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システアミンとpH

現在お取引のサロン様とメールでやりとりしてて、あれ?これって意外と他の美容師さんも疑問に感じた事のあるじゃないかな?と思い、紹介させて頂きます。

※独断で公開しないほうが良いと思う箇所は○○にしています^^;

 

「おはようございますm(_ _)m

度々すみませんが、
今日○○のセミナーに行ったのですが、
システアミンのPHが8以上は
S-2、それ以下はS-1
を切る、と言っていて
どうゆう事か質問したんですが、
理解できませんでした(ーー;)
健康毛にはアルカリを使いS-2
を切り、ダメージ毛には中性でS-1
を切ると言う事なんでしょうか?
それとも見解が色々あるのでしょうか?色々聞いてすいません!!」

 

 

『あぁ~…僕も昔それ疑問でした^^;

難しく言われると混乱するので簡単に考えればわかりやすいです。

毛髪はアルカリで膨潤する!!です。

中性域だとアルカリの様な膨潤はしないので硬質なパラコルテックスを軟化させることが出来ないので結果的に疎水性のS2を切断し難いということです。

システアミンの特性は主にS2を切断することなのですが、アルカリ性にふることでよりパラコルテックスを軟化させS2を切断しやすくしているだけなのです。

恐らく○○さんとしてはシステアミンは中性だとS2よりもS1を切断する量が多いと言いたいのだと思います。

スピエラなどはpHが酸性からアルカリになるとラクトン環が開環して構造が変化することはあっても、システアミンはpHで構造自体は変わらないのです^^;

…解り難いですかね^^;

PS.僕も2/6に豊橋で開催する○○さんの講習会にこっそり参加してみます^^』

 

 

「こんばんは!
ありがとうございますm(_ _)m
てっきり、システアミンはS-2
だけを切るものだと思ってました!
今日軟毛でダメージ4~5のお客様に
三倍希釈で10分放置し、
中間水洗後、ファイマックス5倍希釈で
試してみたんですが、
ちゃんとウェーブがでました!
いつもpH8.2 、アルカリ0.1未満、
濃度1.65のシステアミンで
クリープありでも、いまいちウェーブが出にくい方なので、ビックリしました。
もっと色々勉強しますm(_ _)m

また○○行ったら教えて下さい」

 

というメール内容でした。ただこのとき正確な情報を伝えるのを忘れたのこちらで追記します。

 

システアミンは“NH2-CH2CH2-SH”と表します。構造のなかにアミノ基とチオール基が結合していて、他の還元剤と違ってアミノ基が存在するのが特徴ですね。

で、システアミンというのはpHが酸性~中性(pH8以下)ではアミノ基が“+”に帯電します。なので、“Libra Carl 7”の様な中性のシステアミンだと毛髪の外部を主に還元するということになります。

ところがシステアミンというのはアルカリ性(pH8以上)だとチオール基が“-”に帯電しますので中性のシステアミンよりも、もう少し毛髪内部に浸透し、より多くのS2部分を還元します。

つまり、システアミンを化学的な視線でウェーブ効率を考えたとき、効率よく且つ低コストでカーリング剤を作るなら、pHをアルカリにして、2%以下の低濃度システアミンを作れます…だから大手美容メーカーのカーリング剤はpH8.5以上のものが多いのだと思います^^

話しが少し逸れましたが、還元剤はチオール基を持つ以上S-S結合を切断します…だからといってチオグリコール酸はS1のみ切断ではなくS2も切断するし、システアミンはS2のみを還元するのではなくS1も還元します…ただ、還元する部位が主にS1だったりS2だったりするだけです。

 

以上を踏まえて、よく思い出して下さい。

・サロンワークでお客様みんながみんなアルカリで膨潤しなければならない疎水性の毛質ですか?

・過去の施術で毛髪の損傷が激しく弾性の無い毛質にアルカリタイプのチオグルコール酸やシステインといった主にS1を切断する還元剤でさらに弾性を失いクタクタなダメージ毛にしたことありませんか?

“Libra Carl 7(中性システアミン7%)”の開発の意図はそこなんですね^^

・アルカリ膨潤に頼らない還元。

・主にS2を還元しても弾性を保ちやすい特徴のシステアミン。

中性システアミン7%なので精製水で希釈使用…還元トリートメント…プレ還元…カラー濃染…捻転毛の捻れを整えるなどなど、美容師さんの使い方一つでいろいろ出来ます♪

 

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ダブル還元パーマのメリット

最近は“Libra Carl 7(中性システアミン7%)”を発売したこともあり、還元剤やクリープパーマ関係の質問が多くなってきました。

その中で特に“パーマがかかり難い”や“パーマが落ちやすい”といった毛質に対してどう対応したら良いかという質問が多かったので、今日はダブル還元パーマについてです。

実際に毛髪診断をしなければなんとも言えないのですが、そもそも“パーマがかかり難い”や“パーマが落ちやすい”という毛質はどんな毛質でしょうか?それらが解るとかかり難い毛質もかかりやすく落ち難いパーマ施術が可能になってくると思います…。

 

既にご存知の方は多いと思いますが、毛髪内部のS-S結合にはS1とS2とS3が存在します。

まず、S1とは疎水性のマトリックスとマトリックスの間を架橋している親水性のS-S結合のことです。

次にS2というのは親水性のフィブリルと疎水性のマトリックスの間を架橋している疎水性のS-S結合のことです。

最後にS3はマトリックスの内部またはミクロフィブリル内部のS-S結合…具体的にはダイマーやテトラマーといった部分のS-S結合が開裂すると毛髪は維持出来ないそうです^^;

 

ということで、毛髪内部のS-S結合に種類があるのはご理解頂けたと思います。では次に、どの還元剤がどのS-S結合を切断するかが解るとかかり難い毛質、落ちやすい毛質という悩みから開放されると思います♪

まず、還元剤は種類によってS-S結合を切断する部位と部分が違います。

部位の違いといえば…

・チオグリコール酸、システインは主に親水性のS1へ作用。

・スピエラ、システアミンは主に疎水性のS2へ作用。

部分といえば…

・チオグリコール酸(S1)、スピエラ(S2)は毛髪内部の中心までを還元部分とする。

・システイン(S1)、システアミン(S2)は毛髪内部の外側を主に還元部分とする。

以上を踏まえるとどうでしょう?

ダメージが進行していないからってチオグリコール酸使えば良い?…毛質がS1よりもS2の多い毛質だったらかかり難く取れやすくありませんか?

ダメージが進行しているからってシステアミン使えば良い?…毛質がS2よりもS1の多い毛質だったらかかり難く取れやすくありませんか?

 

ということで本題です^^

今までパーマがかかり難いと思ったときに使っていた還元剤の種類を思い出してみてください…S1のみ還元剤や、S2のみ還元剤を使用していませんでしたか?

極度の熱変性などの理由を除けば、S1とS2の両方を切断すればパーマがかかり難いとか取れやすいといった毛質は少ないんじゃないでしょうか^^?

ダブル還元のパターンとすれば…

・酸性チオグリコール酸(S1)→アルカリシステアミン(S2)

・中性システアミン(S2)→アルカリチオグリコール酸(S1)

・中性システアミン(S2)→アルカリシステイン(S1)

・スピエラ(S2)→アルカリチオグリコール酸(S1)

・スピエラ(S2)→アルカリシステイン(S1)

おまけにトリプル還元のパターン…

・酸性チオグリコール酸(S1)→中性システアミン(S2)→アルカリチオグリコール酸(S1)

・酸性チオグリコール酸(S1)→中性システアミン(S2)→アルカリシステイン(S1)

・酸性チオグリコール酸(S1)→中性システアミン(S2)→アルカリシステアミン(S2)

・酸性チオグリコール酸(S1)→スピエラ(S2)→アルカリチオグリコール酸(S1)

・酸性チオグリコール酸(S1)→スピエラ(S2)→→アルカリシステイン(S1)

・酸性チオグリコール酸(S1)→スピエラ(S2)→アルカリシステアミン(S2)

なんだかキリがないのでこの辺で^^;

ダブル還元・トリプル還元の基本的な施術は効率よくS1とS2の2種類のS-S結合をすばやく切断すること以外に還元時間短縮によるアルカリのダメージを極力避けることもありますので薬剤塗布は…

・酸性還元→アルカリ還元(3~5分)

・中性還元→アルカリ還元(3~5分)

・酸性還元→中性還元→アルカリ還元(3~5分)

※ちなみにアルカリ還元(S1)→アルカリ還元(S2)はダメではありませんよ^^;

の順番になります。この後クリープパーマに展開するとより良い結果が得られるでしょう!!

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薬事法は許しても僕は許さない…なんてね^^;

たまにフリーペーパーなんか見るとサロンでは様々なメニューが紹介されてるなかには本当に?というメニューをみかける時があります。

それはカラーとパーマもしくは縮毛矯正の同時施術のメニュー…

薬事法なんて細々したところがよく改正されるから最近はどうだか知らないけれど…本来、カラー剤やパーマ剤など医薬部外品同士の同時施術は原則禁止!!…だったと思う^^;

カラーもパーマも感作性の問題からどちらかを施術したら1週間空けないとアレルギーやかぶれが起きやすくなってしまうためですね。

もし、カラーとパーマ同時施術でお客様がかぶれてしまった場合、法廷では100%サロン側の敗訴確定でしょうね^^;

まぁ、それは置いといて…

医薬部外品同士の組み合わせがダメならカラー剤かパーマ剤のどちらかが化粧品登録の薬剤である場合は同時施術は可能なんですよね。

なのでカラーとパーマを同時施術をメニュー展開するサロンさんでは化粧品登録のカーリング剤を使っているところが多いとは思うし、カーリング剤を販売しているメーカーもカラーとパーマの同時施術が出来るパーマ剤として販売をしているしね。

…でも本当にそれでいいの?って僕は思ってしまう^^;

医薬部外品のパーマ剤も化粧品登録のカーリング剤も毛髪内部のS-S結合を切断しているわけでしょ?まぁ、還元剤の種類によってはS1とS2と切断部分が違いますが…

カーリング剤で代表的なシステアミンも濃度とpHをちょこっと調整すれば医薬部外品のハードタイプのチオグリコール酸よりもウェーブ効率が良い!!…というのも数年前にカーリング剤に含まれる還元剤濃度の自主規制が無くなったため以前より高濃度に配合されているから。だからこそ本当にそれでいいの?って思ってしまう。

ましてや、【当店の薬剤はコスメ系なので傷みません】的な広告しちゃうところが^^;

“Libra Carl 7”なんて中性システアミン7%のカーリング剤を作った僕が言うのも変ですけど…

WECO BSAEではカラーとパーマの同時施術はしませんし、オススメもしません。

なぜなら化粧品登録のカーリング剤でも毛髪に対して確実にダメージを起こしますから!!

 

※カラーとパーマの同時施術を否定しているわけではありません。退色が早まり、パーマが落ちやすくなり、だんだんとパーマがかかり難い毛質になっていく…という理に適わない施術をオススメしないだけです^^;

あと、急いで書いたので誤字・脱字があるかもしれませんのでご了承ください!!

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ヒアルロン酸美容液再入荷!!

今日はWECO BASEに来店される一般のお客様向けのブログです^^

「アレはもう無いの?」

と毎回言われるので再入荷しました^^;

毎回のことですが化粧品原料の粉末の画像をアップするとなんだか怪しげな薬に見える^^;ちなみにこれはヒアルロン酸の粉末ですよ☆

↑のヒアルロン酸粉末はたったの1gで6000mlの水分を吸収し、貯え続けることができます!!

とりあえず↑のヒアルロン酸粉末を正確に1g計り、精製水で1:100の割合でヒアルロン酸1%溶液にすると…

↑こんな感じにドロッドロ・ネバネバ~っとした粘性の強いジェル状になります。

よくドラッグストアで「高純度ヒアルロン酸配合!!」なんて化粧水や美容液見かけるけれど、あの粘性からして0.0?%…これ以上いったら嫌われてしまうから言えない^^;

で、↑これがヒアルロン酸1%美容液!!NET 50ml/2.625円(税込)

内容成分:水、ペンチレングリコール(保湿剤)、ヒアルロン酸Na(低分子・高分子)

特徴:シンプルな配合・無香料・無着色・パラベンフリー…かな^^

使い方

・シワの気になる部位にそのまま美容液としてお使い下さい。

・100ccの精製水にグリセリン3%と↑のヒアルロン酸を3~5プッシュ混ぜて化粧水として使えます。また、コットンに染み込ませて高保湿パックとして使えます。

・現在お使いのシャンプーやボディーソープ、化粧水に1~3プッシュ混ぜて使うと保湿力アップ!!

・洗い流さないトリートメントとして使うと毛先の収まりが良くなります。

※ヒアルロン酸1%とはいっても肌に対しては高濃度の為、稀に肌に合わないときがあります。そのときは精製水で希釈してお使いください。

予定ではこのヒアルロン酸美容液を来年の6月に200mlサイズで量販できるよう調整中です。現在WECO BASEでは業務用トリートメント処理剤やパーマ液など4種類の研究開発を同時進行で行っていますので、ヒアルロン酸美容液の量産ができず50mlという少量・少数での入荷のため、すぐに欠品してしまうかもしれませんがご理解のほど宜しくお願いします。

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“Libra Carl 7”11/26(土)販売開始!!

お待たせいたしました!!中性システアミン7%の“Libra Carl 7”が11/26(土)に販売開始です♪

はじめに…予定していた販売価格の訂正です↓

NET/500ml 1.300円(税抜き) →NET/500ml 1.200円(税抜き)

通常のパーマ液は医薬部外品登録のもので400mlのサイズという規格なのですが“Libra Carl 7”は化粧品登録で縛りがないため500mlサイズです★

なんでもそうですが、製品というものは量を作れば1つ当たりのコストは下がります!!

ちなみに“Libra Carl 7”を400ml換算すると960円になります^^

さらに“Libra Carl 7”はシステアミン濃度7%と濃度が高い為、ダメージレベルによっては2~7倍に希釈して使用するためコストは以下の通りです。

400ml換算で、( )内はシステアミン濃度です。

・2倍希釈(3.5%)=480円

・3倍希釈(2.3%)=320円

・4倍希釈(1.75%)=240円

・5倍希釈(1.4%)=192円

・6倍希釈(1.16%)=160円

・7倍希釈(1%)=137円

システアミン濃度の目安としては…

・2.3~7%でダメージ毛にシングル還元。

・1.4~3.5%でプレ還元。

・1~1.4%で還元トリートメント。(増粘剤が必要になります)

※あくまで目安なのでダメージ毛に合わせて濃度調整してください^^;

 

内容的にはシステアミン単体だと酸性なので、ちょこっとアルギニンを加えて中性に調整して、還元反応を促進する為にヘマチンを添加しました。

“Libra Carl 7”はあえてシステアミン濃度を高めに設定した理由は、ダメージ毛に対して過剰なアルカリ膨潤を避けて還元する事と、毛髪のダメージに合わせて精製水で還元濃度を希釈してパワーコントロールを可能にすること。

要は使い方次第で、ダブル還元やトリプル還元のプレ還元に使用したり、還元トリートメント、ビビリ補修、他(S1)の還元剤のミックスしたりと“Libra Carl 7”一つで用途は様々です。

あえて使用条件をつけるなら…【ケミカルに自信の無い方は使用不可】です^^;

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システアミン濃度とpH

Ba-Baさんからのお問い合わせを一部抜粋します^^;

「…こちらの中性システアミンを紹介されていたブログを拝見しましたが、どれくらいのウェーブが出るのかもっと分かりやすい写真はありませんか?…P.S営業では○○のコスメハードタイプをメインで使ってます。」

というご意見を頂きましたので、こんな感じで検証しました^^;

左半頭:某コスメカーリング剤 pH9.2 システアミン濃度1.8%

右半頭:Libra Carl 7    pH7.0 システアミン濃度5%

※“Libra Carl 7”はpH7の中性でシステアミン濃度7%ですが、サンプルの在庫が無くなってしまったので、システアミン濃度5%のサンプルで検証します^^;サロンワークでは精製水で3割ほど希釈したシステアミン濃度5%で検証したと思ってください。

①一剤塗布後加湿5分の自然放置5分の計10分。

②中間水洗。

③ファイマックスー750(φ型ケラチン)を精製水で10倍希釈したもので中間処理。

④ヘマチン塗布でケラチンを架橋。

⑤バッファ剤…φ型の酸縮合による高分子化の為。

⑥ブロム酸を7分の2度付け。

↑ウェット状態…うん、やはり画像だと分かり難いけれど左半頭のアルカリコスメの方がしっかりとしたリッジが出てる。

↑スタイラーでブワァ~っとドライ…う~ん、やっぱり画像だと分かり難いけれど左半頭のアルカリコスメの方がリッジがしっかりと出ました。でも、パッと見はあまり差異は感じられないかな^^

触った感じは左半頭の方が若干の硬さとパサツキを感じますが問題は無いレベルです。右半頭はシステアミン独特の柔らかさがしっかりと出て良い感じです。

同じシステアミンでもアルカリに頼らずに中性でここまでの結果が出ます。

注意点とすれば、いくら中性域でもシステアミン濃度が約2.8倍も濃いので、しっかりと中間水洗をして還元剤を流しましょう!!

Ba-Baさん、こんな感じの検証で良かったでしょうか^^;?

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還元トリートメント

今日は“Libra Carl 7”と増粘剤の組み合わせで還元トリートメント!!

今回、用意した毛髪はブリーチ×2回の過膨潤縮毛矯正(アイロン操作180℃3秒プレス)×2回で、もう毛先はポーラス毛になって全体の手触りはゴワゴワ^^;

毛髪内部はブリーチ剤と縮毛矯正剤の強いアルカリで“ランチオニン”が生成され、毛髪のダメージレベルに合わない過剰な還元剤濃度によって“混合ジスルフィド”を生成、二剤も過酸化水素濃度3%であえて過剰酸化させてシステイン酸も生成★…つまり過収縮によってビビリの状態です。

ポーラス毛+過膨潤によるビビリであれば毛髪内部のS-S結合がほとんど存在していない状態なので、ただ普通にトリートメントしても毛髪内部に定着しないからトリートメントが持続もしなければ効果も薄い^^;

もし、こうなった場合トリートメントで効果的に毛髪を修復するには…還元剤が必要になります!!

酸性領域の還元剤は基本的にコルテックスを強化する働きがあります…還元剤のSH基(チオール基)はアルカリ領域で活性化しS-S結合を切断する作用がありますが、酸性領域だとアルカリ領域に比べ活性化せずにケラチンPPTと組み合わせ、酸化させることで毛髪内部に擬似的にS-S結合を生成して毛髪強化をします。

さらに、“Libra Carl 7”の主成分…システアミンの特性上他の還元剤に比べ、混合ジスルフィドの生成を抑制もしくは減少し、酸化処理によって疎水基相互作用によって過収縮を改善する働きがあるため、今回の様なポーラス+過収縮毛にはシステアミンによる還元トリートメントが効果的!!

上記を踏まえて以下の施術になります♪

①まず、補修したい部分にファイマックスー750の10倍希釈を塗布し、ヘマチンを重ねて塗布して前処理をします。

②“Libra Carl 7”を5倍希釈してシステアミン濃度を約1.4%に調整します。ただこのままだとシャバシャバの液体なので開発中?の増粘剤を3%添加して塗布しやすいゲル状にしたものを前処理剤の上から重ねて塗布します。

③還元時間は自然放置で5分したらお流しです。

④中間処理でファイマックスー750の10倍希釈を塗布したら、テンションをかけずにコーミングしながら湿熱で5分+冷風で1分。

⑤テンションをかけずにブロー後、毛質に合わせて100℃~150℃でアイロン操作。

※アイロン操作時の中間処理のケラチンPPT処理剤はα型ケラチンが熱処理+テンションをかけることでα型からφ型へ移行してファンデルファールス結合を強化するのが有効ですが、今回テンションを加えないので、あえてシステイン酸を抑制する効果の高いφ型ケラチンにしてみました^^;やるなら酸性チオグリコール酸のときで→酸性チオグリコール酸でビビリ補修

⑥ブロム酸で酸化処理。

今回は左サイドのみ還元トリートメントしました。何も付けずにハンドブロードライ…中間部分アップ画像↓

毛先部分アップ画像↓

全体画像↓

写真ではなかなか伝わりずらいですが、ゴワツキがとれて柔らかくサラサラになりました♪

施術ポイントとしてはヘマチンと疎水性ケラチンと還元剤(pHと濃度)でしょうか…。

今回あえて使用しなかった疎水性γ型ケラチン、疎水性α型ケラチン、リピジュア、キトサンなどを併用すればもっと良い結果が得られると思います^^;

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ケミカル , 縮毛矯正 , Libra Carl 5&7&9 コスメ系パーマ液

ファイマックスー750をお使いのサロン様へ

最近はクリープパーマの中間処理剤として好評を頂いているφ型ケラチンPPT処理剤の“ファイマックスー750”

先週のブログ…中性システアミンでクリープパーマ以来、感想や質問、注文が多くなりました^^

従来のγ型、α型ケラチンPPT処理剤にはない“しなやかさ”“軽さ”“艶”“リッジの利いた均一なウェーブ”…まぁ、使った人にしか分からない感動がここにはあるんですが^^♪

今日はこの“ファイマックスー750”についてちょっとした連絡事項です。

涼しくなり始めてから急増した質問…

「朝、出勤すると固まってますが品質に問題ありませんか?」

え~と、結論から言えば問題ありません^^

“ファイマックスー750”にはジラウロイルグルタミン酸リシンNaというラメラ構造を短時間で修復する補修成分(以下ペリセア)が配合してあるのですが…寒くなると固まる!!これはペリセアの性質です^^;

寒くなってくるとペリセアがゼリー状に固まってしまうのですが、振ってもらえれば液状に戻りますし、品質にも問題ありませんのでご安心ください☆

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ケミカル

ポルフィリンと酸化還元反応

前回の中性システアミン“Libra Carl 7”の続きで、“ポルフィリンと酸化還元反応”についてなんですが、その前に一つ訂正があります^^;

前回のブログの中で、これから“Libra Carl 7”とアルカリ剤と増粘剤の組み合わせでいろいろできちゃうレシピをアップしていく予定でしたが…予定していたアルカリ剤が濃度的に危険物扱いとなり、薬事法に収まらないので作れないという事になりました…まぁ、その辺はダブル還元、トリプル還元で対処ということで^^;

それでなくても“Libra Carl 7”のシステアミン濃度7%はかなりの強さがありますけどね♪

では、本題!!“ポルフィリンと酸化還元反応”について…

ヘマチンや銅クロロフィリンって言えば美容師さんならピンとくるはず^^そう、ポルフィリン類似化合物のひとつ金属錯体のことです。

このヘム鉄や銅クロロフィルNaを含むポルフィリンには酸化還元特性があり、酸化にも還元にも良好な触媒作用が得られるというメリット☆

分かりにくい方はこちらを参照して下さい→カラー剤とヘマチンパーマ剤とヘマチン

ってな感じで、WECO BASEではヘマチンしか使わないのですが^^;

・カラーの前処理でヘマチンを毛髪内部に浸透させると、ヘマチンが酸化触媒作用によりカラー剤の過酸化水素による酸化分解を促進し、発色作用時間を結果的に早め染色率アップ♪

・カラーの乳化時には乳化することによって酸化しきれていない酸化染料を毛髪内部に浸透させ、乳化後にヘマチンでさらに乳化させることで酸化しきれていなかった酸化染料をヘマチンが酸化触媒作用により酸化重合を促進し、カラー剤の分子量が増大するので退色を防ぎます。

・パーマにいたっては簡単^^;中間処理でヘマチンを塗布することで2剤である酸化剤の作用をヘマチンの酸化触媒作用によって酸化を促進するもの…

…そう、僕自身ヒントを下さった大阪市のNさんのあるひと言が無ければ僕はヘマチンはただの酸化促進剤+ケラチン架橋剤という認識しか無かったのです;;

二回も言っちゃうけど、ヘマチンや銅クロロフィリンNaなどのポルフィリン化合物は酸化還元特性があるってこと!!つまりヘマチンは酸化促進だけじゃなく還元作用も促進してくれるってことです^^;

では実験、中性システアミン7%にヘマチンを○○%配合して還元促進させてみる!!

中性システアミン7%にヘマチンを濃度別に添加して還元作用の効率が良い配合を特定する実験がコレ↓

まぁ、このへんの%は秘密になりますが^^;上の6種類の中から一部実験結果を公表☆

手順は以下の通り

①23mmウィンディロッド使用。

②左:某コスメカーリング剤、真中:中性システアミン7%ヘマチン入り、右:中性システアミン7%ヘマチン無しで湿熱で7分。

②中間水洗

③ファイマックスー750(φ型ケラチン)を精製水で10倍希釈したもので10分湿熱クリープ。

④クリープ後ヘマチンでケラチンを架橋

⑤バッファ剤…φ型の酸縮合による高分子化の為。

⑥ブロム酸を5分の2度付け。

1剤の還元作用と2剤の酸化作用がヘマチンの触媒効果によって酸化還元反応を促進することから還元時間を10分から7分へ3分間短縮、酸化はブロム酸7分の2度付けを5分の2度付けで4分短縮、合計7分短縮して検証。

左は某コスメカーリング剤はpH8.5のアルカリでもシステアミン濃度が低いためか右の中性システアミン7%に負けてる^^;

真中の中性システアミン7%ヘマチン入りはなかなか均一なウェーブを形成♪

ドライ後ウェーブがが見えやすいようにちょっと刈り上げちゃいました^^;それでも画像だと少し分かり難いのですが、右の中性システアミン7%は根元から中間にかけて若干ダレを感じる程度なのに対して真中の中性システアミン7%ヘマチン入りは均一なリッジ感♪

中性システアミン7%のみと中性システアミン7%ヘマチン入りの結果から、ヘマチンによる1剤の還元促進作用により毛髪内部のS-S結合が速やかに切断され、2剤もヘマチンの酸化促進作用で切断されたS-S結合を速やかに再結合したものと推測。

つ・ま・り…ヘマチンを添加することで酸化還元反応を活性化して時間短縮になり、還元剤としてはアルカリに頼らなくても還元促進できちゃう^^もちろん“Libra Carl 7”にはヘマチンを添加しています♪※ちなみにヘマチンの添加量が多いとウェーブ効率がダウンしました^^;

予定では11月末に…

“Libra Carl 7” ポルフィリン含有中性システアミン7%カーリング剤

NET/500ml 1.300円(税抜き)

での販売予定ですが、もしかしたら遅れる場合もありますのでご了承下さい。

 

※訂正です。還元促進はしません。酸化効率が上がるだけでしたm(__)m

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