WECO BASE BLOG(ウェコベース ブログ)

ホーム > WECO BASE BLOG > システアミン

TAG : システアミン

“Libra Carl 7”11/26(土)販売開始!!

お待たせいたしました!!中性システアミン7%の“Libra Carl 7”が11/26(土)に販売開始です♪

はじめに…予定していた販売価格の訂正です↓

NET/500ml 1.300円(税抜き) →NET/500ml 1.200円(税抜き)

通常のパーマ液は医薬部外品登録のもので400mlのサイズという規格なのですが“Libra Carl 7”は化粧品登録で縛りがないため500mlサイズです★

なんでもそうですが、製品というものは量を作れば1つ当たりのコストは下がります!!

ちなみに“Libra Carl 7”を400ml換算すると960円になります^^

さらに“Libra Carl 7”はシステアミン濃度7%と濃度が高い為、ダメージレベルによっては2~7倍に希釈して使用するためコストは以下の通りです。

400ml換算で、( )内はシステアミン濃度です。

・2倍希釈(3.5%)=480円

・3倍希釈(2.3%)=320円

・4倍希釈(1.75%)=240円

・5倍希釈(1.4%)=192円

・6倍希釈(1.16%)=160円

・7倍希釈(1%)=137円

システアミン濃度の目安としては…

・2.3~7%でダメージ毛にシングル還元。

・1.4~3.5%でプレ還元。

・1~1.4%で還元トリートメント。(増粘剤が必要になります)

※あくまで目安なのでダメージ毛に合わせて濃度調整してください^^;

 

内容的にはシステアミン単体だと酸性なので、ちょこっとアルギニンを加えて中性に調整して、還元反応を促進する為にヘマチンを添加しました。

“Libra Carl 7”はあえてシステアミン濃度を高めに設定した理由は、ダメージ毛に対して過剰なアルカリ膨潤を避けて還元する事と、毛髪のダメージに合わせて精製水で還元濃度を希釈してパワーコントロールを可能にすること。

要は使い方次第で、ダブル還元やトリプル還元のプレ還元に使用したり、還元トリートメント、ビビリ補修、他(S1)の還元剤のミックスしたりと“Libra Carl 7”一つで用途は様々です。

あえて使用条件をつけるなら…【ケミカルに自信の無い方は使用不可】です^^;

公式インスタグラムはこちらから→WECO BASE Instagram

WECO BASE owner Instagram

 WECO BASE staff miharu Instagram

こちらから24時間何時でも簡単に予約できます→ネット予約

ヘアケアの基本

美容師友達募集中→Facebook

WECO BASE看板犬Borzoi bell’s life

WECO BASE SHOP 業者様用サイト

WECO BASE STORE 一般のお客様用サイト

WECO BASEへの予約

ケミカル , Libra Carl 5&7&9 コスメ系パーマ液

システアミン濃度とpH

Ba-Baさんからのお問い合わせを一部抜粋します^^;

「…こちらの中性システアミンを紹介されていたブログを拝見しましたが、どれくらいのウェーブが出るのかもっと分かりやすい写真はありませんか?…P.S営業では○○のコスメハードタイプをメインで使ってます。」

というご意見を頂きましたので、こんな感じで検証しました^^;

左半頭:某コスメカーリング剤 pH9.2 システアミン濃度1.8%

右半頭:Libra Carl 7    pH7.0 システアミン濃度5%

※“Libra Carl 7”はpH7の中性でシステアミン濃度7%ですが、サンプルの在庫が無くなってしまったので、システアミン濃度5%のサンプルで検証します^^;サロンワークでは精製水で3割ほど希釈したシステアミン濃度5%で検証したと思ってください。

①一剤塗布後加湿5分の自然放置5分の計10分。

②中間水洗。

③ファイマックスー750(φ型ケラチン)を精製水で10倍希釈したもので中間処理。

④ヘマチン塗布でケラチンを架橋。

⑤バッファ剤…φ型の酸縮合による高分子化の為。

⑥ブロム酸を7分の2度付け。

↑ウェット状態…うん、やはり画像だと分かり難いけれど左半頭のアルカリコスメの方がしっかりとしたリッジが出てる。

↑スタイラーでブワァ~っとドライ…う~ん、やっぱり画像だと分かり難いけれど左半頭のアルカリコスメの方がリッジがしっかりと出ました。でも、パッと見はあまり差異は感じられないかな^^

触った感じは左半頭の方が若干の硬さとパサツキを感じますが問題は無いレベルです。右半頭はシステアミン独特の柔らかさがしっかりと出て良い感じです。

同じシステアミンでもアルカリに頼らずに中性でここまでの結果が出ます。

注意点とすれば、いくら中性域でもシステアミン濃度が約2.8倍も濃いので、しっかりと中間水洗をして還元剤を流しましょう!!

Ba-Baさん、こんな感じの検証で良かったでしょうか^^;?

公式インスタグラムはこちらから→WECO BASE Instagram

WECO BASE owner Instagram

 WECO BASE staff miharu Instagram

こちらから24時間何時でも簡単に予約できます→ネット予約

ヘアケアの基本

美容師友達募集中→Facebook

WECO BASE看板犬Borzoi bell’s life

WECO BASE SHOP 業者様用サイト

WECO BASE STORE 一般のお客様用サイト

WECO BASEへの予約

ケミカル , Libra Carl 5&7&9 コスメ系パーマ液

還元トリートメント

今日は“Libra Carl 7”と増粘剤の組み合わせで還元トリートメント!!

今回、用意した毛髪はブリーチ×2回の過膨潤縮毛矯正(アイロン操作180℃3秒プレス)×2回で、もう毛先はポーラス毛になって全体の手触りはゴワゴワ^^;

毛髪内部はブリーチ剤と縮毛矯正剤の強いアルカリで“ランチオニン”が生成され、毛髪のダメージレベルに合わない過剰な還元剤濃度によって“混合ジスルフィド”を生成、二剤も過酸化水素濃度3%であえて過剰酸化させてシステイン酸も生成★…つまり過収縮によってビビリの状態です。

ポーラス毛+過膨潤によるビビリであれば毛髪内部のS-S結合がほとんど存在していない状態なので、ただ普通にトリートメントしても毛髪内部に定着しないからトリートメントが持続もしなければ効果も薄い^^;

もし、こうなった場合トリートメントで効果的に毛髪を修復するには…還元剤が必要になります!!

酸性領域の還元剤は基本的にコルテックスを強化する働きがあります…還元剤のSH基(チオール基)はアルカリ領域で活性化しS-S結合を切断する作用がありますが、酸性領域だとアルカリ領域に比べ活性化せずにケラチンPPTと組み合わせ、酸化させることで毛髪内部に擬似的にS-S結合を生成して毛髪強化をします。

さらに、“Libra Carl 7”の主成分…システアミンの特性上他の還元剤に比べ、混合ジスルフィドの生成を抑制もしくは減少し、酸化処理によって疎水基相互作用によって過収縮を改善する働きがあるため、今回の様なポーラス+過収縮毛にはシステアミンによる還元トリートメントが効果的!!

上記を踏まえて以下の施術になります♪

①まず、補修したい部分にファイマックスー750の10倍希釈を塗布し、ヘマチンを重ねて塗布して前処理をします。

②“Libra Carl 7”を5倍希釈してシステアミン濃度を約1.4%に調整します。ただこのままだとシャバシャバの液体なので開発中?の増粘剤を3%添加して塗布しやすいゲル状にしたものを前処理剤の上から重ねて塗布します。

③還元時間は自然放置で5分したらお流しです。

④中間処理でファイマックスー750の10倍希釈を塗布したら、テンションをかけずにコーミングしながら湿熱で5分+冷風で1分。

⑤テンションをかけずにブロー後、毛質に合わせて100℃~150℃でアイロン操作。

※アイロン操作時の中間処理のケラチンPPT処理剤はα型ケラチンが熱処理+テンションをかけることでα型からφ型へ移行してファンデルファールス結合を強化するのが有効ですが、今回テンションを加えないので、あえてシステイン酸を抑制する効果の高いφ型ケラチンにしてみました^^;やるなら酸性チオグリコール酸のときで→酸性チオグリコール酸でビビリ補修

⑥ブロム酸で酸化処理。

今回は左サイドのみ還元トリートメントしました。何も付けずにハンドブロードライ…中間部分アップ画像↓

毛先部分アップ画像↓

全体画像↓

写真ではなかなか伝わりずらいですが、ゴワツキがとれて柔らかくサラサラになりました♪

施術ポイントとしてはヘマチンと疎水性ケラチンと還元剤(pHと濃度)でしょうか…。

今回あえて使用しなかった疎水性γ型ケラチン、疎水性α型ケラチン、リピジュア、キトサンなどを併用すればもっと良い結果が得られると思います^^;

公式インスタグラムはこちらから→WECO BASE Instagram

WECO BASE owner Instagram

 WECO BASE staff miharu Instagram

こちらから24時間何時でも簡単に予約できます→ネット予約

ヘアケアの基本

美容師友達募集中→Facebook

WECO BASE看板犬Borzoi bell’s life

WECO BASE SHOP 業者様用サイト

WECO BASE STORE 一般のお客様用サイト

WECO BASEへの予約

ケミカル , 縮毛矯正 , Libra Carl 5&7&9 コスメ系パーマ液

ポルフィリンと酸化還元反応

前回の中性システアミン“Libra Carl 7”の続きで、“ポルフィリンと酸化還元反応”についてなんですが、その前に一つ訂正があります^^;

前回のブログの中で、これから“Libra Carl 7”とアルカリ剤と増粘剤の組み合わせでいろいろできちゃうレシピをアップしていく予定でしたが…予定していたアルカリ剤が濃度的に危険物扱いとなり、薬事法に収まらないので作れないという事になりました…まぁ、その辺はダブル還元、トリプル還元で対処ということで^^;

それでなくても“Libra Carl 7”のシステアミン濃度7%はかなりの強さがありますけどね♪

では、本題!!“ポルフィリンと酸化還元反応”について…

ヘマチンや銅クロロフィリンって言えば美容師さんならピンとくるはず^^そう、ポルフィリン類似化合物のひとつ金属錯体のことです。

このヘム鉄や銅クロロフィルNaを含むポルフィリンには酸化還元特性があり、酸化にも還元にも良好な触媒作用が得られるというメリット☆

分かりにくい方はこちらを参照して下さい→カラー剤とヘマチンパーマ剤とヘマチン

ってな感じで、WECO BASEではヘマチンしか使わないのですが^^;

・カラーの前処理でヘマチンを毛髪内部に浸透させると、ヘマチンが酸化触媒作用によりカラー剤の過酸化水素による酸化分解を促進し、発色作用時間を結果的に早め染色率アップ♪

・カラーの乳化時には乳化することによって酸化しきれていない酸化染料を毛髪内部に浸透させ、乳化後にヘマチンでさらに乳化させることで酸化しきれていなかった酸化染料をヘマチンが酸化触媒作用により酸化重合を促進し、カラー剤の分子量が増大するので退色を防ぎます。

・パーマにいたっては簡単^^;中間処理でヘマチンを塗布することで2剤である酸化剤の作用をヘマチンの酸化触媒作用によって酸化を促進するもの…

…そう、僕自身ヒントを下さった大阪市のNさんのあるひと言が無ければ僕はヘマチンはただの酸化促進剤+ケラチン架橋剤という認識しか無かったのです;;

二回も言っちゃうけど、ヘマチンや銅クロロフィリンNaなどのポルフィリン化合物は酸化還元特性があるってこと!!つまりヘマチンは酸化促進だけじゃなく還元作用も促進してくれるってことです^^;

では実験、中性システアミン7%にヘマチンを○○%配合して還元促進させてみる!!

中性システアミン7%にヘマチンを濃度別に添加して還元作用の効率が良い配合を特定する実験がコレ↓

まぁ、このへんの%は秘密になりますが^^;上の6種類の中から一部実験結果を公表☆

手順は以下の通り

①23mmウィンディロッド使用。

②左:某コスメカーリング剤、真中:中性システアミン7%ヘマチン入り、右:中性システアミン7%ヘマチン無しで湿熱で7分。

②中間水洗

③ファイマックスー750(φ型ケラチン)を精製水で10倍希釈したもので10分湿熱クリープ。

④クリープ後ヘマチンでケラチンを架橋

⑤バッファ剤…φ型の酸縮合による高分子化の為。

⑥ブロム酸を5分の2度付け。

1剤の還元作用と2剤の酸化作用がヘマチンの触媒効果によって酸化還元反応を促進することから還元時間を10分から7分へ3分間短縮、酸化はブロム酸7分の2度付けを5分の2度付けで4分短縮、合計7分短縮して検証。

左は某コスメカーリング剤はpH8.5のアルカリでもシステアミン濃度が低いためか右の中性システアミン7%に負けてる^^;

真中の中性システアミン7%ヘマチン入りはなかなか均一なウェーブを形成♪

ドライ後ウェーブがが見えやすいようにちょっと刈り上げちゃいました^^;それでも画像だと少し分かり難いのですが、右の中性システアミン7%は根元から中間にかけて若干ダレを感じる程度なのに対して真中の中性システアミン7%ヘマチン入りは均一なリッジ感♪

中性システアミン7%のみと中性システアミン7%ヘマチン入りの結果から、ヘマチンによる1剤の還元促進作用により毛髪内部のS-S結合が速やかに切断され、2剤もヘマチンの酸化促進作用で切断されたS-S結合を速やかに再結合したものと推測。

つ・ま・り…ヘマチンを添加することで酸化還元反応を活性化して時間短縮になり、還元剤としてはアルカリに頼らなくても還元促進できちゃう^^もちろん“Libra Carl 7”にはヘマチンを添加しています♪※ちなみにヘマチンの添加量が多いとウェーブ効率がダウンしました^^;

予定では11月末に…

“Libra Carl 7” ポルフィリン含有中性システアミン7%カーリング剤

NET/500ml 1.300円(税抜き)

での販売予定ですが、もしかしたら遅れる場合もありますのでご了承下さい。

 

※訂正です。還元促進はしません。酸化効率が上がるだけでしたm(__)m

公式インスタグラムはこちらから→WECO BASE Instagram

WECO BASE owner Instagram

 WECO BASE staff miharu Instagram

こちらから24時間何時でも簡単に予約できます→ネット予約

ヘアケアの基本

美容師友達募集中→Facebook

WECO BASE看板犬Borzoi bell’s life

WECO BASE SHOP 業者様用サイト

WECO BASE STORE 一般のお客様用サイト

WECO BASEへの予約

ケミカル , Libra Carl 5&7&9 コスメ系パーマ液

中性システアミン “Libra Carl 7” 

先日、中性に調整したシステアミン濃度7%のカーリング剤の化粧品申請が完了しました♪

現在工場からの出荷待ちです^^;発売準備が整い次第ブログアップしますので、もうしばらくお待ち下さい。

NET/500ml 1.300円(税抜き)

“Libra Carl 7”開発の経緯としては…単純にダメージの大元であるアルカリに極力頼らずにウェーブ効率の良い還元剤を作ってしまえばいーじゃん!!って感じでした^^;

基本的に還元剤はアルカリ領域でウェーブ効率が良くなるけど、その分ダメージが^^;でも中性域であってもあまりウェーブ効率が落ちない還元剤がシステアミンとチオグリセリン…理由があって今回はシステアミンのみなんですけど^^;

その理由ってのが後からアルカリにふって使えるって事☆

毛質によってはアルカリやS1へアタックできる還元剤が必要な時って必ずあると思うんです…ちなみに同量のアルカリを添加した場合、チオグリセリンは少量でもpHが一気に上昇するので調整が難しくなるため今回はシステアミンのみなんです。

名前の由来にもなった“Libra”は天秤って意味で毛質によってはケースバイケースで酸性にもアルカリにもふれるようにpHは中性に調整、システアミン濃度も後から精製水で調整できるように高めに設定♪pH調整や濃度調整が美容師のお好みで用事調整できるバランスが天秤みたいでしょ^^?

 

実際にどのくらいのかかり具合かはこちらで参考程度に見て下さい。

“Libra Carl 7” プロトタイプでの検証…

コールドパーマ

ホットパーマ

クリープパーマ

…ってな感じですべて中性もしくは弱酸性のままで検証しました。サロンワークでは現実的に考えて多少のアルカリ還元剤が必要に迫られるケースはあると思いますが^^;

上の画像は何かって?これには…“Libra Carl 7”の秘密が!!

次回は「ポルフィリンと酸化還元反応」について…気分次第で書いてみます。

公式インスタグラムはこちらから→WECO BASE Instagram

WECO BASE owner Instagram

 WECO BASE staff miharu Instagram

こちらから24時間何時でも簡単に予約できます→ネット予約

ヘアケアの基本

美容師友達募集中→Facebook

WECO BASE看板犬Borzoi bell’s life

WECO BASE SHOP 業者様用サイト

WECO BASE STORE 一般のお客様用サイト

WECO BASEへの予約

ケミカル , Libra Carl 5&7&9 コスメ系パーマ液

ブチロラクトンチオール

酸性パーマの還元剤でウェーブ効率が良い!!といえば皮膚への感作性の強い“チオグリセリン”また酸性側では品数少ない“システアミン”の二つがあるけど一番入手しやすいのはやっぱり“スピエラ”でしょうか?

ってことで今回はスピエラについて^^;

 

スピエラの特徴はなんといってもpH5.5という酸性領域において67%というウェーブ効率を発揮します!!

ちなみにpH9のシステインのウェーブ効率は62%…まぁ、計測の仕方次第ですけど^^;データ上はアルカリ領域のシステインを凌ぐウェーブ効率の良さです♪

でも良い事ばかりではありません…

(1)2回、3回と繰り返すとキューテイクルの剥離、パサつきが起きる。

(2)匂いが…。

 

スピエラ還元剤が発売されたばかりの頃、そんな問題に悩まされた僕のプチ実験?を少しだけ公開★

(1)2回、3回と繰り返すとキューテイクルの剥離、パサつきが起きる…ってこれもスピエラの特徴でスピエラは疎水性部分に馴染みやすいことからキュー ティクル最表面のF-レイヤー(18MEA)~コルテックスのCMC部分をスピエラが浸透・通過して行く時に油分を奪って(脱脂作用)しまうからですね。

対処方として一番結果が良かったのはペリセアやセラミドなどCMCを前処理で内部の油分を強化し、さらに高分子疎水化ケラチン(アルキル化ケラチン)で補強します。

また、親水化した毛髪を疎水化することでスピエラの均一な浸透還元が可能になります。

後処理にはラメラ構造の疎水性皮膜と含水性皮膜を形成するリピジュアNAとCの混合液でパサつきを抑えれました。

また、ペリセアとリピジュアはイオンコンプレックスを形成するので、中間処理にペリセア塗布し、後処理にリピジュアを塗布すると強力なラメラ構造を持ったナノスケールの皮膜形成をするのでオススメです!!

リピジュアに川研ファインケミカルのキトアクア(キトサン分子量40万)混合はより良い結果が出るでしょう!!一丸ファルコスさんのキトフィルマー(キトサン分子量80万)なら混合せず別で塗布すると非常に良いです。個人的な好みは後者ですが…。

 

(2)匂いが…スピエラって独特の匂いが気になりますよね?シンプルにグロスフィリンなんかをロッドアウト後に原液で揉みこむとある程度匂いは抑えれます♪

一時的に匂いをほぼ完全に抑える効果としては“シクロデキストリン”…ってわかりやすくいうとファブリーズのこと^^;

成分的にはとうもろこしから取れる“シクロデキストリン”(α体、β体、γ体あります)ってものなんですけど、これには“包接作用”といって臭いの元であるアンモニアやメルカプト基を包み込み臭いを断ちます!!

まぁ、時間と共に“除放”して臭いは再発しますが^^;それ以前にファブれません!!ウィッグの実験段階で消臭候補から除外でした!!

スピエラとシステアミン共通で消臭効果&ウェーブ保持率が最高なのは2剤に過酸化水素の使用ですね!!

※でもスピエラもシステアミンも化粧品登録なので、過酸化水素の酸化処理は薬事法に引っ掛かりますのでアウト~!!

やっぱり高濃度のグロスフィリン揉み揉み3分放置するのが無難です♪

公式インスタグラムはこちらから→WECO BASE Instagram

WECO BASE owner Instagram

 WECO BASE staff miharu Instagram

こちらから24時間何時でも簡単に予約できます→ネット予約

ヘアケアの基本

美容師友達募集中→Facebook

WECO BASE看板犬Borzoi bell’s life

WECO BASE SHOP 業者様用サイト

WECO BASE STORE 一般のお客様用サイト

WECO BASEへの予約

ケミカル

システアミン

海外ではわりと昔から使われていたカーリング剤“システアミン”これをちょっと紹介します。※既にご存知の方はスルーして下さい。

化粧品登録でダメージの少ないカーリング剤としてシステアミンが日本で発売されてから数年…歴史としては新しい還元剤で美容専門誌なんか見てると意外といいかげんだなぁ^^;と思ってしまう記事が目に付く…例えば

(1)化粧品登録なのでダメージが起きない。

(2)分子量が小さいので浸透が早い。

(3)酸リンス不要。

(4)手触りが良くない。

(5)ウェーブ効率が悪い。

技術者の方なら一度は聞いたことや、身に覚えのある事だと思います。

この辺りに関しては最近の美容専門誌なんかみると昔の記事と全然違う事が書いてあったりして^^;正しく内容が改正されてるって事で!!良いことなんですけど、中にはその当時の内容しか知らない美容師さんも意外と多いのもまた然り…なのでひとつずつ説明してみますね?

 

ケース(1)チオグリコール酸やシステインは医薬部外品登録でシステアミンは化粧品登録のカーリング剤だから髪は傷まない?そんなことはありません^^;

パーマは毛髪中の“S-S”シスチン結合にパーマ剤の還元剤が作用してウェーブ形成しますが、還元剤の何が作用するかというと…還元剤に含まれる“―SH基”いわゆるメルカプト基が“S-S”結合を切断…つまり還元剤の構造中に―SHが含まれればチオグリコール酸だろうがシステアミンだろうが酸化時に100%酸化できなければダメージはおきる!!

一応書いときます↓

・チオグリコール酸…HOOC-CH2-SH                     分子量:92

・システイン…HOOC-CH(NH2)-CH2-SH                  分子量:121

・システアミン…NH2-CH2CH2-SH                        分子量:76

ね?化粧品登録だから傷まないって…そんなことないでしょ~^^;「酸性パーマで髪が傷まないパーマ」なんてのもたまに見かけるけど…スピエラ」使ってるのかな?確かにダメージ少ないけど確実に傷むよ?

 

ケース(2)システアミンの分子量はチオグリコール酸より小さいから浸透が早い…いやいや確かにシステアミンは…

・チオグリコール酸…HOOC-CH2-SH                     分子量:92

・システアミン…NH2-CH2CH2-SH                        分子量:76

他の還元剤に比べて小さいですよ、でもサロンワークで使用しているシステアミンは単体ではなく…

・システアミン塩酸塩…NH2-CH2CH2-SHーHCL             分子量:112

・システイン…HOOC-CH(NH2)-CH2-SH                  分子量:121

塩酸塩がくっついていて、分子量はシステインとそんなに変わらんのです^^;

浸透効率が良いというのはシステアミンが酸性~中性だとプロトン化し、+帯電性が増し毛髪表面付近を還元する特性を持っているからです。そのため浸透効率が良く、pHをアルカリにふらなくてもが中性領域でウェーブ効率があまり変わらずに作れるからダメージが少なくてすむのです…間違ってたらごめんなさいね^^;もっとも大手美容メーカーのシステアミン配合カーリング剤の多くはpH8~9くらいのアルカリです^^;どうやってダメージが少ないのやら?根拠は?です。

ちなみにチオグリコール酸やシステインは親水性なのでアルカリにふってあげないと、髪の毛表面は疎水性ですから薬液が浸透せず撥じかれてウェーブ効率は…言うまでもありませんね。

 

ケース(3)酸リンス不要?…僕自身初めてディーラーさんに同行してきたメーカーさんにシステアミンを紹介された時「システアミンは化粧品登録のカーリング剤なんで酸リンスは要りません!!」って言われたのを良く覚えてます^^当時「そ、そんなハイテクな還元剤が!!」って驚きました^^;

でも、あんまりに疑問だったので次の瞬間聞いてしまった…

僕:「pHいくつ?」

メーカー:「はい、約8.5位です。」

僕:「2剤は何?」

メーカー:「ブロム酸です。」

僕:「?…なんで酸リンス要らないんですか?」

メーカー:「化粧品登録のカーリング剤だからです!!」

僕:「?????」

確かに化粧品登録だから2剤に過酸化水素は薬事法的に不味いとして…アルカリにふった状態にブロム酸塗布しても酸化不足起こしますよ^^?ブロム酸の特性上、酸性領域でないと上手く酸化しないし…酸化不足により後日システイン酸増加でゴワゴワになっちゃうよ?

…化粧品登録であってもアルカリにふった以上は、酸リンスは絶対に必要です!!

 

ケース(4)手触りがよくないってよく聞きますね!!キシキシとか?ゴワゴワとか?硬くなるとか?でもコレってはっきりいってシステアミン全然悪くないの^^システアミンの独特のメルカプタン臭を抑えるためにメーカーが香料を入れ過ぎてしまったのが原因!!

香料を加えた分、乳化させる為にそれ以上の界面活性剤が必要になります…ということは香料の香りが強ければ強いほどメルカプタン臭は誤魔化せるけど、活性剤が多くなればなるほど毛髪中の油分が抜けやすくなり髪は硬くパサついてきます。

香料や各種PPT、シリコンなど本来の還元剤を減力するものを配合しなければシステアミンの仕上がりは…

“しっかりとしたリッジに独特の柔らかいカールが形成されます♪”

まぁ、原料から扱えるからこそ出来る事なんですけどね^^;オススメのシステアミンですか?…それは後ほど。

 

ケース(5)ウェーブ効率が弱い?本当に?…システアミンは感作性の問題で自主規制があって確かシステアミン濃度は2%未満だったかな?チオグリコール酸は最大7%なわけだけど、チオグリコール酸に比べれば全然濃度が薄かったんです。そりゃ2段階ロッドのサイズ落をとさなければ上手くかかりませんよね^^;

でも最近はカーリング剤の自主規制が無くなってきたからそんな事は無いかも^^;チオ換算で同等の7%まで配合可能になったしね♪

システアミン濃度7%でかけるとチオグリコール酸よりもウェーブ効率は良い!!しかもpHが中性領域にあってもアルカリ領域のチオグリコール酸に遜色の無いウェーブ効率☆

 

今回も長文にお付き合いありがとうございます!!簡単にまとめるとシステアミンはチオグリコール酸並にウェーブ効率が良く、中性領域ならダメージも少ない!!です。

例えば…

アルカリ剤無しで中性の、システアミン濃度7%で、減力してしまう様な各種PPT無配合…こんな還元剤あったら理想じゃないですか?

アンモニアやアルギニンでお好みのpHコントロール、技術者の判断で各種PPTを用事調整できます!!

こんなのがあったらね~…こんなのが!!作っちゃう?作っちゃえば早いよね?ね?

ってことでWECO BASEから早ければ年末に完成します!!

今現在シャンプーや各種高機能PPT処理剤などを開発中なので予定が前後するかもしれませんが^^;

公式インスタグラムはこちらから→WECO BASE Instagram

WECO BASE owner Instagram

 WECO BASE staff miharu Instagram

こちらから24時間何時でも簡単に予約できます→ネット予約

ヘアケアの基本

美容師友達募集中→Facebook

WECO BASE看板犬Borzoi bell’s life

WECO BASE SHOP 業者様用サイト

WECO BASE STORE 一般のお客様用サイト

WECO BASEへの予約

ケミカル , Libra Carl 5&7&9 コスメ系パーマ液

還元剤はpH次第で…

Kazさん、こんにちは!!コスメ系でビビリ治しですか?もちろんコスメ系の薬剤も使いますよ^^

チオグリコール酸でさらにビビリが怖いという事でしたが、ビビリ補修の時に書いたチオグリコール酸はpHが酸性なのでチオ濃度さえコントロールできればさらにビビるということはありませんよ。

 

ダメージがまだ軽度~中度の場合、毛髪内部の“S-S”であるはずの“SH-”とか“ーHS”といったSH残基がバラバラになっていて、ここにケラチン処理剤をSH残基と結合させればいいんです。いわゆる“トリートメント”ですね。

なんだけれど、ビビリ毛っていうのは“S-S”が存在しない、もしくは少ないとなるとトリートメントの効かない状態です。

そんなときは…還元剤のSH基を利用しちゃえばいいんです^^

ビビリ毛になりそうな準ビビリ毛はアルカリに触れただけでもビビリます。還元剤は“S-S”を緩ませるのだけであってアルカリ剤がなければ膨潤はしませんのでさらなるビビリへの悪化の心配はありません。なので…必ず酸性還元剤を使います。

ちなみに前回書いたビビリ補修の時に酸性チオを使った理由は…酸性チオがオルトコルテックスを強化してくれるからです。チオってアルカリ領域においてウェーブ効率は優秀なんだけど、他の還元剤に比べて酸性領域だとウェーブ効率はガクンと低下してウェーブ形成には不向きなんですよね^^;だけどビビリ補修に使うと効果的☆

Kazさん、コスメ系って…たぶんシステアミンの事だと思いますけど、システアミンでもちゃんと酸性であればオルトコルテックスを強化できますよ^^だけど結果がいまいちということはアルカリ領域のシステアミン使ってません?

いくらダメージしにくいと言われた化粧品登録のシステアミンでも分かりやすく逆から書くと“H2N-CH2-CH2-SH”と、構造中にSH基があり、他の還元剤と同じように還元作用しますのでpH次第ではビビリますので注意が必要ですね^^;

また、ビビリ補修のポイントは還元剤のSH基を利用するということなのでサルファイトは構造中にSH基を持たないのでビビリ補修には不向きな還元剤です。※サルファイトは別の目的でビビリ補修に使うときもあるけど、それはまたいつか書きます。

まとめると…SH基を持った還元剤であれば酸性領域においてオルトコルテックスを強化し、毛髪内部の減少した“S-S”の代わりに還元剤のSH基を利用し、ケラチン処理剤を結合させて2剤で酸化処理によって“SH”の“S”を奪う事によって“S-S”を新しく構築・補修します。これが俗にいう“還元トリートメント”ですね♪

還元剤とpHの関係による特性を上手く利用すれば幅は広がりますよ★

一応ビビリ補修に向いている還元剤が↓です。

・チオグリコール酸

・チオグリセリン

・システアミン

・ラクトンチオール

の4つです。チオグリコール酸は安価で手に入りやすいからオススメです^^

また、チオグリセリンやシステアミン、ラクトンチオールは中性から酸性領域においてウェーブ効率が優秀なのでオススメです→理由は還元剤の特性ですね^^;

“S-S”って細かくいえばマトリックス…ミクロフィブリル…マクロフィブリル…ダイマー…テトラマー…中間フィラメントと各部位に“S1”“S2”と種類があり還元剤によって切断する部位が違うのでここを上手く酸性領域でW還元するとより綺麗にビビリ補修が出来ます♪

 

 

「もう1つ質問です。ブログに書いてあるトリートメント処理剤はどこのメーカーの物を使用されてますか?差し支えがなければ商品名など教えてください。」…Kazさんに限らずよく質問される事なんでここで書きますね。

WECO BASEでは通常のカラー剤やパーマ剤は通常サロンと同じディーラーさんから仕入れてます。トリートメント処理剤などは原料メーカーの代理店を通して仕入れをさせてもらってます。

トリートメント処理剤を原料から仕入れるメリットとしては原料そのものなので、高濃度のトリートメント処理剤を扱える事ですね!!大手美容メーカーもトリートメント処理剤は販売しているのですが…濃度が薄過ぎてダメージの状態によっては補修効果がでない^^;っていうか大手美容メーカーのトリートメントって質感面では最終的にシリコンコーティングで終わりでしょ?内部補修は?ってね。

でも高濃度の処理剤扱っている美容メーカーって少ないからそこから仕入れると価格が高い!!その分WECO BASEは販売を目的としてない…今のところね^^;あくまで技術者が使いやすい処理剤を自分で作ってるだけのお話なので総合的にはちょっと安い♪

でもデメリットもあります。仕入れの入り目がでかいってこと!!量もさることながら価格も…うちはスタイリスト3人のみの静岡県にある小さな小さな美容室なのにトリートメント処理剤の材料費だけで¥500.000-超えたりしちゃうときあるしね^^;普通材料なんて売上の10~20%程度でしょ?

それでも仕入れたいのであれば…化粧品原料を取り扱っている代理店さんを探すといいかも^^;

公式インスタグラムはこちらから→WECO BASE Instagram

WECO BASE owner Instagram

 WECO BASE staff miharu Instagram

こちらから24時間何時でも簡単に予約できます→ネット予約

ヘアケアの基本

美容師友達募集中→Facebook

WECO BASE看板犬Borzoi bell’s life

WECO BASE SHOP 業者様用サイト

WECO BASE STORE 一般のお客様用サイト

WECO BASEへの予約

ケミカル
WECO BASEのヘアカタログ
ネット予約ページへ
ショップリスト
一般のお客様用オンラインショップ
業者用ショップログインお申し込みフォーム
トップに戻る