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皮膜について

S.Tさんから…

「初めまして、いつもブログ楽しみにみてます。

ネットでいろいろな美容系サイトを見てはいるのですが、同じ皮膜系処理剤に関して肯定的な内容と否定的な内容で別れていて、どちらの内容も理論では納得できるのですが、実際どちらが正しいのか私には判断できません。

森さんは皮膜系処理剤に関してどう考えてますか?」

返信が遅くなってすみませんでした><;

そうですねぇ…皮膜に関しては料理でいう“塩”です^^;薄すぎてもダメだし、濃すぎてもダメです。

シリコン…リピジュア…キトサン…皮膜系処理剤はたくさん種類があってそれぞれ特徴もありますし、ダメージレベルや施術によっても濃度や使うタイミングも変わってきますしね…

一概にこうだ!!っていう考え方はありません^^;

たぶん、S・Tさんがネットで見て皮膜系処理剤について賛否両論に感じたのは、同一成分のそれぞれ良い部分と悪い部分を一方的に解釈した方のサイトを見たのだと思います…たぶん。

別に僕も自分の考え方が必ずしも正しい!!とは思いません。なので製薬会社の特許や論文、ケミカル美容師さんの考え方などホームページで見たりしてますが、たま~にコレはないんじゃないのかな?というのはありますけどね^^;

“皮膜がダメージの原因!!”とか“PPT処理剤を使うのがダメージの原因!!”とかね^^;

確かに過剰な皮膜処理は薬剤の浸透を妨げるけど、適度ならダメージの軽減になりますし、PPT処理剤も同じ^^;過剰なPPT処理は薬剤を減力したりして、処理剤を使わないほうが良い結果を生む施術もあります。

なので一方的にアレはダメ!!コレはダメ!!ということはないと思いますし、決めつけてしまう美容師さんはどうかと思います。

…だって低分子のケラチンとかペリセアも一般的な目的用途は内部補修です…でもなんだかんだ言って皮膜形成によって感触や艶感が向上してるわけですから^^;

…そう内部補修の処理剤も皮膜形成しているのです!!

よく考えれば当たり前のことですが…艶感のない毛髪は何かしらのダメージによってキューティクルが荒れている、もしくは無くなっています。もちろん毛髪は死滅細胞なのだから自己修復力などありません…そこに皮膜系処理剤を使わなかったとしても艶感は出ます!!

何故か…内部補修処理剤で皮膜形成したからです。

それを皮膜では無いと言われたら何で手触りや艶感が向上したのか皮膜嫌いなその方に聞いてみると良いと思います^^;

要は「皮膜処理はダメ!!」といっている方が内部補修含め処理剤すべてを否定しているわけですね^^;

最初にも言いましたが、お料理の“塩”みたいなものですから、原料特性をよく知って使うことですね♪

良いも悪いも施術者の使い方次第だと思います^^;

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キトサン

前回の“もうすぐ…”ってブログの中でキトサンについて詳しく説明できてなかったのでちょっと書いてみます。

 

常にサロンワークではいかにダメージを抑制し、またどれだけ効率よく毛髪補修できるかによってカラーやパーマの仕上がり、さらにトリートメントそのものの持続期間に差が出てきます。

方法とすれば前処理・中間処理・後処理と各種トリートメントを複合的かつ効果的に施術していくのですが、今回はキトサンについてなので中間~後処理のお話になります。

一般的に知られているキトサンの効果としては帯電防止、ハリコシUP、艶感UP…でしょうか?

成分としては、エビ・カニ等の殻を精製したものが“キチン”と呼ばれ、この“キチン”から80%以上を脱アセチル化して抽出精製したものが“キトサン”です。

このとき“キチン”から完全に“キトサン”に処理できないために“キチン・キトサン”と呼ばれたりします…よくダイエット食品のCMなんかでよく耳にしますよね^^;

↑こうして“キチン”と“キトサン”と“セルロース”を比べて見ると解るように“キチン”にはN-アセチル基(NHCOCH3)という部分があるのに対して、脱アセチル化した“キトサン”にはそのN-アセチル基(NHCOCH3)のかわりにアミノ基(NH2)があります!!コレ非常に重要!!

で、セルロースはといえば非常にそっくりな構造なんですが…そうヒドロキシル基(OH)を持っているんですね^^コレも重要!!

まずキトサンのアミノ基(NH2)の何が重要かというと…厳密に言えばキトサンのアミノ基(NH2)は陽イオン系アミノ基といってカチオン性であるということ!!

ということは毛髪のケラチンタンパクのアニオン性であるカルボキシル基とイオン結合し、イオンコンプレックスを生じるため毛髪表面に強力に吸着し皮膜形成します。

※この時にβシート構造を持ったφ型ケラチンに酸+キトサンの組み合わせだとポリイオンコンプレックスを形成。とても相性が良い処理方法です^^詳しくは→φ型ケラチン

またキトサンの特徴として、約20%と適度な吸湿性を持っていますのであらゆる気温と湿度に対して、一定の保湿を保持する働きがありますのでハリコシUP、艶感UPだけでなく柔らかさもUPします^^

で、セルロースは…また今度書きます^^;とりあえず分子量40万というカチオン性高分子で吸水性が高いので程よく保湿し、櫛どおりを良くするものでほとんどのシャンプー・リンスに配合されてるものだと思ってください。

ちなみにWECO BASEで扱っているキトサンは一丸ファルコス社のキトフィルマーHV:分子量80万の高濃度タイプのキトサンです。

先ほどはキトサンにはアミノ基(NH2)があることによってケラチンタンパクのカルボシル基にイオン結合により強力に吸着し皮膜形成すると書きましたが、この強力な皮膜…シリコンなどの皮膜と違って網目構造のため皮膜形成後でも薬剤浸透ができる特徴なんです☆セルロースも^^;

なので後から各種PPTや薬剤を重ねても邪魔せずに浸透させることが可能なので、後処理にしか使えないと思われがちなキトサンは実は中間処理にPPTと併用するとによってとても効果的に使えるんです!!

…他にも皮膜だけならシリル化PPT・ポリマー・シリコンなど皮膜系処理剤はたくさんありますがこれらは保湿や質感の向上はできてもキトサンでなければ枝毛の修復はできません。

シリコンもダメージ補修には欠かせない原料ではあるものの特にキューティクルが剥離しているようなハイダメージ毛の修復にはキトサンあっての他の皮膜系処理剤なので…。

こと皮膜に関してはキトサンやセルロースのほうが多様性があるってことですね。

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もうすぐ…

例のWECO BASEオリジナルシャンプー…都庁の薬務課で化粧品登録申請しました♪

販売名は“ForestShampoo(フォレスト シャンプー)”でございます!!

長かった^^;…出来上がったサンプルをチェック!!成分を追加配合してはチェック!!妥協のない改良の繰り返し…遂に完成しました。

 

使えば分かる!!と言いたいのですが…やっぱり苦労して開発したのでちょっと言わせて頂きたい^^

 

まず、シャンプーのメインといえば界面活性剤!!この“Forest Shampoo”には界面活性剤としては抜群のトリートメント効果の高いラウロイル加水分解シルクNaを配合!!

洗浄力のバランスのためコカミドプロピルベタインとココイルグルタミン酸TEAも配合してます。

・コカミドプロピルベタイン…赤ちゃんシャンプーにも良く使われる優しい洗浄成分です。

・ココイルグルタミン酸TEA…アミノ酸系シャンプーの代名詞ともいわれ、こちらもトリートメント効果のある優しい洗浄成分です。

 

次にシャンプーに添加したトリートメント補修剤なのですがこんな感じです↓

・18MEA…健康な髪のキューティクル最表面の“F-layer”と呼ばれる部分にこの18MEAという脂質があるのですが、1~2回のカラーやパーマによって無くなり手触りが悪化します。今回配合した18MEAは毛髪に吸着しやすい様にカチオン化したものを採用。

・ヘマチン…詳しくはここをクリック→グロスフィリンカラー剤とヘマチンパーマ剤とヘマチン要は育毛・ダメージ補修・カラー剤やパーマ剤の過酸化水素除去です^^;

・シルク…ダメージ補修・艶感・毛髪強度向上

・コラーゲン…ダメージ補修・質感向上・パーマ後のシステイン酸増加の抑制

・ケラチン…α型ケラチン、γ型ケラチン、φ型ケラチンの三種類をバランス良く配合しました☆

φ型ケラチンはこの辺に書いた記憶が^^;→φ型ケラチン羽毛ケラチン

γ型ケラチンとα型ケラチンは一丸ファルコス社のプロティキュート配合…つまり美容業界最強のケラチン誘導体を配合ってとこです♪詳しくはこちら→プロティキュート

・キトサン…分子量80万という超高分子が擬似キューティクルとして再生し、また超高分子にも関わらず網目構造のため他のトリートメントやカラー剤やパーマ剤を阻害しません。また今度じっくりキトサンについて書いてみます^^;

・ペリセア…詳しくはこちら→ペリセアペリセアで失敗!?

これらトリートメント補修剤…この“Forest Shampoo”にはかなりの濃度で配合しています^^v

 

こちら“Forest Shampoo”は少し変わった使い方がありまして^^;

①まず、頭皮をマッサージするように洗います。

②毛先は泡を優しく揉み込むだけでOK!!

③流さずに一分間放置したら流します♪

①と②は普通のシャンプーと変わらないのですが③の一分間放置がこのシャンプーの重要なポイントです。

はじめに書いた洗浄成分(シルクPPT洗浄剤&アミノ酸系洗浄剤)は刺激の強いラウリル硫酸系の洗浄成分ではなく、髪と同質のアミノ酸からなる洗浄成分なので 髪と頭皮を優しくトリートメント補修をしながら適度な脱脂力で汚れを洗浄しますので、少し時間放置するとより効果的に洗えます。

また、高濃度に配合したトリートメント補修剤が親水化したダメージ部分に集中的に吸着・疎水化(健康な毛髪状態)し、自己修復能力のない毛髪を効果的に補修します。

 

発売時期が確定したらまたお知らせします~♪

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海水とダメージ

海水浴…ダイビング…サーフィン…海で遊んだ後の髪はゴワゴワになったりカラーの退色が起きやすい^^;どうしてゴワゴワになったり色落ちしやすくなるか…?

 

健康な髪はpH4.5~6.5という弱酸性なんですが、海水はpH8.0~8.5のアルカリ性です。

髪の毛はpH4.5~6.5の酸性域だとアミノ基“+”とカルボシル基“―”によるイオン結合(塩結合)が最も強力な状態にあり、また収斂作用によりキューテイクルが引き締まり毛髪内部の栄養分が流出しにくくなります。

ところがパーマ剤やカラー剤などに含まれるアルカリ剤によってpHがアルカリになるとこの“イオン結合”は簡単に切れ、また膨潤作用によってキューティクルが開き毛髪内部の栄養分が流出しやすくなります。

パーマ剤やカラー剤のダメージはこのアルカリの作用によって薬剤を浸透・活性化されることによってダメージが起きるのですが…。

要はpHがアルカリだと毛髪内部の栄養分が流出してしまうって事です。

また、海水は水道水に比べミネラル分が豊富なのですが、ダメージ毛はミネラル(遷移金属)を吸着しやすい性質があって特にCa+(カルシュウムイオン)を吸着します…そうなると髪質はゴワゴワ・バリバリになってしまいます…塩分により脱水作用も原因のひとつですが^^;

解りやすい?図がコレ↓

 

海水=ミネラル(遷移金属)吸着+イオン結合切断+アルカリ膨潤=退色、ゴワツキ、栄養分流出事件!!

 

おまけに紫外線も↓

 

紫外線=S-S 結合(シスチン結合)切断+タンパク変性+キューティクル剥離=退色、ゴワツキ、栄養分流出事件2

 

実は海は海水だけではなく紫外線との複合的なダメージが最大の原因なんですね。

 

なので海へ遊びに行く時はUVカットできるヘアオイルで保護してから遊びましょ♪

どんな商品かって?もちろん“ハホニコの16油”ですよ☆

でもそれだけでは万全ではありません…海から出たらリンゴ酢を3%混ぜた炭酸水をバシャバシャかけてください^^これで応急処置完了です。

リンゴ酢に含まれるリンゴ酸が海水にアルカリに傾いたpHを酸性に戻してくれます。また、炭酸水は毛髪内部の不純物をある程度除去する働きがあります♪

リンゴ酢はミツカンで^^;炭酸水はコンビニで売ってるので充分です!!

あくまでダメージを悪化させない応急処置なので、ちゃんとサロンでトリートメントしてみると良いですね^^

ではでは、夏をお楽しみ下さいませ。

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カラー剤を用事調整!?

どの業種でも過剰な在庫は抑えたいものだと思います。

もちろんサロンも同じ…クオリティーを上げながら、コストを下げるには…ってね^^

手っ取り早いのはトリートメント処理剤!!大手メーカーの処理剤は使いやすいけど余計な成分が入っていたり…濃度が薄すぎたり…。

トリートメント処理剤は原液からであれば余計な成分も入って無いし、希釈する手間こそかかれど髪質に適した濃度に希釈も出来る!!つまり…クオリティーをグンと上げながらコストはガクンと下がります^^v

※たま~にですけど、WECO BASEで使用しているトリートメント処理剤は何処のメーカーですか?と問い合わせがありますが、答えは2割がハホニコで、8割は原料メーカー直です^^;意外とこういった問い合わせが多いので現在オリジナルの処理剤を設計中なので出来上がり次第お知らせしますね♪

次にコストを下げられるのはパーマ液!!大手メーカーほどパーマ液に余分な物をたくさん入れてきます;;

ケラチン、シルク、コラーゲン、e,t,c,…が入ってるのでこちらの新製品のパーマ液は良いですよ~って!!どれもパーマ液の還元力or酸化力を減力させてます><

減力した分、必要以上に薬液を髪に晒さす事になるのでかえってダメージに…パーマ液はシンプルに…

チオグリコール酸、ジチオグリコール酸、アンモニアorモノエタノールアミン…ってのが最高です^^

減力してない分、短時間で還元できるので髪も必要以上に傷みにくく、手触りは非常に良い!!ケラチン、シルク、コラーゲン、e,t,c,…なんてのは必要であれば自分で後から必要なトリートメント処理剤を入れれば良いだけのお話^^;

こういったシンプルなパーマ液は余分なものが入ってないので安く販売されてます!!

トリートメント処理剤にパーマ剤ときたら後はカラー剤!!…これだけはディーラーさんに泣いて貰いましょう^^;

現在WECO BASEのカラー剤は3つのメーカーから…色味、トーン、アルカリカラー剤、微アルカリカラー剤、中性カラー剤、酸性カラー剤全て用意してます…カラー剤の在庫に関しては諦めています^^;だって全てお客様の要望に応えるには必要ですから!!ってか不器用?

ある先輩美容師から「どうやってお前んとこはカラー剤のコスト下げてる?」と聞かれたことがありましたが…カラー剤だけはどうしてもできませんよね?

その先輩は2~14トーンまでのファッションカラー剤があれば偶数の2,4,6取って、奇数の3,5,7トーンを取らないそうです…5トーンが必要であれば4,6トーンを混ぜて…7トーンなら6,8混ぜて作るそうです。※あえてそういう配合をする場合もありますが…。

僕から見ればそのトーンは本来の5トーンでもないし、7トーンでもありません^^;仮にその場は上手く出来ても2週間、3週間と時間経過と共に色の退色と濁りは…言うまでもありませんよね?だって本来のトーンより脱色剤が多くなってしまい、結果的にはその場は分からなくても時間経過でお客様目線でも分かります…色持ち悪いってね。

話が長くなりましたが今日の本題に入ります。

後輩の僕が言うのも生意気でしたが、トーンに関してはその例の先輩美容師さんは納得していただけました^^;

そのときこんなことも聞かれました。

「じゃあアルカリカラー剤をクエン酸や炭酸水とかで微アルカリカラー剤や中性カラー剤は作れるか?炭酸なら浸透力あるしカラー剤のPH落としてアルカリ剤の働き弱めれば微アルカリカラーになるよなぁ?毛先が褪色している人だったらうってつけじゃん!!どうよ?」

ってね、先輩は最近どうも炭酸水を利用したクリープパーマにはまってるからねぇ…。

生意気な僕は勇気を出して言ってみた^^;

「無理だと思います!!」

クリープパーマの時は中間水洗後に炭酸水つけると、中間水洗時に取りきれなかった残留した薬液を取り除くことや若干pHを下げる事は可能ですが…アルカリ剤が入ったカラー剤に炭酸水混ぜてもpHは下がりませんので^^;あくまで炭酸水は微量の残留物を除去するだけです。

クエン酸なら添加量次第では微アルカリカラー剤や中性カラー剤は可能だと思いますが…色味が変わっちゃいます^^;

そもそもカラー剤に配合されている染料は1種類ではなく何種類もの染料が必ず使われていて、それぞれpHによって色味は変化しますので…

例えば新生部と既染部を塗り分けたとき、同じメーカーで同じ色味の同じ8トーンのアルカリカラー剤と微アルカリは一見同じ発色をしますが、pHが違うので配合されている染料も違います。

つまり同じメーカーで同じ色味の同じ8トーンのカラー剤でも、アルカリカラー剤にはアルカリカラー剤の、微アルカリカラー剤には微アルカリカラー剤の…染料設計がされてるので、アルカリカラー剤のpHを微アルカリや中性に用事調整しても色味が変化してしまうので無理なのです^^;

もうひとつ…アルカリカラー剤の特性上、過酸化水素がアルカリに化学反応し酸素を発生させてこの活性酸素がメラニンを分解し脱色していくっていう事はクエン酸などでpHをさげてもアルカリ剤は除去できるわけではないのでpHコントロールが崩れたアルカリカラー剤はムラムラに染まります!!

…なんでこんなに詳しいかって?むか~しむかし…アシスタント時代に実験台という名のカラーモデル(姉さん)で失敗した事あるからです;;

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パーマ剤とヘマチン

タケチャンマンさん“カラー剤とヘマチン”でコメントありがとうございます☆頂いたコメント掲載させてもらいますね^^

「初めまして、タケチャンマンと申します。

ヘマチンがカラーリングの前処理に使えるのは初めて知りました‼

カラーやパーマでも基本的に後処理にしか使えないもんだと思ってましたので。

他にもヘマチンの使い方とかってあるんですかね?」

コメントや質問を頂けると自分で書いたブログが読まれてお役に立ててる?と思うと何だか嬉しいですね♪

 

ではでは本題に…ヘマチンを扱っている美容メーカーさんの多くは後処理に使う事によって、カラーの酸化重合を促進したり、パーマの中間処理・後処理でケラチンの架橋であったりS-S結合の再結合を促進したりといった説明をされます…確かにその通りなんですけど、もっと他にも使い方次第では施術の幅が広がると思います。

例えば前回のブログ内容ではカラーの前処理にヘマチンを使うとメラニン色素の酸化分解を促進して、よりクリアで綺麗な発色が出来ます!!とか^^

なので今回はパーマ剤とヘマチンについて書いてみます。

通常の施術通り一剤カールチェック後に中間水洗をし、この後ヘマチンを塗布します…コレ重要!!※クリープパーマの時はクリープ終了後に^^;

理由は2つ

(1)ヘマチンは構造上毛髪内部に浸透しやすいので、この後にケラチンを塗布すると毛髪内部で架橋し、さらに10倍に希釈したヘマチンを重ねづけすると内部はもちろん毛髪表面もケラチンが皮膜架橋するので、手触りもウェーブ効率もグ~ンとアップします♪※ケラチン塗布後にヘマチン塗布の意味合いはS-S再結合促進とケラチンの酸縮合と2剤の酸化効率を上げる為です。

(2)ヘマチンの構造に含まれる(Fe)鉄はただの鉄ではなく消臭効果のある2価鉄なのでパーマ独特のチオール臭に対して消臭効果が期待できます☆※システアミンの消臭はちょいと別です。

パーマの中間処理ではこんな感じで使ってます…で後処理には2剤の過酸化水素除去とチオール臭を防ぐために使用します…いたって普通の使い方かもしれませんが参考になりました^^;?

 

上に書かれなかったヘマチンの効果…

・抗男性ホルモン(5αーリダクターゼ阻害)による育毛効果!!

・パーオキシダーゼ促進…過酸化水素だけでなく有機過酸化物にも作用し、酸化ストレスから生体を守っています。また皮膚コラーゲン産生促進活性作用も!!

・チロシナーゼ促進…メラノサイトを刺激する事によって白髪防止もしくは改善します。

余談になりますが、去年?今年?…まぁ、ごく最近のことですが、白髪は17型コラーゲンが無くなることが原因だと解明されました。まだ、治療薬なるものはまだ開発されてないみたいですけど…

うちの母親はヘマチンシャンプー(ハホニコのラメイヘアクレンジングシャンプー)を半年位使い続けた結果、顔周り以外の白髪部分が減少してうすい茶色もしくは黒に近い感じまで白髪が減りました!!ちょっと憶測の域ですが、ヘマチンのパーオキシターゼ促進活性効果によって1型コラーゲンだけでなく少なからず17型コラーゲンも産生されたのでは?同時にチロシナーゼも促進活性されメラノサイトが活性状態になり黒髪が増えたのかも?

…もしくは僕が「白髪が減るかもよ!!」なんて言っていたからプラシーボ効果かも!?

興味があればヘマチンシャンプーお試しあれ!!

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カラー剤とヘマチン

 

グロスフィリンってタイトルで以前こんな感じに↓

「化学式ではC34H32ClFeN4O4…

で、この“ヘマチン”は鉄(Fe)を有するという特徴ゆえに金属タンパク質なんて呼ばれたりします。さらにグロビンタンパクのヒスチジン残基も併せ持つのも大きな特徴です!!

グロビンタンパクから切り離された状態の“ヘマチン”はケラチンに含まれるヒスチジンと結合します。

※解りやすく例えればマジックテープの引っ掛かるほう(ケラチン)と引っ掛けるほう(ヘマチン)の関係です^^;

もうひとつ、ポルフィリン内にあるビニル基とケラチンタンパクのひとつであるシステインも併せて結合するためにもの凄く毛髪強度がアップするんですね♪」

…と、トリートメントについてヘマチンとケラチンの相性の良さについて書きました。

では、カラーではどのタイミングでヘマチン処理するか?です。

カラーでいえば、乳化時にヘマチンを使用することによってカラー剤の酸化しきれていない酸化染料が酸化重合し、分子量が大きくなるので色の退色防止になるのでヘマチンは後処理に向いています…と、ここまではヘマチンを使いこなしている技術者なら知っている方も多いと思います。

ただ、より綺麗にカラーリングするのであればヘマチンは前処理にも使うべきかな^^まずカラー剤の通り道をCMCで作り、染色作用を高めるプロティキュートCガンマor12等を塗布すると、CMCとアルキル化高分子ケラチンが相互作用し毛髪内部に定着、さらにアルコールを揮発して疎水変換してさらに毛髪内部に吸着。そこヘマチンを重ねづけるとケラチンタンパクが毛髪内部に架橋されてカラーの染色率と持続性をアップさせます!!

もうひとつのヘマチンの効果として、ヘマチンは金属タンパク質といって構造中に“Fe”鉄を含有していますので、あらかじめヘマチン(Fe)が毛髪内部にある場合、カラー剤は毛髪内部のメラニン色素付近に鉄分があると過酸化水素による酸化分解によって活性酸素を促進し、メラニン色素の分解が促進されますのでイメージ通りのクリアな発色が施術しやすくなります☆

※ヘマチンをカラーの前処理で使うときに気をつけたいのが毛髪表面に残さない事!!毛髪表面にヘマチンが残留しているとカラー剤が毛髪表面で酸化重合してしまい色が毛髪内部で発色しなくなるので気をつけましょう^^;

↓↓↓高濃度ヘマチンシャンプー詳しくは画像をクリック↓↓↓

https://www.wecobase.jp/shop/?p=8

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スパイダーシルク

WECO BASEでは現在、美容師向けトリートメント処理剤の開発研究中なのですが、最近もの凄~~~く気になっているのは、スパイダーシルクという原料。

そのスパイダーシルクの驚くべき性質とは…繊維として直径0.5mmの糸にすると…なんと60Kgの体重の人間がぶら下がっても切れないという強度!!通常のシルクではまず無理ですね^^;

また、仮に直径が鉛筆の太さ位の繊維で大きな網を作ると…時速800Kmで飛んでくるジャンボジェット旅客機を止めてしまうことが出来てしまう!!

そう、このスパイダーシルクとはとんでもない伸縮性と破断強度をもっている…

しかも手触りはシルクより手触りが柔らかで、羽毛より軽く、鋼より強い…らしい。

そのスパイダーシルクを分かりやすく比較すると、防弾チョッキに使われるアラミド繊維“ケブラー”の破断時の伸びは約3%に対してスパイダーシルクは約30%!!と、破断するまでの吸収エネルギーは3倍!!また伸縮性はシルクの3倍!!

つまり、よく伸びてもなかなか破れないってことですね♪

スパイダーシルクはこれだけの機能性を保持しているため防弾チョッキの繊維、宇宙ステーションのコーティング剤、手術用縫合糸と用途は様々で、もちろん加水分解して化粧品原料としても流用できると思います…が!!まだ製品化されてない^^;

僕が知りうる限り、スパイダーシルクに関する特許や文献はあるのにまだどの化粧品原料メーカーも製品として扱っているとは聞いた事が無い^^;衣料品メーカーさんでは商品化されてるのにね!?

仮に、もしスパイダーシルクが化粧品原料として発売されたら高分子シルクよりも、キトサンよりも、どんなポリマーよりも遥に強力な皮膜系トリートメント原料になる事は間違ない!!

…と思うよ^^;

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ブチロラクトンチオール

酸性パーマの還元剤でウェーブ効率が良い!!といえば皮膚への感作性の強い“チオグリセリン”また酸性側では品数少ない“システアミン”の二つがあるけど一番入手しやすいのはやっぱり“スピエラ”でしょうか?

ってことで今回はスピエラについて^^;

 

スピエラの特徴はなんといってもpH5.5という酸性領域において67%というウェーブ効率を発揮します!!

ちなみにpH9のシステインのウェーブ効率は62%…まぁ、計測の仕方次第ですけど^^;データ上はアルカリ領域のシステインを凌ぐウェーブ効率の良さです♪

でも良い事ばかりではありません…

(1)2回、3回と繰り返すとキューテイクルの剥離、パサつきが起きる。

(2)匂いが…。

 

スピエラ還元剤が発売されたばかりの頃、そんな問題に悩まされた僕のプチ実験?を少しだけ公開★

(1)2回、3回と繰り返すとキューテイクルの剥離、パサつきが起きる…ってこれもスピエラの特徴でスピエラは疎水性部分に馴染みやすいことからキュー ティクル最表面のF-レイヤー(18MEA)~コルテックスのCMC部分をスピエラが浸透・通過して行く時に油分を奪って(脱脂作用)しまうからですね。

対処方として一番結果が良かったのはペリセアやセラミドなどCMCを前処理で内部の油分を強化し、さらに高分子疎水化ケラチン(アルキル化ケラチン)で補強します。

また、親水化した毛髪を疎水化することでスピエラの均一な浸透還元が可能になります。

後処理にはラメラ構造の疎水性皮膜と含水性皮膜を形成するリピジュアNAとCの混合液でパサつきを抑えれました。

また、ペリセアとリピジュアはイオンコンプレックスを形成するので、中間処理にペリセア塗布し、後処理にリピジュアを塗布すると強力なラメラ構造を持ったナノスケールの皮膜形成をするのでオススメです!!

リピジュアに川研ファインケミカルのキトアクア(キトサン分子量40万)混合はより良い結果が出るでしょう!!一丸ファルコスさんのキトフィルマー(キトサン分子量80万)なら混合せず別で塗布すると非常に良いです。個人的な好みは後者ですが…。

 

(2)匂いが…スピエラって独特の匂いが気になりますよね?シンプルにグロスフィリンなんかをロッドアウト後に原液で揉みこむとある程度匂いは抑えれます♪

一時的に匂いをほぼ完全に抑える効果としては“シクロデキストリン”…ってわかりやすくいうとファブリーズのこと^^;

成分的にはとうもろこしから取れる“シクロデキストリン”(α体、β体、γ体あります)ってものなんですけど、これには“包接作用”といって臭いの元であるアンモニアやメルカプト基を包み込み臭いを断ちます!!

まぁ、時間と共に“除放”して臭いは再発しますが^^;それ以前にファブれません!!ウィッグの実験段階で消臭候補から除外でした!!

スピエラとシステアミン共通で消臭効果&ウェーブ保持率が最高なのは2剤に過酸化水素の使用ですね!!

※でもスピエラもシステアミンも化粧品登録なので、過酸化水素の酸化処理は薬事法に引っ掛かりますのでアウト~!!

やっぱり高濃度のグロスフィリン揉み揉み3分放置するのが無難です♪

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