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TAG : グロスフィリン

ポルフィリンと酸化還元反応

前回の中性システアミン“Libra Carl 7”の続きで、“ポルフィリンと酸化還元反応”についてなんですが、その前に一つ訂正があります^^;

前回のブログの中で、これから“Libra Carl 7”とアルカリ剤と増粘剤の組み合わせでいろいろできちゃうレシピをアップしていく予定でしたが…予定していたアルカリ剤が濃度的に危険物扱いとなり、薬事法に収まらないので作れないという事になりました…まぁ、その辺はダブル還元、トリプル還元で対処ということで^^;

それでなくても“Libra Carl 7”のシステアミン濃度7%はかなりの強さがありますけどね♪

では、本題!!“ポルフィリンと酸化還元反応”について…

ヘマチンや銅クロロフィリンって言えば美容師さんならピンとくるはず^^そう、ポルフィリン類似化合物のひとつ金属錯体のことです。

このヘム鉄や銅クロロフィルNaを含むポルフィリンには酸化還元特性があり、酸化にも還元にも良好な触媒作用が得られるというメリット☆

分かりにくい方はこちらを参照して下さい→カラー剤とヘマチンパーマ剤とヘマチン

ってな感じで、WECO BASEではヘマチンしか使わないのですが^^;

・カラーの前処理でヘマチンを毛髪内部に浸透させると、ヘマチンが酸化触媒作用によりカラー剤の過酸化水素による酸化分解を促進し、発色作用時間を結果的に早め染色率アップ♪

・カラーの乳化時には乳化することによって酸化しきれていない酸化染料を毛髪内部に浸透させ、乳化後にヘマチンでさらに乳化させることで酸化しきれていなかった酸化染料をヘマチンが酸化触媒作用により酸化重合を促進し、カラー剤の分子量が増大するので退色を防ぎます。

・パーマにいたっては簡単^^;中間処理でヘマチンを塗布することで2剤である酸化剤の作用をヘマチンの酸化触媒作用によって酸化を促進するもの…

…そう、僕自身ヒントを下さった大阪市のNさんのあるひと言が無ければ僕はヘマチンはただの酸化促進剤+ケラチン架橋剤という認識しか無かったのです;;

二回も言っちゃうけど、ヘマチンや銅クロロフィリンNaなどのポルフィリン化合物は酸化還元特性があるってこと!!つまりヘマチンは酸化促進だけじゃなく還元作用も促進してくれるってことです^^;

では実験、中性システアミン7%にヘマチンを○○%配合して還元促進させてみる!!

中性システアミン7%にヘマチンを濃度別に添加して還元作用の効率が良い配合を特定する実験がコレ↓

まぁ、このへんの%は秘密になりますが^^;上の6種類の中から一部実験結果を公表☆

手順は以下の通り

①23mmウィンディロッド使用。

②左:某コスメカーリング剤、真中:中性システアミン7%ヘマチン入り、右:中性システアミン7%ヘマチン無しで湿熱で7分。

②中間水洗

③ファイマックスー750(φ型ケラチン)を精製水で10倍希釈したもので10分湿熱クリープ。

④クリープ後ヘマチンでケラチンを架橋

⑤バッファ剤…φ型の酸縮合による高分子化の為。

⑥ブロム酸を5分の2度付け。

1剤の還元作用と2剤の酸化作用がヘマチンの触媒効果によって酸化還元反応を促進することから還元時間を10分から7分へ3分間短縮、酸化はブロム酸7分の2度付けを5分の2度付けで4分短縮、合計7分短縮して検証。

左は某コスメカーリング剤はpH8.5のアルカリでもシステアミン濃度が低いためか右の中性システアミン7%に負けてる^^;

真中の中性システアミン7%ヘマチン入りはなかなか均一なウェーブを形成♪

ドライ後ウェーブがが見えやすいようにちょっと刈り上げちゃいました^^;それでも画像だと少し分かり難いのですが、右の中性システアミン7%は根元から中間にかけて若干ダレを感じる程度なのに対して真中の中性システアミン7%ヘマチン入りは均一なリッジ感♪

中性システアミン7%のみと中性システアミン7%ヘマチン入りの結果から、ヘマチンによる1剤の還元促進作用により毛髪内部のS-S結合が速やかに切断され、2剤もヘマチンの酸化促進作用で切断されたS-S結合を速やかに再結合したものと推測。

つ・ま・り…ヘマチンを添加することで酸化還元反応を活性化して時間短縮になり、還元剤としてはアルカリに頼らなくても還元促進できちゃう^^もちろん“Libra Carl 7”にはヘマチンを添加しています♪※ちなみにヘマチンの添加量が多いとウェーブ効率がダウンしました^^;

予定では11月末に…

“Libra Carl 7” ポルフィリン含有中性システアミン7%カーリング剤

NET/500ml 1.300円(税抜き)

での販売予定ですが、もしかしたら遅れる場合もありますのでご了承下さい。

 

※訂正です。還元促進はしません。酸化効率が上がるだけでしたm(__)m

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中性システアミン “Libra Carl 7” 

先日、中性に調整したシステアミン濃度7%のカーリング剤の化粧品申請が完了しました♪

現在工場からの出荷待ちです^^;発売準備が整い次第ブログアップしますので、もうしばらくお待ち下さい。

NET/500ml 1.300円(税抜き)

“Libra Carl 7”開発の経緯としては…単純にダメージの大元であるアルカリに極力頼らずにウェーブ効率の良い還元剤を作ってしまえばいーじゃん!!って感じでした^^;

基本的に還元剤はアルカリ領域でウェーブ効率が良くなるけど、その分ダメージが^^;でも中性域であってもあまりウェーブ効率が落ちない還元剤がシステアミンとチオグリセリン…理由があって今回はシステアミンのみなんですけど^^;

その理由ってのが後からアルカリにふって使えるって事☆

毛質によってはアルカリやS1へアタックできる還元剤が必要な時って必ずあると思うんです…ちなみに同量のアルカリを添加した場合、チオグリセリンは少量でもpHが一気に上昇するので調整が難しくなるため今回はシステアミンのみなんです。

名前の由来にもなった“Libra”は天秤って意味で毛質によってはケースバイケースで酸性にもアルカリにもふれるようにpHは中性に調整、システアミン濃度も後から精製水で調整できるように高めに設定♪pH調整や濃度調整が美容師のお好みで用事調整できるバランスが天秤みたいでしょ^^?

 

実際にどのくらいのかかり具合かはこちらで参考程度に見て下さい。

“Libra Carl 7” プロトタイプでの検証…

コールドパーマ

ホットパーマ

クリープパーマ

…ってな感じですべて中性もしくは弱酸性のままで検証しました。サロンワークでは現実的に考えて多少のアルカリ還元剤が必要に迫られるケースはあると思いますが^^;

上の画像は何かって?これには…“Libra Carl 7”の秘密が!!

次回は「ポルフィリンと酸化還元反応」について…気分次第で書いてみます。

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中性システアミンでクリープパーマ

クリープ時に使用したケラチンはファイマックスー750Ver.と某有名:アルキル化ケラチンVer.で検証。

毛束はカットウィッグの“SPILO 102 ライトブラウン”から切り取ったものを使用。

還元剤は現在開発中の中性システアミン7%で手順は以下の通り。

①20mmロッドに中性システアミン7%塗布、湿熱で10分。

②中間水洗

③左がファイマックスー750(φ型ケラチン)を精製水で10倍希釈、右がアルキル化ケラチン(γ型ケラチン)をエタノール35%溶液で10倍希釈したもので10分湿熱クリープ。

④クリープ後ヘマチンでケラチンを架橋

⑤バッファ剤…φ型の酸縮合による高分子化の為。

⑥ブロム酸を7分の2度付け。

 

ウェット状態↓ではあまり差は無いけれど、クリープ無しのコールドパーマホットパーマに比べればかなりウェーブが安定している…まぁ、本当はアルカリでアクティブさせたクリープが一番なんですが^^;

ドライ後↓はクリープ時に使用したケラチンPPTの種類の違いでは驚きの結果です!!

左がファイマックスー750で右がアルキル化ケラチンです…一目瞭然の結果ですね^^

柔軟性、ハリコシ、手触りはどちらも遜色ない…ただ違うのはファイマックスー750の方が“ツヤツヤ☆”そして“軽いっ!!”

個人的には美容業界最強!?の某有名会社のアルキル化ケラチンの方が安定したウェーブ形成すると予想してたんですけど^^;結果的にはWECO BASEのファイマックスー750の方がダレが少ない♪

結果から考察するに…

同じ疎水性ケラチンでもファイマックスー750の分子量は750、今回使用したアルキル化ケラチンの分子量は20000~40000。

つまりファイマックスー750という低分子の方が毛髪内部のダメージ箇所隅々までに行き渡り、毛髪内部の細部まで浸透し、ヘマチンにより架橋…たぶんこのときにヒスチジン残基に結合する量が必然的に高分子のアルキル化ケラチンよりも効率が良かったのだと推測。

さらに、ファイマックスー750の最大の特徴、酸縮合により分子量約750から約24000へ分子量が高分子化する為、毛髪内部をクリープ後分子量が増した為に形状が安定し、ドライ後のダレが最小限に止めたと推測する。

どちらも内部・外部に作用しますが、イメージ的にはファイマックスー750が主に内部から…アルキル化ケラチンが主に外部からってとこでしょうか^^?

 

 

 

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もうすぐ…

例のWECO BASEオリジナルシャンプー…都庁の薬務課で化粧品登録申請しました♪

販売名は“ForestShampoo(フォレスト シャンプー)”でございます!!

長かった^^;…出来上がったサンプルをチェック!!成分を追加配合してはチェック!!妥協のない改良の繰り返し…遂に完成しました。

 

使えば分かる!!と言いたいのですが…やっぱり苦労して開発したのでちょっと言わせて頂きたい^^

 

まず、シャンプーのメインといえば界面活性剤!!この“Forest Shampoo”には界面活性剤としては抜群のトリートメント効果の高いラウロイル加水分解シルクNaを配合!!

洗浄力のバランスのためコカミドプロピルベタインとココイルグルタミン酸TEAも配合してます。

・コカミドプロピルベタイン…赤ちゃんシャンプーにも良く使われる優しい洗浄成分です。

・ココイルグルタミン酸TEA…アミノ酸系シャンプーの代名詞ともいわれ、こちらもトリートメント効果のある優しい洗浄成分です。

 

次にシャンプーに添加したトリートメント補修剤なのですがこんな感じです↓

・18MEA…健康な髪のキューティクル最表面の“F-layer”と呼ばれる部分にこの18MEAという脂質があるのですが、1~2回のカラーやパーマによって無くなり手触りが悪化します。今回配合した18MEAは毛髪に吸着しやすい様にカチオン化したものを採用。

・ヘマチン…詳しくはここをクリック→グロスフィリンカラー剤とヘマチンパーマ剤とヘマチン要は育毛・ダメージ補修・カラー剤やパーマ剤の過酸化水素除去です^^;

・シルク…ダメージ補修・艶感・毛髪強度向上

・コラーゲン…ダメージ補修・質感向上・パーマ後のシステイン酸増加の抑制

・ケラチン…α型ケラチン、γ型ケラチン、φ型ケラチンの三種類をバランス良く配合しました☆

φ型ケラチンはこの辺に書いた記憶が^^;→φ型ケラチン羽毛ケラチン

γ型ケラチンとα型ケラチンは一丸ファルコス社のプロティキュート配合…つまり美容業界最強のケラチン誘導体を配合ってとこです♪詳しくはこちら→プロティキュート

・キトサン…分子量80万という超高分子が擬似キューティクルとして再生し、また超高分子にも関わらず網目構造のため他のトリートメントやカラー剤やパーマ剤を阻害しません。また今度じっくりキトサンについて書いてみます^^;

・ペリセア…詳しくはこちら→ペリセアペリセアで失敗!?

これらトリートメント補修剤…この“Forest Shampoo”にはかなりの濃度で配合しています^^v

 

こちら“Forest Shampoo”は少し変わった使い方がありまして^^;

①まず、頭皮をマッサージするように洗います。

②毛先は泡を優しく揉み込むだけでOK!!

③流さずに一分間放置したら流します♪

①と②は普通のシャンプーと変わらないのですが③の一分間放置がこのシャンプーの重要なポイントです。

はじめに書いた洗浄成分(シルクPPT洗浄剤&アミノ酸系洗浄剤)は刺激の強いラウリル硫酸系の洗浄成分ではなく、髪と同質のアミノ酸からなる洗浄成分なので 髪と頭皮を優しくトリートメント補修をしながら適度な脱脂力で汚れを洗浄しますので、少し時間放置するとより効果的に洗えます。

また、高濃度に配合したトリートメント補修剤が親水化したダメージ部分に集中的に吸着・疎水化(健康な毛髪状態)し、自己修復能力のない毛髪を効果的に補修します。

 

発売時期が確定したらまたお知らせします~♪

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ケミカル

パーマ剤とヘマチン

タケチャンマンさん“カラー剤とヘマチン”でコメントありがとうございます☆頂いたコメント掲載させてもらいますね^^

「初めまして、タケチャンマンと申します。

ヘマチンがカラーリングの前処理に使えるのは初めて知りました‼

カラーやパーマでも基本的に後処理にしか使えないもんだと思ってましたので。

他にもヘマチンの使い方とかってあるんですかね?」

コメントや質問を頂けると自分で書いたブログが読まれてお役に立ててる?と思うと何だか嬉しいですね♪

 

ではでは本題に…ヘマチンを扱っている美容メーカーさんの多くは後処理に使う事によって、カラーの酸化重合を促進したり、パーマの中間処理・後処理でケラチンの架橋であったりS-S結合の再結合を促進したりといった説明をされます…確かにその通りなんですけど、もっと他にも使い方次第では施術の幅が広がると思います。

例えば前回のブログ内容ではカラーの前処理にヘマチンを使うとメラニン色素の酸化分解を促進して、よりクリアで綺麗な発色が出来ます!!とか^^

なので今回はパーマ剤とヘマチンについて書いてみます。

通常の施術通り一剤カールチェック後に中間水洗をし、この後ヘマチンを塗布します…コレ重要!!※クリープパーマの時はクリープ終了後に^^;

理由は2つ

(1)ヘマチンは構造上毛髪内部に浸透しやすいので、この後にケラチンを塗布すると毛髪内部で架橋し、さらに10倍に希釈したヘマチンを重ねづけすると内部はもちろん毛髪表面もケラチンが皮膜架橋するので、手触りもウェーブ効率もグ~ンとアップします♪※ケラチン塗布後にヘマチン塗布の意味合いはS-S再結合促進とケラチンの酸縮合と2剤の酸化効率を上げる為です。

(2)ヘマチンの構造に含まれる(Fe)鉄はただの鉄ではなく消臭効果のある2価鉄なのでパーマ独特のチオール臭に対して消臭効果が期待できます☆※システアミンの消臭はちょいと別です。

パーマの中間処理ではこんな感じで使ってます…で後処理には2剤の過酸化水素除去とチオール臭を防ぐために使用します…いたって普通の使い方かもしれませんが参考になりました^^;?

 

上に書かれなかったヘマチンの効果…

・抗男性ホルモン(5αーリダクターゼ阻害)による育毛効果!!

・パーオキシダーゼ促進…過酸化水素だけでなく有機過酸化物にも作用し、酸化ストレスから生体を守っています。また皮膚コラーゲン産生促進活性作用も!!

・チロシナーゼ促進…メラノサイトを刺激する事によって白髪防止もしくは改善します。

余談になりますが、去年?今年?…まぁ、ごく最近のことですが、白髪は17型コラーゲンが無くなることが原因だと解明されました。まだ、治療薬なるものはまだ開発されてないみたいですけど…

うちの母親はヘマチンシャンプー(ハホニコのラメイヘアクレンジングシャンプー)を半年位使い続けた結果、顔周り以外の白髪部分が減少してうすい茶色もしくは黒に近い感じまで白髪が減りました!!ちょっと憶測の域ですが、ヘマチンのパーオキシターゼ促進活性効果によって1型コラーゲンだけでなく少なからず17型コラーゲンも産生されたのでは?同時にチロシナーゼも促進活性されメラノサイトが活性状態になり黒髪が増えたのかも?

…もしくは僕が「白髪が減るかもよ!!」なんて言っていたからプラシーボ効果かも!?

興味があればヘマチンシャンプーお試しあれ!!

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ケミカル

カラー剤とヘマチン

 

グロスフィリンってタイトルで以前こんな感じに↓

「化学式ではC34H32ClFeN4O4…

で、この“ヘマチン”は鉄(Fe)を有するという特徴ゆえに金属タンパク質なんて呼ばれたりします。さらにグロビンタンパクのヒスチジン残基も併せ持つのも大きな特徴です!!

グロビンタンパクから切り離された状態の“ヘマチン”はケラチンに含まれるヒスチジンと結合します。

※解りやすく例えればマジックテープの引っ掛かるほう(ケラチン)と引っ掛けるほう(ヘマチン)の関係です^^;

もうひとつ、ポルフィリン内にあるビニル基とケラチンタンパクのひとつであるシステインも併せて結合するためにもの凄く毛髪強度がアップするんですね♪」

…と、トリートメントについてヘマチンとケラチンの相性の良さについて書きました。

では、カラーではどのタイミングでヘマチン処理するか?です。

カラーでいえば、乳化時にヘマチンを使用することによってカラー剤の酸化しきれていない酸化染料が酸化重合し、分子量が大きくなるので色の退色防止になるのでヘマチンは後処理に向いています…と、ここまではヘマチンを使いこなしている技術者なら知っている方も多いと思います。

ただ、より綺麗にカラーリングするのであればヘマチンは前処理にも使うべきかな^^まずカラー剤の通り道をCMCで作り、染色作用を高めるプロティキュートCガンマor12等を塗布すると、CMCとアルキル化高分子ケラチンが相互作用し毛髪内部に定着、さらにアルコールを揮発して疎水変換してさらに毛髪内部に吸着。そこヘマチンを重ねづけるとケラチンタンパクが毛髪内部に架橋されてカラーの染色率と持続性をアップさせます!!

もうひとつのヘマチンの効果として、ヘマチンは金属タンパク質といって構造中に“Fe”鉄を含有していますので、あらかじめヘマチン(Fe)が毛髪内部にある場合、カラー剤は毛髪内部のメラニン色素付近に鉄分があると過酸化水素による酸化分解によって活性酸素を促進し、メラニン色素の分解が促進されますのでイメージ通りのクリアな発色が施術しやすくなります☆

※ヘマチンをカラーの前処理で使うときに気をつけたいのが毛髪表面に残さない事!!毛髪表面にヘマチンが残留しているとカラー剤が毛髪表面で酸化重合してしまい色が毛髪内部で発色しなくなるので気をつけましょう^^;

↓↓↓高濃度ヘマチンシャンプー詳しくは画像をクリック↓↓↓

https://www.wecobase.jp/shop/?p=8

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ケミカル

ブチロラクトンチオール

酸性パーマの還元剤でウェーブ効率が良い!!といえば皮膚への感作性の強い“チオグリセリン”また酸性側では品数少ない“システアミン”の二つがあるけど一番入手しやすいのはやっぱり“スピエラ”でしょうか?

ってことで今回はスピエラについて^^;

 

スピエラの特徴はなんといってもpH5.5という酸性領域において67%というウェーブ効率を発揮します!!

ちなみにpH9のシステインのウェーブ効率は62%…まぁ、計測の仕方次第ですけど^^;データ上はアルカリ領域のシステインを凌ぐウェーブ効率の良さです♪

でも良い事ばかりではありません…

(1)2回、3回と繰り返すとキューテイクルの剥離、パサつきが起きる。

(2)匂いが…。

 

スピエラ還元剤が発売されたばかりの頃、そんな問題に悩まされた僕のプチ実験?を少しだけ公開★

(1)2回、3回と繰り返すとキューテイクルの剥離、パサつきが起きる…ってこれもスピエラの特徴でスピエラは疎水性部分に馴染みやすいことからキュー ティクル最表面のF-レイヤー(18MEA)~コルテックスのCMC部分をスピエラが浸透・通過して行く時に油分を奪って(脱脂作用)しまうからですね。

対処方として一番結果が良かったのはペリセアやセラミドなどCMCを前処理で内部の油分を強化し、さらに高分子疎水化ケラチン(アルキル化ケラチン)で補強します。

また、親水化した毛髪を疎水化することでスピエラの均一な浸透還元が可能になります。

後処理にはラメラ構造の疎水性皮膜と含水性皮膜を形成するリピジュアNAとCの混合液でパサつきを抑えれました。

また、ペリセアとリピジュアはイオンコンプレックスを形成するので、中間処理にペリセア塗布し、後処理にリピジュアを塗布すると強力なラメラ構造を持ったナノスケールの皮膜形成をするのでオススメです!!

リピジュアに川研ファインケミカルのキトアクア(キトサン分子量40万)混合はより良い結果が出るでしょう!!一丸ファルコスさんのキトフィルマー(キトサン分子量80万)なら混合せず別で塗布すると非常に良いです。個人的な好みは後者ですが…。

 

(2)匂いが…スピエラって独特の匂いが気になりますよね?シンプルにグロスフィリンなんかをロッドアウト後に原液で揉みこむとある程度匂いは抑えれます♪

一時的に匂いをほぼ完全に抑える効果としては“シクロデキストリン”…ってわかりやすくいうとファブリーズのこと^^;

成分的にはとうもろこしから取れる“シクロデキストリン”(α体、β体、γ体あります)ってものなんですけど、これには“包接作用”といって臭いの元であるアンモニアやメルカプト基を包み込み臭いを断ちます!!

まぁ、時間と共に“除放”して臭いは再発しますが^^;それ以前にファブれません!!ウィッグの実験段階で消臭候補から除外でした!!

スピエラとシステアミン共通で消臭効果&ウェーブ保持率が最高なのは2剤に過酸化水素の使用ですね!!

※でもスピエラもシステアミンも化粧品登録なので、過酸化水素の酸化処理は薬事法に引っ掛かりますのでアウト~!!

やっぱり高濃度のグロスフィリン揉み揉み3分放置するのが無難です♪

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ケミカル

ビビリ補修

ナルさんこんにちは!!「縮毛矯正でビビッてしまっている毛の修復方法を教えてください。」という事ですが…まず、1剤のタイムオーバーによる“過膨潤”のビビリか?それとも“熱炭化”によるビビリか?それとも…で施術方法は変わってくるのですが…

“熱炭化”によるビビリは正直難しい場合もあります。最近のストレートアイロンやコテは無駄に220℃も設定温度が上昇するものもあってビックリしますよね!?僕なんかサロンワークで仕上げのコテは160℃以上なんて使った事無いし^^;美容師がビビリの原因のひとつ“熱炭化”させてたらどうかと思うし…150℃で早めの3秒数えれば必要にして充分なカールもつくれるしね?

もし、お客様が自宅で超高温アイロンでスタイリングしてたら巻き方だけでなく設定温度も教えるのも良いかも知れませんね^^

でも、そうじゃなくて一剤のタイムオーバーによる過膨潤のビビリや2剤の酸化不足でシステイン酸増加に伴うゴワゴワ準ビビリ症状はある程度の補修・修正は可能です。

そろそろ縮毛矯正の時期だなぁ~って思って…そろそろアップしようと思っていたブログが出来上がっていましたのでこちら↓をご覧下さい。また、分からない事があったらコメント欄に書き込んでくださいな^^;

 

 

 

今日は《ビビリ補修》について!!幾つかビビリには種類があるのですが、サロンワークでありがちな毛先の過膨潤の補修方法について書いてみます。※クリープパーマ理論同様に施術理論や技術は様々ですので、あくまで参考程度に^^;

これ↓1剤のタイムオーバーによるビビリ毛(過膨潤)!!ドライの状態だとガサガサしてとても髪質が硬くなっているのが見た目でも解ると思います。

濡らすとゴム状にビヨ~ンと伸びます…

極度に低下したCMCの補給と親水化してしまった内部を疎水性ケラチンで補給します。

今日の前処理レシピは…

・ペリセア

・平均分子量35000のα型ケラチン

・平均分子量50000のα型ケラチン

・平均分子量30000のγ型ケラチン

※α型は2種類とも“S-スルホ”作用のあるタイプを使用します。

次に還元剤塗布…pH5.5のチオ濃度3.5%に用事調整したものを塗布します。

さらにラクトンチオールなどの還元剤を重ねて再塗布する酸性W還元も良いかも知れませんね^^;

ビビっている毛先は揉み込んで薬剤をつけましょう!!

※ラクトンチオールは少なからず脱脂作用がある為アルキル化ケラチンや疎水性ケラチン等で対処しましょう!!でないと後日パサついたり、キューティクルの剥離が…。

アイロン施術前の中間処理レシピは始めに…

・ペリセア

・平均分子量35000のα型ケラチン“S-スルホ”作用しないタイプ使用

・平均分子量30000のγ型ケラチン

・平均分子量750のφ型ケラチン

・グロスフィリンで架橋処理…この時点でビビリ毛はチュルンと良い感じ♪

ドライ前には…

・シリル化シルクPPTとキトサンの2種混合液

・ポリクオタニウム―61とポリクオタニウム―64の2種混合液

2種混合液をそれぞれ重ねるように塗布してポリイオンコンプレックスによる皮膜形成。

70~80%ドライ後100~150℃でアイロン操作してから過酸化水素で2剤処理して終了!!

どうでしょうか?何もつけずにただハンドドライしただけですよ~☆サラサラ~…これで毛先1~2cmでも切らせてもらえれば…^^;

完全にビビリは補修しきれるものでは無いけどここまで補修できればまずまずの結果ではないでしょうか?

今回は《ビビリ補修》って内容でしたけど、基本的に還元剤や処理剤の濃度やダメージレベルに合わせて薬剤を用事調整すればダメージは全く起こらない事は無理であったとしても、限りなくダメージを“0”に近づけた施術は可能だと思います^^;

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ケミカル , 縮毛矯正

ペリセアで失敗!?

ちょっと前に書いたブログ“ペリセア”について書いた内容で少し誤解があったようです。そのときに“カラー剤が良い意味で深く染まる”と書いたのですが…それを指摘されたのは後輩に原料レベルのペリセアを分けた後日のこと…

“白髪が染まりにくい”“カラーの明度が上がってしまう”…とカラー剤の染色が良くなかったそうです。…そうなんです!!ペリセアを単品で使用するとカラー剤の染色はよくありませんし、明度も少し明るめに仕上がります。

この辺りをもうちょっと言い訳がましくそして詳しく書くので許してね^^;

ペリセアの基本骨格はグルタミン酸界面活性剤にリジンをくっつけた様なものなので、ペリセアはCMC固形分約0.01wt%という極々低濃度でも表面張力低下させる作用があってSDS(ラウリル硫酸Na)よりも強力です。つまり、ペリセアをカラー施術の前処理に単品で使用すると酸化重合後のカラー分子を一緒に洗い流してしまいます。

しかぁ~し、僕は確かにこうも書いた!!“これにはペリセアの持つ3つのカルボキシル基や4つのアミド結合が毛髪を構成しているケラチンタンパクにもカルボシル基やアミド結合がある様に相互作用するからですね☆”…また…“ペリセアが毛髪内部のCMCやカルボシル基を持った各種ケラチンに相互するということは各種ケラチンPPTやペリセア以外のCMC(セラミド、スフィンゴ糖脂質等)などを併用することによって毛髪の保水力や破断強度がPTT等単体で使用する時よりもさらに改善されます^^v”…と!!

つまり、各種ケラチンPPTとペリセア以外のCMCを組み合わせる事によって効果的になるって^^;

なので、カラーの染色率アップってペリセア単体の効果ではなくケラチンPPTを併用した場合で、しかも後処理にはグロスフィリンでケラチンを架橋させた場合のお話です^^;

また後日結果が違うって言われてしまっては信用問題だから前もって書いておくけど、前処理でペリセアに組み合わせるケラチンPPTはアルキル化したものを使用してね^^;CMCはアルキル化したPPTを吸着しやすくしてくれるので…化学修飾されていないPPTは処理方法を工夫しないとカラー剤の酸化重合を抑える作用があるから気をつけて!!

ついでにペリセアに限らずCMC系の共通事項になりますが、CMCは薬剤の通り道を作る働きと接着剤の働きの2つがあります。

この2つの違いは濃度の違いによるものなので、パーマなどの前処理に用いる場合200ccの精製水にペリセアを1%添加すれば薬液の促進になります。またパーマの中間処理でPPT系処理をした場合100ccの精製水にペリセア3%を添加したものを重ね付けすると接着剤の効果でPPT系処理剤を毛髪内部留めます。

・精製水200cc+ペリセア1%=薬液促進剤

・精製水100cc+ペリセア3%=接着剤

↑このレシピはあくまで参考用なので後は好みで用事調整してね^^

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