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ランチオニン

サロンワークではダメージの原因であるアルカリ剤を必ず使用します。

このアルカリ剤が無ければカラーもパーマもできませんから^^;

アルカリ剤とは“必要悪”ってところでしょうか?ところがこのアルカリを上手にコントロールしながら処理していかないと“ランチオニン”が生成されてパーマの掛かりにくい髪質に変わってしまいます。

はじめにランチオニンはどの様に生成されるか?が分からないと対処の仕様がないのでその辺から…

ざっくりいえばアルカリに長時間さらしていればランチオニンは生成されます^^;

例えば縮毛矯正剤の一剤放置後、軟化チェックしても軟化が甘い場合さらに時間放置をすると思いますが…この時点で毛髪内部では“S-S(シスチン結合)”が化学的に分解…“SH-HS”のシスティンの状態へ変化します。

時間と共に片方の“SH-(システイン)”が“デヒドロアラニン中間体”というアミノ酸に変わってしまいます…またもう片方の“ーHS(システイン)”にこの“デヒドロアラニン中間体”に反応して“ーS-(ランチオニン結合)”が永久架橋します。

通常は還元剤によって…

S-S→SH-HS

と、こうなります。で、酸化によって

SH-HS→S-S

となって可逆的な反応…つまりパーマは理論上、繰り返し施術が可能なのですが、現実アルカリを使用するので上記の反応以外にも一部のシステインは酸化前にアルカリによって…

SH-HS→ーS-

※正確には(HOOCーCH(NH2)ーCH2ーS-CH2-CH(NH2)ーCOOH)

となり還元できない不可逆的な状態へ変わります。こうなってしまうと縮毛矯正もパーマも掛からなくなります。

ランチオニンをできるだけ生成しない為にはあらかじめ、酸性システアミン・チオグリセリン・スピエラなどの酸性領域でも還元力のある還元剤とアルカリが強すぎない還元剤を組み合わせてダブル還元やトリプル還元などですばやく還元する薬剤選定をしましょう!!

いわゆる“低膨潤・高還元”ですね^^

 

書き忘れるとこでした^^;

PPT処理剤は高分子ケラチンを!!間違っても低分子ケラチンPPTは使わないこと!!

詳しくは→理論武装最前線~化学修飾~で書いたとおもう^^;

ケラチンタンパクを低分子量化する過程でシスチンのジスルフィド結合を還元して架橋構造をなくし水への溶解性を高めることから、健康毛髪と同じ疎水性(強固なケラチン)からダメージ毛に近い親水性(脆弱なケラチン)よりになる為、アルカリやヒドロキシラジカルの影響を受けやすくなります。

つまり…高分子ケラチンPPT処理剤のほうが低分子ケラチンPPT処理剤に比べシステイン酸やランチオニンを生成しにくいということです♪

低分子ケラチンPPTをどうしても使いたいなら羽毛ケラチンつまりφ型ケラチンならOK!!羊毛ケラチンと違って、低分子でも疎水性だからね^^

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