化も大事です!!

過酸化水素で酸化不足させないためには“たっぷりと塗布”…コレです!!そうすれば発熱はしません♪

 

 

ここまで長文にお付き合いありがとうございます^^まとめると…過酸化水素を2剤に用いる時は“素早くたっぷり塗布”コレに限ります^^

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