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TAG : カチオン化

カチオン化φ型ケラチン

新しい原料が手に入りました♪

真ん中に映っている“TK-C…カチオン化φ型ケラチン20%溶液!!”

従来のφ型ケラチンをカチオン化したもの!!ダメージ部分の吸着率をUPしたタイプです☆

従来のφ型ケラチンについてのブログはこちら→羽毛ケラチンφ型ケラチン←読んでから↓見てね!!

ちょっと以前にこのφ型ケラチンの性質を利用して一つ面白いホームケア商品を作ろうと思ってたの^^;

φ型ケラチンは酸とカチオン処理することによって分子量750が24000以上に高分子化するって性質!!

であれば、リンス・コンディショナーは毛髪を等電点に安定させる為にpH5前後に調整され、帯電防止の為にもちろんカチオン化されてるでしょ?

ならシャンプー後に“φ型ケラチン1%溶液”を塗布してリンス・コンディショナーして貰えれば…使えば使うほど内部補修して健康毛に近づくってね♪

でも、ある理由からWECO BASEオリジナルの“Forest Shampoo”にφ型ケラチンを配合しちゃいました!!

ちなみに…1%っていったら少なく配合してるイメージ持つ方多いかも知れませんが…これってホームケア商品レベルなら立派な高濃度!!

これって商品を製造販売する立場にあるから分かることだけれど、よく成分表示にいろいろ書いてあるけど0.01%以上配合してあれば効果はあまり期待できなくても記載できる…いや、記載しなきゃならないの。

で、成分を多く配合している順に記載しなきゃなんだけど、薬事法で面白いのが0.1%以下は順不動!!

なので0.09%の防腐剤よりも0.01%配合のシルクやコラーゲンなどが上位に記載されて…“高配合!!”とか、“高濃度処方!!”って記載できちゃうし、実際そういう風に謳っているメーカーも…^^;

だからトリートメント成分“高配合!!”とか、“高濃度処方!!ってあんまり信じちゃいけない…そういった商品使っていて効果でました?ってね。

もちろん、WECO BASEオリジナルの“Forest Shampoo”にはφ型ケラチン1%添加してますよ~!!使えば一回で分かる効果です☆

って話が逸れちゃいましたけど、今回のこの“カチオン化ケラタイド”組み合わせからいってトリートメントに処方するつもりです。

まだ“Forest Shampoo”と対となるトリートメントが完成してませんからね^^;

他にもサロンワーク用に“カチオン化ケラタイド”を複合したPPT処理剤としての展開も考えてますが、そちらはもう少し研究してからなのでお楽しみに!!

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ケミカル

理論武装最前線~化学修飾~

《愛知県シネシネ団のS・Hさん》からクリープパーマ理論とクリープパーマに相性の良いPPT処理剤に関するリクエストがあったのですが、始めに基本的なPPT処理剤の種類について書いてみます^^;

PPT処理剤といえば、ケラチン、シルク、コラーゲン等いろいろあるのですが、僕がPPT処理剤を使用する際に一番気にする重要ポイントはどんな化学修飾されたものなのか?です。例えば同じケラチンでもカチオン化されたものなのか?またはエステル化…シリル化…アルキル化…で、効果が変わってきますし、使用するタイミングを間違えるとカラー剤やパーマ剤などの薬剤を阻害する可能性もあります。

サロンワークでよく使用される代表的な化学修飾4つがこれ↓

・カチオン化…ダメージ毛への吸着性アップ、さらに毛髪に柔軟性を与えつつ帯電防止!!

・シリル化…熱処理により 高分子化し、吸着性アップ、皮膜形成することで艶感、光沢感アップ!!

・アルキル化…油性成分と結合することでダメージ毛への吸着性、艶感、柔軟性アップ!!

本来、加水分解されただけのPPTに無い機能を上記のような化学修飾をさせる事によってダメージ毛に対しとても有効的な効果を付加させることが出来るということがわかると思います!!

なぜ化学修飾されたPPTが重要ポイントかというと…例えば化学修飾されてない“ケラチンPPT”これをカラー剤やパーマ剤に前処理や中間処理に使用すると、カラーの退色、パーマのダレが起きます…え!?って思います???

化学修飾されていない加水分解されただけのケラチンPPTはアニオン性なので…つまりカラー剤は毛髪内部で酸化重合して発色しますよね?このとき染料中間体のジアミン類はカチオン性なのでアニオン性であるケラチンPPTと酸化重合を起こし毛髪自体の染色がどうしても甘くなってしまう^^;こんな時はカチオン化またはアルキル化したケラチンPPTなら染色効率が良くなります!!

また、化学修飾されていない加水分解されただけのケラチンPPTでパーマがダレてしまうのは原料の問題でもあるのですが、ケラチンは加水分解する過程でシスチンのジスフィルド結合を還元し、架橋構造を無くす事で水への溶解性を高める反面、分子構造がバラバラになってしまいます。つまり低分子化されたケラチンは毛髪内部に留まっていられないし、還元剤を減力するだけなのでダレてしまうのです^^;こんな時は疎水性の強い高分子ケラチンをエステル化したもので毛髪内部に誘導しやすくしたケラチンPPTがウェーブ効率を上げてくれます!!

つまり…カラーの染色率もパーマのウェーブ効率も化学修飾された高分子ケラチンが有効的なのです!!

とか言いつつ高分子ケラチンだけでダメージ毛が効率よく補修するわけでは無いんですけどね^^;

・“アルキル化PPT+CMC”で吸着性を利用したり…

・“ケラチン+グロスフィリン”の架橋性を利用したり…

・“(高分子ケラチン+ペリセア)+キトサン”のポリイオンコンプレックスを利用したり…

複合的に反応させる事によってダメージ補修を効率よくするのです!!上記3つとシルクPPT、コラーゲンPPT、シリル化PPTはまたの機会に書いてみます^^;

 

愛知県シネシネ団のS・Hさん…こんな感じでよろしいでしょうか^^?次回は謎の椅子ホネーキンの謎々理論…ではなくクリープパーマの理論について書きます^^;

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ケミカル

φ型ケラチン

やっぱりいつの時代も美容師を困らせるのはダメージ毛!!

例えば、6ヵ月の間にカラー・パーマをそれぞれ3回繰り返したケミカル的なダメージ毛にさらにストレートアイロンやカールアイロンで熱変性を起こしたダメージ毛に対し、どのようにカラーやパーマを施術しますか?

カラーを繰り返した髪の毛、どう対処すれば色持ちが良くなる?・・・間接染料のみのカラー剤?微アルカリカラー剤?中性カラー剤?ヘナ?

パーマを繰り返しかけた髪の毛、どう対処すればダメージを抑えて大きなカールやリッジが出せる?・・・スピエラ?システアミン?サルファイト?W還元?クリープ?熱処理?

毛髪に与えるダメージを極力抑えたカラー剤やパーマ剤、技術はたくさんあります。けれど毛髪内部の栄養分が流出したまま施術するよりも、栄養分を補給してから施術した方がケミカル的なダメージを予防しつつ、カラー剤の染色率やパーマ剤のカールの形成力を上げる事によってより綺麗に仕上がります。もちろん縮毛矯正やデジタルパーマによる“ビビリ”も今まで難しいと思われた施術も補修可能になります^^

で、具体的にサロンでは前処理、中間処理、後処理とトリートメント剤を施術工程に組み込むのですが、ただトリートメントをくっつければいいってわけではありませんよね^^;カラー剤やパーマ剤が毛髪に与えるダメージは全く別物なので、それぞれの毛髪内部の損傷度を調べます。

そう何が不足してるか?

基本的にダメージ毛に対してトリートメントを設計する場合、カラー剤やパーマ剤に含まれるアルカリ剤によって毛髪内部のNMFやCMCなどの保湿因子が流出しますので、まずはこのNMFとCMCを補給します。

ただNMFとCMCの分子量はとても小さいのでこの二つを抱え込むように保持する成分ケラチンを補給します!!このときのケラチンは高分子の状態で、結晶性のα型ケラチンと非結晶性のγ型ケラチンを補給します!!

このNMFとCMCとケラチンを毛髪内部に補給することによって擬似毛髪が完成します^^vそうすれば必要以上にダメージは作られないし、カラーの染色率が上がったりパーマのカールが長持ちします♪

 

代表的なものでNMFはアミノ酸や尿素、CMCにはセラミドやペリセアとありますがケラチンは少し違います^^

ケラチンは羊毛から加水分解されて生成されますので原料は同じ!!ただし分解される過程で、α型だったりγ型だったり、分子量を1000という低分子から60000という高分子まで調整され、さらにはアルキル化、シリル化、カチオン化などの化学修飾など製造過程は様々になってきます。そうする事によって同じ原料でも・・・

・カラー剤に適したケラチン

・パーマに適したケラチン

・質感を柔らかくしっとりと、硬くハリとツヤを!!

など、いろいろな質感や仕上がり感をコントロールできます^^

 

ここでちょっと変わったケラチンが一つ^^羊毛由来ではなく羽毛由来のケラチンです☆

ダメージ補修する時、羊毛ケラチンが効果的に補修するのは事実だけれど、どうしてもケラチンのみだと硬い質感になってしまいがち・・・なのでシルクだったりコラーゲンを使ったりするのですが^^;どうもシルクは原価が高くなるし、コラーゲンはパーマ時にダレの原因になって不向きなタンパク質だったりと・・・何か良いトリートメント処理剤はないかなぁ・・・あった!!羽毛ケラチン^^v

基本的に動物の毛はα型とγ型の2種類の組み合わせでできているのに対して、羽毛はφ型ケラチンから出来ていて一つの分子内にα型とγ型の両方の性質を併せ持っているので軽くてしなやかな質感に加え、従来の羊毛ケラチンに比べて疎水性アミノ酸が1.5倍多く含まれるってことが特徴!!

どういう事かというと羊毛のα型ケラチンは螺旋構造・・・α型ケラチンの螺旋が1周するのに平均3.6個のアミノ酸が使われて立体構造になっているのに対し、羽毛ケラチンはφ型ケラチンといって平面的なβシート構造になってて・・・つまりシルクタンパクの構造に近いわけです!!

そう!!ケラチンなのにシルクみたい♪

さらにちょっと面白いのが酸縮合する事によって高分子化するって事!!

WECO BASEが扱っているφ型ケラチンの分子量は750と低分子なのですが、pH4付近の酸処理をすると瞬間的に酸縮合を起こし、疎水性タンパク質に変化!!このときの分子量は24000オーバー^^;

また、WECO BASEが扱うφ型ケラチンはアニオン性なのでカチオン性のものとも結合します!!

通常、高分子ケラチンで頑張っても破断強度は110gf前後までしか修復しないのに対し、いつかのブログでも書いたようにWECO BASEでは毛髪の破断強度を100~130gf付近まで修復します^^v

個人的なレシピは・・・φ型ケラチンにヘマチン+酸リンス+カチオン化18MEAかな^^;

まぁ、なんにしてもφ型ケラチンのみ使用って事はないけどね・・・。

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