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疎水性反応型ケラチンAlice

お待たせしました^^;Aliceの詳細です…。

~特徴~

・分子量1.000~40.000のφ型とγ型混合疎水性反応型ケラチンです。

・このAliceを毛髪に塗布し、Aliceに含まれているアルコールを揮発することで疎水変換し、毛髪内部・外部に強力に吸着し毛髪を保護します。

・低分子量~の疎水性ケラチンが毛髪の傷んだ部分を“点”として集中的に補修し、~高分子量の疎水性ケラチンが毛髪を“面”として毛髪を包み込む様に補修する為、他のNMF・CMC・PPT成分を一緒に包み込み毛髪外部への流出を防ぎ持続性に優れています。

・熱処理(ブロー)によってAliceが毛髪内部に固着します。

・アニオン性物質と相性が良い。(コンプレックス形成)

・ヘマチンと相性が良い。(ケラチンと架橋)

・カラーリングの前処理で染色率アップ。

・パーマの前処理でダメージ毛の先端まで均一なウェーブ形成(かかりすぎを防ぐ)

・パーマ中間処理で毛髪強度とウェーブ効率アップ。

・従来の高分子ケラチン単体に比べ、引張強度、引張伸度、曲げ剛性など優れています。

…とりあえずこんなところでしょうか♪

 

あくまで個人的な感想ですが…僕が今まで使ってきたどの処理剤と比べても、ハリ・コシ・艶感・手触り・重さ・軽さにおいて最高の仕上がりの質感!!!

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Alice アルキルカチオン羊毛&羽毛ケラチン , ケミカル

お取引サロン様へ

今年も残り僅かになってきました…不景気とはいってもクリスマスと三連休、さらにサロンは繁忙月ということもあってか、かなり忙しい毎日だと思います。

 

WECO BASEは皆様のおかげで、今年は特徴ある商品を発売させて頂きました。

左:“Forest Shampoo”…φ型ケラチンやヘマチン他などトリートメント成分を※1%以上配合し、すすぎの際にトリートメント成分がコアセルベートし、強力にダメージ毛をサポート♪

※化粧品原料レベルで用事調整する方であれば、如何に高濃度処方のシャンプーか理解できると思います。

中:“ファイマックスー750”…α型ケラチンとγ型ケラチン両方の性質を兼ね備えたφ型ケラチン、毛髪深部への浸透性の良い※低分子ケラチン(分子量:750)でありながら疎水性を示す稀有なケラチン!!

※酸処理によって瞬時に分子量が24.000へ高分子化します。

右:“Libra Carl 7”…pHは中性、システアミン濃度7%、還元促進にヘマチン配合♪どれだけユニークな商品かご理解頂けると思います。また、使用方法においても精製水で希釈使用…還元トリートメント…プレ還元…カラー濃染…捻転毛の捻れを整えるなどなど、美容師さんの使い方一つでいろいろ出来ます。

 

さて!!来年は

・疎水性高分子γ型ケラチンと疎水性低分子φ型ケラチンのアルキルカチオン化ケラチン処理剤

・高濃度ヘマチン処理剤

・秘密のアニオンポリマー

・高濃度CMC(Cell Membrane Complx)処理剤

・増粘剤CMC(Carboxy Methy Cerllulose)

・高濃度ヒアルロン酸美容液

の順で発売していく予定です。

これからも他のメーカーさんには無いユニークな商材を美容師の目線で開発し、皆様のお役に立てるように努力していきますので、どうぞ来年も宜しくお願いします。

…そうそう、今年のうちに解決しておきたい疑問などあったらお気軽にコメント欄に書き込んでください^^

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ケミカル

ブチロラクトンチオール

酸性パーマの還元剤でウェーブ効率が良い!!といえば皮膚への感作性の強い“チオグリセリン”また酸性側では品数少ない“システアミン”の二つがあるけど一番入手しやすいのはやっぱり“スピエラ”でしょうか?

ってことで今回はスピエラについて^^;

 

スピエラの特徴はなんといってもpH5.5という酸性領域において67%というウェーブ効率を発揮します!!

ちなみにpH9のシステインのウェーブ効率は62%…まぁ、計測の仕方次第ですけど^^;データ上はアルカリ領域のシステインを凌ぐウェーブ効率の良さです♪

でも良い事ばかりではありません…

(1)2回、3回と繰り返すとキューテイクルの剥離、パサつきが起きる。

(2)匂いが…。

 

スピエラ還元剤が発売されたばかりの頃、そんな問題に悩まされた僕のプチ実験?を少しだけ公開★

(1)2回、3回と繰り返すとキューテイクルの剥離、パサつきが起きる…ってこれもスピエラの特徴でスピエラは疎水性部分に馴染みやすいことからキュー ティクル最表面のF-レイヤー(18MEA)~コルテックスのCMC部分をスピエラが浸透・通過して行く時に油分を奪って(脱脂作用)しまうからですね。

対処方として一番結果が良かったのはペリセアやセラミドなどCMCを前処理で内部の油分を強化し、さらに高分子疎水化ケラチン(アルキル化ケラチン)で補強します。

また、親水化した毛髪を疎水化することでスピエラの均一な浸透還元が可能になります。

後処理にはラメラ構造の疎水性皮膜と含水性皮膜を形成するリピジュアNAとCの混合液でパサつきを抑えれました。

また、ペリセアとリピジュアはイオンコンプレックスを形成するので、中間処理にペリセア塗布し、後処理にリピジュアを塗布すると強力なラメラ構造を持ったナノスケールの皮膜形成をするのでオススメです!!

リピジュアに川研ファインケミカルのキトアクア(キトサン分子量40万)混合はより良い結果が出るでしょう!!一丸ファルコスさんのキトフィルマー(キトサン分子量80万)なら混合せず別で塗布すると非常に良いです。個人的な好みは後者ですが…。

 

(2)匂いが…スピエラって独特の匂いが気になりますよね?シンプルにグロスフィリンなんかをロッドアウト後に原液で揉みこむとある程度匂いは抑えれます♪

一時的に匂いをほぼ完全に抑える効果としては“シクロデキストリン”…ってわかりやすくいうとファブリーズのこと^^;

成分的にはとうもろこしから取れる“シクロデキストリン”(α体、β体、γ体あります)ってものなんですけど、これには“包接作用”といって臭いの元であるアンモニアやメルカプト基を包み込み臭いを断ちます!!

まぁ、時間と共に“除放”して臭いは再発しますが^^;それ以前にファブれません!!ウィッグの実験段階で消臭候補から除外でした!!

スピエラとシステアミン共通で消臭効果&ウェーブ保持率が最高なのは2剤に過酸化水素の使用ですね!!

※でもスピエラもシステアミンも化粧品登録なので、過酸化水素の酸化処理は薬事法に引っ掛かりますのでアウト~!!

やっぱり高濃度のグロスフィリン揉み揉み3分放置するのが無難です♪

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ケミカル

ビビリ補修

ナルさんこんにちは!!「縮毛矯正でビビッてしまっている毛の修復方法を教えてください。」という事ですが…まず、1剤のタイムオーバーによる“過膨潤”のビビリか?それとも“熱炭化”によるビビリか?それとも…で施術方法は変わってくるのですが…

“熱炭化”によるビビリは正直難しい場合もあります。最近のストレートアイロンやコテは無駄に220℃も設定温度が上昇するものもあってビックリしますよね!?僕なんかサロンワークで仕上げのコテは160℃以上なんて使った事無いし^^;美容師がビビリの原因のひとつ“熱炭化”させてたらどうかと思うし…150℃で早めの3秒数えれば必要にして充分なカールもつくれるしね?

もし、お客様が自宅で超高温アイロンでスタイリングしてたら巻き方だけでなく設定温度も教えるのも良いかも知れませんね^^

でも、そうじゃなくて一剤のタイムオーバーによる過膨潤のビビリや2剤の酸化不足でシステイン酸増加に伴うゴワゴワ準ビビリ症状はある程度の補修・修正は可能です。

そろそろ縮毛矯正の時期だなぁ~って思って…そろそろアップしようと思っていたブログが出来上がっていましたのでこちら↓をご覧下さい。また、分からない事があったらコメント欄に書き込んでくださいな^^;

 

 

 

今日は《ビビリ補修》について!!幾つかビビリには種類があるのですが、サロンワークでありがちな毛先の過膨潤の補修方法について書いてみます。※クリープパーマ理論同様に施術理論や技術は様々ですので、あくまで参考程度に^^;

これ↓1剤のタイムオーバーによるビビリ毛(過膨潤)!!ドライの状態だとガサガサしてとても髪質が硬くなっているのが見た目でも解ると思います。

濡らすとゴム状にビヨ~ンと伸びます…

極度に低下したCMCの補給と親水化してしまった内部を疎水性ケラチンで補給します。

今日の前処理レシピは…

・ペリセア

・平均分子量35000のα型ケラチン

・平均分子量50000のα型ケラチン

・平均分子量30000のγ型ケラチン

※α型は2種類とも“S-スルホ”作用のあるタイプを使用します。

次に還元剤塗布…pH5.5のチオ濃度3.5%に用事調整したものを塗布します。

さらにラクトンチオールなどの還元剤を重ねて再塗布する酸性W還元も良いかも知れませんね^^;

ビビっている毛先は揉み込んで薬剤をつけましょう!!

※ラクトンチオールは少なからず脱脂作用がある為アルキル化ケラチンや疎水性ケラチン等で対処しましょう!!でないと後日パサついたり、キューティクルの剥離が…。

アイロン施術前の中間処理レシピは始めに…

・ペリセア

・平均分子量35000のα型ケラチン“S-スルホ”作用しないタイプ使用

・平均分子量30000のγ型ケラチン

・平均分子量750のφ型ケラチン

・グロスフィリンで架橋処理…この時点でビビリ毛はチュルンと良い感じ♪

ドライ前には…

・シリル化シルクPPTとキトサンの2種混合液

・ポリクオタニウム―61とポリクオタニウム―64の2種混合液

2種混合液をそれぞれ重ねるように塗布してポリイオンコンプレックスによる皮膜形成。

70~80%ドライ後100~150℃でアイロン操作してから過酸化水素で2剤処理して終了!!

どうでしょうか?何もつけずにただハンドドライしただけですよ~☆サラサラ~…これで毛先1~2cmでも切らせてもらえれば…^^;

完全にビビリは補修しきれるものでは無いけどここまで補修できればまずまずの結果ではないでしょうか?

今回は《ビビリ補修》って内容でしたけど、基本的に還元剤や処理剤の濃度やダメージレベルに合わせて薬剤を用事調整すればダメージは全く起こらない事は無理であったとしても、限りなくダメージを“0”に近づけた施術は可能だと思います^^;

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ケミカル , 縮毛矯正

クリープパーマ

最新記事→簡単クリープパーマ♪

 今日のランキングは何位かな?→美容室・サロンブログランキング

《愛知県シネシネ団のS・Hさん》からクリープパーマ理論とクリープパーマに相性の良いPPT処理剤に関するリクエストで、前回はPPT処理剤について書きました。

なぜPPT処理剤の特徴を先に書いたかというと…説明が簡単だから!!使えばわかるし^^;だけどクリープ理論は簡単だけど難しい…地球はなぜ回転するの?ってくらい説明が簡単で難しい!!

なので始めに簡単な手順を書いてから、後半ネチネチと理論を書いてみます。

一剤はアルカリ還元剤で5~10以内で還元終了→→→中間水洗→→→CMC、ケラチンPPT塗布→→→湿熱加温(クリープ)→→→バッファ→→→2剤で酸化処理☆

上記の手順でクリープパーマは簡単に出来てしまう…けれど1つ1つの工程に幾つかの注意点があるので、各工程で起きている毛髪内部の状態に注意点を交えて書いてみます。

まず始めに、《一剤はアルカリ還元剤で5~10以内で還元終了》…必ずpHはアルカリ領域の還元剤を使用!!クリープはアルカリ領域で毛髪を膨潤させた状態を利用するので、オススメはハードタイプのチオグリコール酸!!長時間低アルカリの還元剤を毛髪にさらしてるよりも、チオグリコール酸ハードタイプの薬剤で短時間還元したほうが毛髪へ与えるダメージは少ないですしね^^;

《5~10分で還元終了》…5分経過でテストカールします。通常のパーマと違いクリープさせる事によってウェーブ効率を上げるので60~70%程度の還元度合いで充分!!

また、還元させすぎると毛髪自体が疎水性から親水化が進み弾性が分刻みでどんどん低下しますので根本的に疎水性ケラチンの弾性を利用するクリープパーマの理論が難しくなります。こうなったらただのパーマですよね?

さらにハードタイプの還元剤は平均的にpHが約9前後と高いので10分以内に終了させないとCMCの破壊が…ダメージ原因がアルカリなら中性や酸性タイプの還元剤を使えばいいのですが、これではクリープは…無理!!

《中間水洗》…一番初めに書きましたがクリープパーマはアルカリによる膨潤を利用するものなので^^;毛髪内部がアルカリによって膨潤した状態から中間水洗することによってアルカリ剤や還元剤を毛髪内部から抜き取ります。さらにアルカリと水の浸透圧を利用して水膨潤をさせます…コレ重要!!

ここまでを要約するとチオグリコール酸ハードタイプの薬剤で短時間で親水性部分を還元し、中間水洗によりさらに水膨潤させることによって次の工程クリープ(変形、ずらす)をさせやすい状態にします。

《CMC、ケラチンPPT塗布→→→湿熱加温》…先ほどまではクリープさせる為の準備です。ここからがクリープさせていくことになるのですが…中間水洗後、毛髪内部は還元状態になっています…この時点でもうクリープ(歪み、変形、ずれる)は始まっています^^

還元剤で“S-S”から“SH-HS”の還元状態にしました…でも60~70%までしか還元していません…ちなみに毛髪内部では“S-S結合”以外の“イオン結合”“水素結合”も切断されて、安定したαへリックス構造から不安定なβランダム構造へと立体構造が変化しています。

この時ロットに巻かれた毛髪内部の分子内に歪みが生じた状態を放って置くと還元されたSH基がまだ還元されてない“S-S結合”に還元作用し、分子内の歪みを解消します。還元したことによって新たにできたSH基は連鎖反応を起こし次々と切断を繰り返します。

これを“SS/SH交換反応”と呼ぶのですが身近なとこではアレです…パン生地って捏ねたあと寝かせますよね?小麦のタンパク質グルテンも同じ交換反応で寝かすという工程でモチモチ感を出します♪超熟パンパーマではなく…クリープパーマも同じです^^;

このSS/SH交換反応をさせることで不安定なβランダム構造から安定したβシート構造へ変化するときに…ミクロフィブリルケラチンとマトリックスケラチンが並行状態になると分子間に側鎖結合ができます。これによって弾力のあるモチモチっとした状態へ変化が起きます。簡単に言えば“イオン結合”“水素結合”“疎水結合”の再配列ですね^^

ここまでがクリープパーマの本質《クリープ(変形)》させるということですね!!これをさらに効率よくするには毛髪内部の分子間をクリープ(ずれる)させやすい状態にすれば良いのです…そこでCMCの登場です^^v

《CMC、ケラチンPPT塗布→→→湿熱加温》…傷んだ毛髪はラメラ結晶が破壊もしくは低下してます…つまりCMCを補給しなければクリープ(ずれる)させるのが難しくなりますので補給します。

また、傷んだ毛髪内部は還元剤で“S-S結合”を切った時点でケラチンが少なからず流出してますので補給します。前回のブログで書いた通り相性の良いPPT処理剤は解りますよね?詳しくはこちらを参照して下さい→理論武装最前線~化学修飾~

疎水性の強い分子量20000以上の高分子ケラチン!!特にクリープパーマはCMCを併用するためアルキル化したものが非常に相性が良いです^^また分子量が20000以下になると親水性寄りになる為パーマがダレる可能性があり非効率的^^;コラーゲンなんてもってのほかです!!

《CMC、ケラチンPPT塗布→→→湿熱加温》…CMCとケラチンPPTを塗布したら湿熱加温をします…この時は温度に気をつけましょう!!ラメラ結晶は40~50℃付近になると結晶性を保てなくなり粘度が低下します。この粘性低下状態が一番効率良くクリープさせることができるのですが、あまり温度が高すぎるとかえってCMCの流出が多くなり仕上がりはパサパサします。

ローラーボールで湿熱加温する場合は蒸したタオルで包み、さらにラップで包んだ状態で40~50℃を保てる設定温度で固定します。パルッキーは40cm程離した距離が約40℃前後です!!

「直本工業のパルッキーでなければクリープパーマは出来ない?」とよく聞かれますが…湿熱状態が保てれば何でも良いです♪CMCは40~50℃で融点に達するので^^;ただWECO BASEでは使いやすいってだけでパルッキーを使用してますけどね。

話は戻りますが、CMCとケラチンPPTを塗布後湿熱加温する事によって効率よくクリープ(SS/SH交換反応)させます。βランダム構造からβシート構造に安定してくると、ロットに巻かれた毛質が触るとモチモチするのが解ります^^そしたら次の工程に移ります。

《バッファ→→→2剤で酸化処理》…酸リンスや2剤はウォーマトロン?でお客様が冷たい思いをしないように温めてあるのですが…クリープ直後は常温の冷たい酸リンスを塗布します。βシート構造に安定してますが…酸と冷水によって効率よくギュッと収斂させ、内部をさらに安定状態にして2剤処理をする為です☆

2剤塗布…これで終了です^^

そもそも何故クリープパーマが必要な技術なのでしょうか?正直、手間が掛かるから面倒臭いですよね?それでも必要なのです!!それは既存のパーマでは2剤の酸化不足が原因だからです^^;…通常のコールドパーマの様にしっかりと還元した場合S-S結合の再結合率は約80%前後です。

残りの約20%のSH残基といえば後日どうなるでしょう?…システイン酸になってごわついたり…仮にアルカリ剤が除去しきれずに残留してたらランチオニンや混合ジスルフィド結合が生成されて次回以降のパーマがかかり難くなったり?

…それはちょっとマズイですよね?

なので毛髪自体の内部構造をクリープ(変形、ずらす)させることによって共有結合以外の二次的結合力を高める事で残りの約20%のSH残基を減らすのです。

今から約60年前のクリープ理論はウェーブ保持が目的でした…現在のクリープ理論はウェーブ効率の上昇に加え、毛髪のダメージ軽減又は補修が目的だと思います。

 

今日も長々と読んで頂きましてありがとうございます!!

愛知県シネシネ団のS・Hさん…リクエストのクリープパーマ理論はこんな感じでよろしいでしょうか?

僕自身いろいろと毛髪に関する様々なデータを取ったり試行錯誤しながら研究し、解らない時は大手メーカーさんの文献を拝見させて貰いながら紡ぎ出した途中結果のクリープパーマ理論なのでハッキリ言ってとても不完全な理論です^^;たぶんメーカーさんが公表しているクリープパーマ理論とは違うと思いますし、きっと何かもっと良い方法はあると思います!!

また、これからも新しい理論が次々と出てくると思いますので、上記のクリープパーマ理論はあくまで数ある中のひとつと思って下さい。

※僕がクリープ時によく使用する処理剤…参考にしてみて下さい。

・ケラチン系(アルキル化高分子γ型ケラチン、アルキル化高分子α型ケラチン、φ型ケラチン)

・CMC系(セラミド、ペリセア)

・NMF系(尿素、アルギニン、リシン、ヒスチジン)

・他(シルク、ヘマチン、キトサン、18MEA)

濃度・配合比率は髪質に合わせて調節して下さい^^;

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ケミカル

ペリセアで失敗!?

ちょっと前に書いたブログ“ペリセア”について書いた内容で少し誤解があったようです。そのときに“カラー剤が良い意味で深く染まる”と書いたのですが…それを指摘されたのは後輩に原料レベルのペリセアを分けた後日のこと…

“白髪が染まりにくい”“カラーの明度が上がってしまう”…とカラー剤の染色が良くなかったそうです。…そうなんです!!ペリセアを単品で使用するとカラー剤の染色はよくありませんし、明度も少し明るめに仕上がります。

この辺りをもうちょっと言い訳がましくそして詳しく書くので許してね^^;

ペリセアの基本骨格はグルタミン酸界面活性剤にリジンをくっつけた様なものなので、ペリセアはCMC固形分約0.01wt%という極々低濃度でも表面張力低下させる作用があってSDS(ラウリル硫酸Na)よりも強力です。つまり、ペリセアをカラー施術の前処理に単品で使用すると酸化重合後のカラー分子を一緒に洗い流してしまいます。

しかぁ~し、僕は確かにこうも書いた!!“これにはペリセアの持つ3つのカルボキシル基や4つのアミド結合が毛髪を構成しているケラチンタンパクにもカルボシル基やアミド結合がある様に相互作用するからですね☆”…また…“ペリセアが毛髪内部のCMCやカルボシル基を持った各種ケラチンに相互するということは各種ケラチンPPTやペリセア以外のCMC(セラミド、スフィンゴ糖脂質等)などを併用することによって毛髪の保水力や破断強度がPTT等単体で使用する時よりもさらに改善されます^^v”…と!!

つまり、各種ケラチンPPTとペリセア以外のCMCを組み合わせる事によって効果的になるって^^;

なので、カラーの染色率アップってペリセア単体の効果ではなくケラチンPPTを併用した場合で、しかも後処理にはグロスフィリンでケラチンを架橋させた場合のお話です^^;

また後日結果が違うって言われてしまっては信用問題だから前もって書いておくけど、前処理でペリセアに組み合わせるケラチンPPTはアルキル化したものを使用してね^^;CMCはアルキル化したPPTを吸着しやすくしてくれるので…化学修飾されていないPPTは処理方法を工夫しないとカラー剤の酸化重合を抑える作用があるから気をつけて!!

ついでにペリセアに限らずCMC系の共通事項になりますが、CMCは薬剤の通り道を作る働きと接着剤の働きの2つがあります。

この2つの違いは濃度の違いによるものなので、パーマなどの前処理に用いる場合200ccの精製水にペリセアを1%添加すれば薬液の促進になります。またパーマの中間処理でPPT系処理をした場合100ccの精製水にペリセア3%を添加したものを重ね付けすると接着剤の効果でPPT系処理剤を毛髪内部留めます。

・精製水200cc+ペリセア1%=薬液促進剤

・精製水100cc+ペリセア3%=接着剤

↑このレシピはあくまで参考用なので後は好みで用事調整してね^^

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ケミカル

φ型ケラチン

やっぱりいつの時代も美容師を困らせるのはダメージ毛!!

例えば、6ヵ月の間にカラー・パーマをそれぞれ3回繰り返したケミカル的なダメージ毛にさらにストレートアイロンやカールアイロンで熱変性を起こしたダメージ毛に対し、どのようにカラーやパーマを施術しますか?

カラーを繰り返した髪の毛、どう対処すれば色持ちが良くなる?・・・間接染料のみのカラー剤?微アルカリカラー剤?中性カラー剤?ヘナ?

パーマを繰り返しかけた髪の毛、どう対処すればダメージを抑えて大きなカールやリッジが出せる?・・・スピエラ?システアミン?サルファイト?W還元?クリープ?熱処理?

毛髪に与えるダメージを極力抑えたカラー剤やパーマ剤、技術はたくさんあります。けれど毛髪内部の栄養分が流出したまま施術するよりも、栄養分を補給してから施術した方がケミカル的なダメージを予防しつつ、カラー剤の染色率やパーマ剤のカールの形成力を上げる事によってより綺麗に仕上がります。もちろん縮毛矯正やデジタルパーマによる“ビビリ”も今まで難しいと思われた施術も補修可能になります^^

で、具体的にサロンでは前処理、中間処理、後処理とトリートメント剤を施術工程に組み込むのですが、ただトリートメントをくっつければいいってわけではありませんよね^^;カラー剤やパーマ剤が毛髪に与えるダメージは全く別物なので、それぞれの毛髪内部の損傷度を調べます。

そう何が不足してるか?

基本的にダメージ毛に対してトリートメントを設計する場合、カラー剤やパーマ剤に含まれるアルカリ剤によって毛髪内部のNMFやCMCなどの保湿因子が流出しますので、まずはこのNMFとCMCを補給します。

ただNMFとCMCの分子量はとても小さいのでこの二つを抱え込むように保持する成分ケラチンを補給します!!このときのケラチンは高分子の状態で、結晶性のα型ケラチンと非結晶性のγ型ケラチンを補給します!!

このNMFとCMCとケラチンを毛髪内部に補給することによって擬似毛髪が完成します^^vそうすれば必要以上にダメージは作られないし、カラーの染色率が上がったりパーマのカールが長持ちします♪

 

代表的なものでNMFはアミノ酸や尿素、CMCにはセラミドやペリセアとありますがケラチンは少し違います^^

ケラチンは羊毛から加水分解されて生成されますので原料は同じ!!ただし分解される過程で、α型だったりγ型だったり、分子量を1000という低分子から60000という高分子まで調整され、さらにはアルキル化、シリル化、カチオン化などの化学修飾など製造過程は様々になってきます。そうする事によって同じ原料でも・・・

・カラー剤に適したケラチン

・パーマに適したケラチン

・質感を柔らかくしっとりと、硬くハリとツヤを!!

など、いろいろな質感や仕上がり感をコントロールできます^^

 

ここでちょっと変わったケラチンが一つ^^羊毛由来ではなく羽毛由来のケラチンです☆

ダメージ補修する時、羊毛ケラチンが効果的に補修するのは事実だけれど、どうしてもケラチンのみだと硬い質感になってしまいがち・・・なのでシルクだったりコラーゲンを使ったりするのですが^^;どうもシルクは原価が高くなるし、コラーゲンはパーマ時にダレの原因になって不向きなタンパク質だったりと・・・何か良いトリートメント処理剤はないかなぁ・・・あった!!羽毛ケラチン^^v

基本的に動物の毛はα型とγ型の2種類の組み合わせでできているのに対して、羽毛はφ型ケラチンから出来ていて一つの分子内にα型とγ型の両方の性質を併せ持っているので軽くてしなやかな質感に加え、従来の羊毛ケラチンに比べて疎水性アミノ酸が1.5倍多く含まれるってことが特徴!!

どういう事かというと羊毛のα型ケラチンは螺旋構造・・・α型ケラチンの螺旋が1周するのに平均3.6個のアミノ酸が使われて立体構造になっているのに対し、羽毛ケラチンはφ型ケラチンといって平面的なβシート構造になってて・・・つまりシルクタンパクの構造に近いわけです!!

そう!!ケラチンなのにシルクみたい♪

さらにちょっと面白いのが酸縮合する事によって高分子化するって事!!

WECO BASEが扱っているφ型ケラチンの分子量は750と低分子なのですが、pH4付近の酸処理をすると瞬間的に酸縮合を起こし、疎水性タンパク質に変化!!このときの分子量は24000オーバー^^;

また、WECO BASEが扱うφ型ケラチンはアニオン性なのでカチオン性のものとも結合します!!

通常、高分子ケラチンで頑張っても破断強度は110gf前後までしか修復しないのに対し、いつかのブログでも書いたようにWECO BASEでは毛髪の破断強度を100~130gf付近まで修復します^^v

個人的なレシピは・・・φ型ケラチンにヘマチン+酸リンス+カチオン化18MEAかな^^;

まぁ、なんにしてもφ型ケラチンのみ使用って事はないけどね・・・。

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ケミカル

ペリセア

つい最近のこと、自宅に着いたらガムを髪にくっつけた姪っ子がいました!!表面的にくっついていれば氷で冷やして簡単に取れたのに…頑張って取ろうとしたんだね^^;

くっちゃくちゃにガムが絡んでる…こんな時はチョコレートやバター・マーガリン等、油脂を含んでるもので揉みこんであげればガムは溶けてキレイに取れます☆ガムの主成分には酸ビニール等が使われてて、これらは親油性だから油脂類で溶けるんですねぇ。

ちなみに姪っ子はバターで取りました^^もちろんバター臭いので髪の毛洗っていくかと思いきや…家に帰ってから洗うってさ!!変わった子^^;とりあえず冷蔵庫の中にバターは必需品だね♪

 

サロンで必需品といえば“ペリセア”!!一番手前に写ってるのがペリセアL―30(30%原液)です。“ペリセア”を使ったことのない人はほとんどいないんじゃないかな?

もう5年位前の話だけど、旭化成が開発したリジンというアミノ酸を原料にした世界初のジェミニ型両親媒性物質(ジラウロイルグルタミン酸リシンNa)で、当時もの凄く話題になった高機能性原料なわけだけどあらゆる美容メーカーがこぞって製品、縮毛矯正剤やトリートメント等に投入してきたからね^^;

で!!ペリセアの特徴といえば、たったの1分で効果がわかる!!その1分の間にラメラ結晶構造再生、カラーの染色率アップ、パーマのカール形成力アップ、紫外線カット、キューティクルのリフト防止、保水力アップe.t.c.

 

ペリセア―L30といえば30%原液なわけだから当然希釈して使います。

・ブローローションや化粧水作るなら精製水199ccにペリセア-L30を1gを添加・・・約200倍に希釈(ペリセア0.3~0.5%溶液)したものをブローローションとして使うとしっとりサラサラに♪※これ以上希釈濃度を高めるとかえってキシミます><このキシミは髪質が良くなったことによって生じるキシミですけどね^^;

・カラー剤やパーマ剤には3%添加することによってカラー剤が良い意味で深く染まりパーマはプルン♪としたカールを形成します。※3%以上の濃度で配合すると薬事法に抵触するかも知れない^^;

・ペリセアはpH約7.2のアニオンで、酸やカチオン化された製品と混ぜるとコンプレックスを生じます・・・という事は・・・逆に酸やカチオン化された製品を組み合わせるとより長い期間毛髪内に留めておくことが出来ます☆その辺は工夫してね。

ペリセア―L30は極少量の添加でカールの形成力の違いや色の深い染まり方は凄いねぇ~って感動したけど・・・したこと無い?

まぁ、美容師が扱うトリートメント処理剤の中にペリセア配合なんて謳っている製品も多くは実際使ってみるとこんなもんか?って感じで効果があまりでないのが現状かも・・・単純にペリセアの有効濃度に達してないだけだと思うけど^^そう、ただ配合してればいいってワケではない!!話題の成分だからとりあえず配合しとけ~って感じ?0.01%でも配合してあれば成分表に記載できちゃうからね^^;;※ペリセアの有効濃度は0.5%溶液です。0.01%からすれば50倍の濃度。

 

もうちょっとペリセアについて詳しく・・・

ペリセアをカラー剤や、パーマ剤に3%混ぜて使用するとツルンとした感触に仕上がりますが、それはカラー剤やパーマ剤に含まれるアルカリ剤によって剥がれかけたキューティクルをペリセアがキューティクルの最表面にある18MEA等の脂質等と相互作用しやすい疎水基をふたつ持っているために内部の保水力を高めプルン♪とし、また毛髪表面への疎水性相互作用により吸着しツルン♪とした感触になります^^

ペリセアは付けた瞬間に手触りの感触が変わるくらいに浸透が早い!!一分間で毛髪内部へ素早く浸透してしまう・・・これにはペリセアの持つ3つのカルボキシル基や4つのアミド結合が毛髪を構成しているケラチンタンパクにもカルボシル基やアミド結合がある様に相互作用するからですね☆

また、よく美容師さんがCMC(細胞膜複合体)と言いますが、これは一体どんな構造をしているかというと脂質二重層という構造です、ちなみにペリセアはジェミニ構造(二鎖型)を持つため毛髪内部のCMCと相互作用しやすいのです^^それだけに毛髪内部との親和性の高くなり、素早く浸透しさらに外部に流出しにくい理由の一つなんですね♪

これだけ言ってしまうと何かピーン!!と気づいてしまった方も多いのでは^^?

ペリセアが毛髪内部のCMCやカルボシル基を持った各種ケラチンに相互するということは各種ケラチンPPTやペリセア以外のCMC(セラミド、スフィンゴ糖脂質等)などを併用することによって毛髪の保水力や破断強度がPTT等単体で使用する時よりもさらに改善されます^^v

縮毛矯正の失敗・・・毛先のビビリ!!このビビリ治しに必要なトリートメント処理剤の一つでもあるしね☆この辺の話はまた後日^^

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